2025.1/1(水・祝) 、1/2(木)、1/3(金)各日14:00 サントリーホール問 サントリーホールチケットセンター0570-55-0017 suntoryhall.pia.jp12/13(金)19:00 トッパンホール問 トッパンホールチケットセンター03-5840-2222 https://www.toppanhall.com36ルカの名作が綺羅星のごとく並ぶ。 ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団のニューイヤー・コンサートは、アドリブあり、小芝居なども挟み込まれ、鍛え抜かれた歌やバレエも加わり、一瞬たりとも飽きさせない構成が特徴。指揮者のアレクサンダー・ジョエルは、ウィーン・フォルクスオーパーの首席客演指揮しみ」の2曲。さらにモーツァルトのディヴェルティメント K.136を前半に、アルヴォ・ペルトの「主よ、平和を与えたまえ」、ザムエル・シャイト(16~17世紀のドイツで活躍)の「4声の悲しみのパヴァーヌ イ短調」を後半に並べる。モーツァルト以外はヨーロッパで展開©Naoya Ikegami/SUNTORY HALLジョヴァンニ・アントニーニ©Kemal Mehmet Girgin者を務め、いまやオペレッタを振らせたら右に出る者なしといわれる実力派。このオーケストラとの絆も深く、歌手の息遣いなども熟知している指揮者だ。1年の幕開けとなるお正月のひととき、少しおしゃれをしてサントリーホールで幕間にワインを嗜み、ウィーンの輝きを全身で感じる。記憶に残る日になるに違いない。©Naoya Ikegami/SUNTORY HALLイル・ジャルディーノ・アルモニコ ©Lukasz Rajchert中の彼らのコンサートのプログラムだそうで、現在進行形の彼らの活動を知る上でも興味深い公演となる。アルモニコ(調和)なき今の世界に、18世紀の音楽がどう響くのか? 彼らの演奏を通して、そんなことも考えながら聴いてみたい。文:伊熊よし子文:片桐卓也サントリーホール ニューイヤー・コンサート 2025ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団「ワルツ王」アニバーサリーの幕開けを言祝ぐ心躍るプログラム 新春を華やかに彩るサントリーホールのニューイヤー・コンサート。来年1月1日から3日に、ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団がウィーンの伝統的で祝祭的な音楽を披露し、東京に楽都の風を運んでくる。2025年は「ワルツ王」と称されるヨハン・シュトラウスⅡ世の生誕200年にあたり、今回のプログラムもそれを存分に堪能できるように組まれている。実は、今年はこの作曲家の代表作《こうもり》の初演150年にあたる記念の年。そんな貴重なメモリアルイヤーが続く《こうもり》は、ウィーンの年末年始に欠かせないオペレッタで、華やかで楽しく、ストーリーも親しみやすい。今回演奏される序曲も、これから始まる物語への期待を高めてくれるワクワク感が詰まっている。他にも、「皇帝円舞曲」や「美しく青きドナウ」など、ウィンナ・ワルツやポジョヴァンニ・アントニーニ(指揮) イル・ジャルディーノ・アルモニコ《Trauer ―悲しみ―》示唆に富んだアイディアでハイドンのドラマ性を引き出す イタリアのバロック時代の作品に新たな命を吹き込んだグループ、イル・ジャルディーノ・アルモニコと指揮者ジョヴァンニ・アントニーニ。その活動の領域はさらに広がっており、特にハイドンの交響曲のディスクでは目覚ましい成果をあげている。録音を通して聴く彼らのハイドンは、いわゆる「パパ・ハイドン」と呼ばれる古典派の典型としての枠を超えないこれまでの穏健な演奏とは違い、その音楽のなかに秘められている驚くべきエネルギーや豊かな感情表現をたっぷりと詰め込んだものとなっている。これをライブで聴きたいと思っていた方も多いのではないだろうか? 今回はイザベル・ファウストとのツアーの間に、彼らだけの特別なコンサートが開催されるが、そこで待望のハイドン交響曲の新しい世界が展開される。演奏されるのは、交響曲第52番 ハ短調と交響曲第44番 ホ短調「悲
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