eぶらあぼ 2025.1月号
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コンサートギャラリーNew Release Selection新譜情報BooksぶらPAL海外公演情報今月の注目公演菅 英三子(ソプラノ)須川展也 ©Toru Hasumi青柳 晋 ©Ayane Shindo©Taira Tairadate©Shigeto Imura1211/18(土)14:00 東京オペラシティ コンサートホール1/25(土)14:00 藤沢リラホール1/29(水)14:00 調布市せんがわ劇場はつかいち ニューイヤー2025 ピアノ・ガラ・コンサート 4台のピアノ・ピアノ・ピアノ・ピアノ1/11(土)15:00 広島/はつかいち文化ホール ウッドワンさくらぴあ川口成彦 フォルテピアノリサイタルシリーズ2024 —女性作曲家への憧れ— 第2回文:近松博郎掲載している公演の最新情報は、それぞれの主催者のホームページなどでご確認ください。パシフィックフィルハーモニア東京の1月定期にはドイツの正統派ピアニスト、マティアス・キルシュネライトが登場。親日家であり日本での知名度も高い彼が、信頼を寄せる音楽監飯森範親 ©山岸 伸マティアス・キルシュネライト督の飯森範親と共に奏でる、ブラームスのピアノ協奏曲第1番にぜひ注目したい。20代の作で、苦悩と優美さが強いエネルギーをもって表現された同曲の魅力をいかに伝えるか楽しみだ。エルガー渾身の一作「エニグマ変奏曲」も聴きごたえがある。東京藝術大学教授でソプラノ歌手の菅英三子のリサイタル。プログラムにはシューマン、ブラームス、ヨハン・シュトラウスII世ほかの歌曲が並ぶ。ウィーンで学び、ヨーロッパで活躍してきた彼女の音楽性が存分に発揮される演目といえるだろう。成田為三、山田耕筰らの日本歌曲の味わい深い世界、そしてグノーのアリア〈私は夢に生きたい〉の明るく技巧的な難曲がいかに歌い上げられるかも注目される。ピアノは奥田和。読売日本交響楽団契約首席第2ヴァイオリン奏者の石原悠企は、桐朋学園大学音楽学部を経て、ベルリン芸術大学の学士および修士課程を最高成績で修了。国内外のコンクールで上位入賞を果たした若手実力者だ。その彼がピアニストの黒澤あみとともに、ラヴェル、プーランク、サン=サーンスによるフランスのソナタ集を披露。指揮者としても活動する石原が柔軟な感性でこれらの洒脱な作品群にどう取り組むかが聴きどころ。廿日市市の公共ホール発の斬新な公演だ。ゲストにピアニスト青柳晋を迎え、同市にゆかりのある25名の奏者が4台のピアノを使用して名作の数々を届ける。ショパンの本格的なピア堀田千晶 ©Staff Tesノ曲から、ビゼーの「カルメン」やピアソラ作品の編曲版まで多彩な演目が並ぶ。ラヴェルの「ボレロ」では、バットシェバ舞踊団で活躍した実力派ダンサー堀田千晶との共演も見どころ。地域の音楽文化を牽引する芸術家たちの好演に期待。クラシックからポップス、吹奏楽までジャンルを問わず、精緻な演奏でサクソフォンの魅力を伝えてきた第一人者の須川展也。バッハの「シャコンヌ」、イベール「間奏曲」といったソロ曲から、彼の薫陶を受けた奏者たちで結成されたサックス・バンドと共演する星出尚志「ブラボー・サックス!」、挾間美帆編「アメージング・グレース」まで縦横無尽に駆け巡る。幅広いファンを魅了する公演となること間違いなしだ。快進撃を続けるフォルテピアノ奏者の川口成彦。「女性作曲家への憧れ」と題したシリーズの第2回では、ロマン派から近代にかけてを扱う。クララ・シューマンのほか、ハイドンに師事したマルティネス、ショパンとの交友が知られるヴィアルド=ガルシア、グリーグの友人バックロ=グロンダール、近代のフランスとアメリカでそれぞれ成功を収めたシャミナードとエイミー・ビーチの作品が楽しめる。使用楽器は1852年製のエラール。土曜マチネシリーズ 第13回 須川展也 サクソフォン・リサイタル with フィリア・サックス・バンド1/25(土)14:00 フィリアホール1/25(土)15:00 大阪/フェニーチェ堺(小)パシフィックフィルハーモニア東京第172回 定期演奏会あなたのための音楽会石原悠企(ヴァイオリン)月の1

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