eぶらあぼ 2024.12月号
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第767回 東京定期演奏会2025.1/17(金)19:00、1/18(土)14:00 サントリーホール問 日本フィル・サービスセンター03-5378-5911 https://japanphil.or.jp第22回 東京音楽コンクール 優勝者コンサート狭き門をくぐり抜けた新星が“音楽の殿堂”でふたたび輝く! 今年6月から9月にかけて開催された第22回東京音楽コンクール。3部門の優勝者がソリストを務める「優勝者コンサート」が2025年1月13日に東京文化会館でひらかれる。共演は高関健指揮の読売日本交響楽団。 声楽部門の第1位・聴衆賞はソプラノの小川栞奈(かんな)。筆者は本選を聴いたが、まさに彼女は一際抜きん出ていた。澄んだ美しい声で、高音も見事に決めていたベッリーニの《夢遊病の女》より〈ああ、信じられないわ〉が特に印象に残っているが、優勝者コンサートで再び同曲が取り上げられるのがうれしい。また、新春にふさわしいヨハン・シュトラウスⅡ世の「春の声」も楽しみだ。小川は、この12月の藤沢市民オペラの《魔笛》では夜の女王を、来年3月のびわ湖ホールでは《死の都》のユリエッテを歌うなど、新進気鋭の歌手として大いに期待されている。 金管部門の第1位・聴衆賞はトランペットの東川理恩。現在、東京音楽大2025.1/13(月・祝)15:00 東京文化会館問 東京文化会館チケットサービス03-5685-0650 https://www.t-bunka.jp46学大学院に在籍している彼女が、ドイツ出身で19世紀末から20世紀前半にかけてロシアで活躍したトランペット奏者・作曲家のオスカー・ベーメのロマンティックなトランペット協奏曲を披露するのには注目だ。 弦楽部門の第1位・聴衆賞はヴァイオ山田和樹 ©Zuzanna Specjalの詩に啓発されて書かれた曲。そして、この日のメインとなるエルガーの交響曲第2番の自筆譜にも、パーシー・ビッシュ・シェリーの詩からの一節が記されている。この「めったに、めったに来ない、汝/喜びの精霊よ!」の詩句は、この謎めいた大曲を解釈するのに一つのヒン小川栞奈周防亮介 ©JUNICHIRO MATSUOトになるだろう。英雄の調といわれる変ホ長調で書かれたこの交響曲は、エネルギッシュで起伏の大きい冒頭楽章で始まり、葬送を思わせる緩徐楽章、スケルツォ風の楽章を経て、終楽章では穏やかにクライマックスを築く。ぐんと濃厚な音色に彩られたエルガーが聴けそうだ。東川理恩文:鈴木淳史文:山田治生金子芽以リンの金子芽以。2021年、全日本学生音楽コンクール高校の部全国大会で第1位となった彼女は、現在、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマ・コースの2年在籍中。メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲でフレッシュな演奏を聴かせてくれるに違いない。山田和樹(指揮) 日本フィルハーモニー交響楽団飛躍続けるマエストロが描く、めくるめくイギリスの音絵巻 長らく日本フィルの正指揮者を務め、多彩なプログラムと演奏で魅了してきた山田和樹。今や日本でもっとも国際的なキャリアを積む若きマエストロが、今年も定期公演に登場する。 今回は、オール・イギリス・プログラム。これまでも、ウォルトンの2つの交響曲、エルガーの交響曲第1番など、英国作品を多く取り上げてきたが、この国の作品だけでプログラムを作るのは初めてではなかろうか。バーミンガム市交響楽団の音楽監督としての自信の深さも感じられよう。 演奏会は、エルガーの行進曲「威風堂々」第1番で華やかにスタート。続くヴォーン・ウィリアムズの「揚げひばり」には、ソリストとして周防亮介を迎える。力強さと艶やかさを兼ね備え、それぞれの楽曲への没入度の高さで知られる周防。この牧歌的な作品をどのように表現してくれるのだろう。 「揚げひばり」は、ジョージ・メレディス

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