eぶらあぼ 2025.1月号
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©Warner Classics58レ・ヴァン・フランセ変幻自在! スター・プレイヤーたちの比類なきアンサンブルを愉しむ文:鈴木淳史 フルートのエマニュエル・パユ、オーボエのフランソワ・ルルー、クラリネットのポール・メイエ、ホルンのラドヴァン・ヴラトコヴィチ、バソンのジルベール・オダン。そしてエリック・ル・サージュによるピアノ。各パート最高峰のメンバーを揃えたアンサンブル、レ・ヴァン・フランセが、多彩なプログラムを携えて3月に来日する。華麗なテクニックから生み出される、めくるめく色彩に馥郁たる歌謡性。木管アンサンブルにピアノが加わる室内楽の妙味をふんだんに伝えてくれるはずだ。 文京シビックホールでは、ブラームスの「ハイドンの主題による変奏曲」、弦楽四重奏曲を木管五重奏にアレンジしたヴェルディの「クインテット」というドイツおよびイタリア作品を前半に。後半はフランスを代表する室内楽が披露される。ドビュッシーとの関係も深かったカプレによる若き日の才気に満ちた「五重奏曲」。そして、洒脱ながらも密度の高いプーランクの「六重奏曲」の2曲だ。 国内のツアーでは、各会場ごとに工夫を凝らしたプログラムが用意されている。高崎芸術劇場と三鷹市芸術文化センター、東京オペラシティでの演奏曲目も魅力的なものばかり。たとえば、R.シュトラウスと親交が深かったテュイレの代表作「ピアノと管楽器のための六重奏曲」は、ホルンによる主題が印象的だ。意3/13(木)19:00 文京シビックホール(03-5803-1111)https://www.b-academy.jp/hall/3/14(金)19:00 高崎芸術劇場 音楽ホール(027-321-3900)https://www.takasaki-foundation.or.jp/theatre/3/16(日)14:00 三鷹市芸術文化センター 風のホール(0422-47-5122)https://mitaka-sportsandculture.or.jp/geibun/3/17(月)19:00 東京オペラシティ コンサートホール(ジャパン・アーツぴあ0570-00-1212)https://www.japanarts.co.jp他公演 3/12(水) 兵庫/川西、3/15(土) 秋田、3/18(火) 大阪/枚方※公演によりプログラムは異なります。詳細は上記ウェブサイトでご確認ください。欲的な小品であるルーセルの「ディヴェルティスマン」に加え、オーボエ奏者でもあるシルヴェストリーニの新作で、今回のツアーが世界初演となる「ピアノと管楽器のための六重奏曲」にも要注目だ。ぶらあぼ公式Facebookhttps://www.facebook.com/BravoClassic/

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