□□□□□□笛田博昭 ©Takafumi Ueno萩原麻未 ©Marco Borggreve高関 健 ©K.Miura中江早希 ©Ayane Shindo加納悦子平 常 ©Leslie Kee青山 貴50Music Program TOKYO シアター・デビュー・プログラム × 萩原麻未『ロミオとジュリエット』平人形劇とピアノ、清新なコラボで織りなす究極の悲恋物語文:山崎浩太郎高関 健(指揮) 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団壮大な声の饗宴——ヴェルディ「レクイエム」でシーズンラストを飾る文:片桐卓也 2025年4月に創設50周年を迎える東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団は自主運営のオーケストラとして着実に歩みを進めてきた。アニバーサリーを祝う25-26シーズンのプログラムも意欲的なものだが、その少し前、24-25シーズン最後の定期演奏会にはヴェルディの大作「レクイエム」を取り上げる。指揮は常任指揮者である高関健。中江早希(ソプラノ)、加納悦子(メゾソプラノ)、笛田博昭(テノール)、青山貴(バリトン)というソリストは、現在日本で望みうる最高の実力派揃いと言える布陣だろう。 子どものころに「お人形さんごっこ」をして遊んだ経験をもつ人は多いだろう。ひとりで遊ぶこともあれば、親や兄弟などの家族や友人たちと何人かで遊ぶこともあったかもしれない。人形たちに役柄を与え、声色をつかいわけて演技させることで、場面と物語が生まれる。平常(たいらじょう)は、この「人形ごっこ」を拡大発展させ、ひとり芝居と融合した独自の人形劇を生み出し、子どもから大人まで、多くの人に感動をもたらしてきた、「人形劇俳優・演出家」である。東京文化会館の小ホールでは、2014年の『王女メディアの物語』に始まり、古今東西のさまざまな名作物語を独自にアレンジして上演し、好評を重ねてきた。 その最新作が、『ロミオとジュリエット』である。日本の恋人たちの愛と死を描いた近松門左衛門の『曾根崎心中』に続いて、今度はシェイクスピアの究極の愛の物語が、人形劇になる。 平の人形劇では、音楽がつねに重要 この演目は2021年の定期演奏会にプログラミングされていたものだったが、当時の新型コロナウイルス流行の状況から演奏困難とされ、他の作品に変更されたのだった。それだけに高関にとっても、また合唱で参加する東京シティ・フィル・コーアの面々にとっても、いざ再び、という想いが強いだろう。 さらに新シーズンの定期演奏会(9/6)ではヴェルディのオペラ《ドン・カルロ》の演奏会形式による上演(指揮:高関)な役割を果たしている。東京文化会館のシリーズでは、チェロの宮田大やギターの大萩康司、ヴィオラの田原綾子など、クラシックの殿堂にふさわしい一流の音楽家が起用されてきた。今回は、ピアノの萩原麻未が出演する。音楽構成を担う宮田が選曲した、ラヴェル1/31(金)19:00、2/1(土)14:00 東京文化会館(小)問 東京文化会館チケットサービス03-5685-0650 https://www.t-bunka.jpが予定されている。《ドン・カルロ》は作曲家中期の最後を飾る傑作(1867年初演)とされるが、1874年に初演された「レクイエム」も、人生最後の時期へと向かう巨匠の心の動き、音楽的な充実ぶりを示すまぎれもなき傑作である。ブルックナー、マーラーの音楽を生き生きと蘇らせる高関のタクトが、ヴェルディではどのようなドラマを作り出すのか。新シーズンへ繋がるコンサートとして、その音楽作りに注目したい。やサン=サーンスなどさまざまなクラシックの名曲がピアノにアレンジされ、萩原の生演奏により、舞台を盛りあげることになる。個性豊かでカラフルな人形たちが演じる、世界で最も有名なラブストーリー。中学・高校生から大人まで、誰もが楽しめる舞台だ。第377回 定期演奏会 3/8(土)14:00 東京オペラシティ コンサートホール問 東京シティ・フィル チケットサービス03-5624-4002 https://www.cityphil.jp 常
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