第273回 土曜マチネーシリーズ 2025.1/11(土)第273回 日曜マチネーシリーズ 1/12(日)各日14:00 東京オペラシティ コンサートホール問 読響チケットセンター0570-00-4390 https://yomikyo.or.jp51Vol.1 2025.1/22(水)19:00 Vol.2 1/25(土)16:00Vol.3 1/26(日)16:00 Vol.4 1/29(水)19:00 大阪/住友生命いずみホール問 住友生命いずみホールチケットセンター06-6944-1188 https://www.izumihall.jp※公演によりプログラムが異なります。詳細は上記ウェブサイトでご確認ください。小林資典 ©読響歌謡と鋭い技巧で客席を沸かせることだろう。 後半は、ストラヴィンスキーのバレエ音楽「ペトルーシュカ」だ。1947年版ならではの、きりっと引き締まったオーケストレーションをすみずみまで鮮明に響かせてくれるに違いない。歌劇場山田和樹©Benjamin Ealovega小林愛実©Shuhei Tsunekawa阪フィル)は交響曲第3番『スコットランド』を軸に、ピアノ協奏曲第2番(独奏:小林愛実)ほか短調の曲で、凍てつく風景を表現。コントラストを付けました」とコメント。Vol.2(関西フィル)では合唱付きの交響曲第2番「讃歌」とヴァイオリン協奏曲 ホ短調(独奏:周防亮介)、Vol.3(日本センチュリー響)では大曲のオラトリオ「エリヤ」(小森輝彦ほか)が周防亮介©JUNiCHIRO MATSUO演奏される。合唱は東京混声合唱団。 大阪4オケの楽員や事務局員が揃って「山田マエストロと音楽を作りたい!」と万難を排し集結する渾身の企画。山田は「僕も初めて指揮する曲が何曲かあります。『エリヤ』をお聴きいただけるのは嬉しい!」と語る。この企画を通して、メンデルスゾーンの新たな魅力に出会えるはずだ。ヴァレリー・ソコロフで培った多彩な表現が十二分に生かされる作品でもある。 また、東京芸術劇場は今秋より休館中のため、来年夏頃までマチネーシリーズは東京オペラシティに舞台を変える。このホールに響く読響サウンド。それもまた新鮮な体験となるはずだ。小森輝彦文:鈴木淳史文:磯島浩彰小林資■■■■典(指揮) 読売日本交響楽団ドイツ仕込みのタクトで躍動する「ペトルーシュカ」 読響のマチネーシリーズに、ドイツ仕込みのカペルマイスターが登場する。現在、ドルトムント歌劇場で第1指揮者と音楽総監督代理を兼ねる小林資典。東京藝大卒業後にドイツに渡り、各地の歌劇場で研鑽を積んできた実力派だ。2021年夏、「三大交響曲」と「三大協奏曲」で読響にデビュー。しっかりとした構築と鮮やかな躍動感が備わった演奏は高く評価された。 読響との来年1月の演奏会では、フランスとロシアの作品を取り上げる。1曲目は、シャブリエの「気まぐれなブーレ」。数々の瀟洒なピアノ曲を書いたシャブリエの代表作たるピアノ小品の管弦楽版だ。小林が読響からどのような色彩を引き出してくれるのか、注目したい。 そして、ヴァレリー・ソコロフの独奏で、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。円熟味を増してきたウクライナ生まれのヴァイオリニストが、艶やかなメンデルスゾーン̶̶光のほうに Vol.1〜4ヤマカズ&大阪4オケの作曲家特集シリーズがふたたび 2022年に住友生命いずみホールで開催され、大きな話題となった「シューベルト交響曲全曲演奏会」が、テーマをメンデルスゾーンに替えて戻ってくる。前回、大阪4オケから独自のサウンドと魅力を引き出してみせた指揮者・山田和樹と、絶妙なプログラムを組み立てた同ホール音楽アドバイザーの堀朋平。二人が企画・監修を務める「メンデルスゾーン——光のほうに」は、25年1月に開催される。何故メンデルスゾーンなのか。記者発表の場で山田は「直観的に、4オケの聴き比べにはちょうど良いと思ったのです。シューベルトがメロディの人なら、メンデルスゾーンはハーモニーの人。奇跡のような和音でドラマを創出しています」と語る。 注目のプログラムについて堀は、「メンデルスゾーンの光と闇を表現しました。Vol.1(管弦楽:大阪響)は交響曲第4番『イタリア』を中心とした光溢れる祝祭的なイメージに対して、Vol.4(大
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