eぶらあぼ 2024.11月号
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土屋愛菜さん松岡恒介さんInformationユアタウンコンサート 米沢公演2025.1/13(月・祝)15:00 伝国の杜 置賜文化ホール出演/阪 哲朗(指揮) 他曲目/佐藤敏直:交響讃歌「やまがた」(抜粋)、ドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調「新世界より」 op.95やまぎん県民ホールシリーズ Vol.4演奏会形式オペラシリーズⅢ 《トスカ》2025.2/2(日)15:00 やまぎん県民ホール出演/阪 哲朗(指揮)、森谷真理(トスカ)、宮里直樹(カヴァラドッシ)、黒田 博(スカルピア) 他■ 山響チケットサービス023-616-6607https://www.yamakyo.or.jpは地元の高校生や小学生も参加するので、山形ならではのサウンドもお楽しみいただけると思います」 さらに3名それぞれが注目している今後の公演についても聞いた。中島「12月にある名誉指揮者・黒岩英臣さんとの引退前最後の共演です。もっと早くお辞めになる予定だったところを、山響との付き合いがあるからということで引退を延期してくださいました。8月には創立名誉指揮者の村川千秋さん指揮の公演もあり、ここまで導いてくださったみなさんのおかげでいまの山響があるということを実感しています。今後も素晴らしいプログラムが続きますので、充実した山響のサウンドをぜひ聴きにいらしてください」土屋「阪さんと新年最初にご一緒する『ユアタウンコンサート』の米沢公演ですね。プログラムの1曲がドヴォルザークの『新世界より』で、イングリッシュホルンのソロは私が担当するのですが、阪さんがどのように振られるのか今からとても楽しみです!」松岡「やはり阪さんが指揮される《トスカ》です。山響の演奏会に足を運んでくださるお客様の中にも、『オペラをとても楽しみにしています』とおっしゃる方が多いです。これまでのオペラ公演でも、阪さんの流れるようなフレーズ感や繊細な表現にふれ、私自身も刺激を受けました」 阪が就任してからの山響の変化をどのように感じているのだろうか?中島「阪さんはオペラがお得意ということもあり、一つひとつのメロディに動きを持たせるように音楽を作っていきます。そしてそれに対して他のパートでも次の動きを作っていく。どんどん音楽が発展していくんです。こういった音楽作りは編成が小さい山響に合っていると思います。そして阪さんの音楽に敏感に反応できるようになったのは村川さんや黒岩さん、桂冠指揮者の飯森範親さんといった歴代の指揮者によってアンサンブルの力が身に付いてきたからこそでもあります」土屋「阪さんはまるで踊っているような動きで指揮をされるのですが、それによって音楽に流れや柔軟性が生まれているように思います。手や視線のちょっとした動きから受け取る情報も多く、リハーサルでの言葉のチョイスも絶妙でイメージが深まります。音楽への視野が広がってきたように思います」松岡「私はちょうど飯森さんから阪さんに変わるころに入団したので、飯森さんの華やかな音楽と、阪さんの軽やかに流れるような音楽の両方を体験することができました。最近の山響はさらに新しいサウンドが引き出されてきているように思います。これからの進化にも注目していただきたいです」41

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