CDCDCDCDマリーニ:ソナタ第4番/ウッチェリーニ:ソナタ第1番/ヴィヴィアーニ:イントロドゥツィオーネ第1番/ストラデッラ:シンフォニア第3番/ロナーティ:ソナタ第1番/コレッリ:ソナタ第1番/ジェミニアーニ:ソナタ第6番/ロカテッリ:ソナタ/ブルネッティ:ソナタ第11番桐山建志(ヴァイオリン)平井み帆(チェンバロ)コジマ録音ALM-1226 ¥3300(税込)オルフ:カルミナ・ブラーナ日本コロムビアCOCQ-85628 ¥3500(税込)ハイドン:音楽時計のための作品集(オルガン演奏)A.C.ジョビン(角田隆太編):フェリシダージ/E.モリコーネ(加藤昌則編):モリコーネ・ファンタジー/坂本龍一(山中惇史編):鉄道員(ぽっぽや)/加藤昌則:ケルト・スピリット/S.ゴス:Park of Idols for guitar & cello 他116忘れられた宝石〜17-18世紀イタリアのヴァイオリン音楽/桐山建志&平井み帆オルフ:カルミナ・ブラーナ/パーヴォ・ヤルヴィ&チューリヒ・トーンハレ管ハイドン:音楽時計のための作品集/塚谷水無子atelier アトリエ/宮田大&大萩康司桐山建志とチェンバロの平井み帆による17~18世紀のヴァイオリン・“ソナタ”集。作曲年代順に並べられていて、前半のマリーニ、ウッチェリーニ、ストラデッラのソナタは珍しい。ヴィヴィアーニはバロック組曲のような舞曲集。コレッリのソナタの第2楽章フーガは、桐山のリズムの切れ味がよく、聴き応えがある。アダージョも情感豊かでとてもきれい。今回特に感心したのはジェミニアーニ。典雅な序奏から繊細な表情が素晴らしい。快活なアレグロは生き生きと躍動する。緩徐楽章は美しく、内なる心情を吐露する。そして心弾むジーグ風終曲。古典に近いロカテッリとブルネッティも魅力的だ。(横原千史)「カルミナ・ブラーナ」はヤルヴィがN響の首席指揮者時代に大変な評判を呼んだこともあり、当盤への期待は非常に高い。作曲家没後40年にあたる近年の2022年には過去の録音の多くが蘇った。よりリズムの切れ味が鋭く、ダイナミックでエキサイティングな演奏、よりスタイリッシュな演奏は他にもあったが、オーケストラをドライブしすぎることなく、どこからともなく響く不気味な低音、単調なリズムなど人為的な洗練とは異なる泥臭さが、原始的で野卑な作品本来の姿をこの上なく描き出している。ソリストに最強の布陣を敷き、現代的感覚で描かれた当録音は、今や同曲の「新定盤」であろう。(大津 聡)名手二人による至高のデュオ、4年ぶりの第2弾。今回もこの編成ならではの強み(どちらの楽器もメロディとベースの両方を担うことができる)を活かした、角田隆太ら編曲陣の個性溢れるアレンジに魅了される。トム・ジョビンに始まりイギリス民謡からシャンソン、モリコーネや坂本龍一の映画音楽まで選曲も多彩。二人と親交の深い加藤昌則が書いた「ケルト・スピリット」のギター&チェロ版も聴きものだが、英国ウェールズの鬼才スティーヴン・ゴスによるロックやジャズのテイスト満載の6楽章からなる異色作「Park of Idols」も目玉。今月から始まるコンサート・ツアーにも期待。(東端哲也)塚谷水無子はハイドンの「音楽時計のための作品集」全32曲を、トイピアノで録音したばかり。あの響きの万華鏡の印象も冷めやらぬ中、今度は同曲集をオルガンで収録した。トイピアノ盤が音楽時計という自動楽器の夢を華麗に展開した録音ならば、こちらはハイドンのセンスと技の冴えをじっくり味わう一枚。そして引用も多い原曲から、元となった交響曲やバリトン三重奏曲、オペラなどの世界を多彩な音色でイメージさせる。前作同様、曲集の真価を再認識させられる。八ヶ岳のフィリア美術館のオルガンが温かく響く。ボーナス・トラックでは同館所有のリードオルガンを使用。こちらの呼吸感も秀逸だ。(矢澤孝樹)パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)チューリヒ・トーンハレ管弦楽団アリーナ・ヴンダーリン(ソプラノ) マックス・エマヌエル・ツェンチッチ(カウンターテナー) ラッセル・ブラウン(バリトン) チューリヒ・ジングアカデミー チューリヒ少年合唱団Alpha/ナクソス・ジャパンNYCX-10506 ¥3520(税込)宮田大(チェロ)大萩康司(ギター)塚谷水無子(オルガン)POOH’S HOOPPCD-2404 ¥オープン価格
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