橘コンサートギャラリーNew Release Selection新譜情報BooksぶらPAL海外公演情報今月の注目公演佐藤俊太郎©Higashi Akitoshi鳥羽咲音©Julia Wesely©Takashi Arai池辺晋一郎©Orchestra Ensemble Kanazawaきつたか掲載している公演の最新情報は、それぞれの主催者のホームページなどでご確認ください。園田隆一郎©Fabio Parenzanいまや日本を代表するオペラ指揮者となりつつある園田隆一郎と、イタリア・ミラノで学び多くのコンクールにおける優勝・入賞や舞台出演を通じて、近池内 響年頭角を現してい©SEGIるバリトンの池内響を迎えての豪華ステージ。モーツァルトのオペラ《フィガロの結婚》、《ドン・ジョヴァンニ》のアリア、そして『ニュー・シネマ・パラダイス』、『サウンド・オブ・ミュージック』ほかの映画音楽をまとめて味わえる贅沢なプログラム。ピアニスト橘高昌男は東京藝術大学を首席で卒業した後、ジュネーヴ音楽院やパリ国立地方音楽院で研鑽を積んだ正統派。演奏曲にもそれがよく表れている。抜群の知名度を誇るベートーヴェンのピアノ・ソナタ第14番「月光」、上品な美しさと生命力が同居する第28番、そしてベートーヴェンへのオマージュ作品でありロマン派らしい感情の移ろいが凝縮されたシューマンの幻想曲。新たな気付きを与えてくれる一夜となりそうだ。トリオ・エクスは2022年にベルリンにて結成。第18回リヨン国際音楽コンクール第3位、アリス・ザムター室内楽コンクール第2位受賞など、目覚ましい活躍をみせている。プログラムに左より:友滝真由、リード希亜奈、藤原秀章あるレベッカ・クラーク(1886~1979)はイギリスのヴィオラ奏者・作曲家。彼女の作品に3人がどのような思いを抱いたのか演奏で確かめたい。メンデルスゾーン、ブラームスの作品と合わせて、三重奏の魅力を味わい尽くせる公演だ。若手作曲家の発掘を目的として石川県立音楽堂で開催されるシリーズ「和洋の響」。多くの公募作品の中から今回は、日本とヨーロッパで数々の受賞歴を重ねる向井響の新曲が飯森範親の指揮で初演(審査委員長:池辺晋一郎)。「十三絃とオーケストラのための」という和洋を超越した編成からどのような音響が生み出されるのか。また、能舞や踊りの出演者がいかに音楽と融合するのか。ミヨーやラヴェルの作品とあわせて期待したい。大阪府堺市を拠点に情熱の音を届けている大阪交響楽団の公演。メイン曲となるリムスキー=コルサコフ「シェエラザード」が描く艶やかな中東世界とは相性水野斗希も良さそうだ。エル©Ayane Shindoガーのチェロ協奏曲には東京藝術大学3年在学中で異彩を放つコントラバス奏者・水野斗希が登場。しなやかに楽器の違いを越え、妙技を聴かせてくれることだろう。長年の功績に対しイギリスで表彰も受けている佐藤俊太郎の手綱さばきも注目される。若き天才二人が所沢の舞台に初登場。2005年ウィーン生まれのチェリスト・鳥羽咲音は日欧各地での公演をこなしつつベルリン芸術大学在学中。ピアニスト小林海都の小林海都は21年©Tsutomu Yagishitaのリーズ国際ピアノコンクール第2位に続き、昨年は浜松国際ピアノコンクールで第3位を受賞して話題となった。ベートーヴェンやバッハの手堅い作品からプーランクの洒脱な遊び心溢れる作品まで、勢いに乗る彼らがどう聴かせてくれるか実に興味深い。高昌男(ピアノ)紀尾井 明日への扉 第42回 トリオ・エクス(ピアノ三重奏)石川県立音楽堂 和洋の響V~能舞とオーケストラ~大阪交響楽団コンサートin彦根/in大阪狭山2/15(土)15:00 ひこね市文化プラザ グランドホール2/16(日)14:00 SAYAKAホール(大阪狭山市文化会館)鳥羽咲音(チェロ) & 小林海都(ピアノ)123フレッシュ名曲コンサート 園田隆一郎 × 池内 響 × 新日本フィルハーモニー交響楽団2/15(土)15:00 かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール2/21(金)19:00 東京文化会館(小)2/27(木)19:00 紀尾井ホール2/11(火・祝)14:00 石川県立音楽堂 コンサートホール2/22(土)14:00 所沢市民文化センター ミューズ マーキーホール文:近松博郎月の2
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