eぶらあぼ 2024.8月号
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か芽花 ピアノ・リサイタル9/11(水)19:00 浜離宮朝日ホール問 オフィス山根 contact@officeyamane.nethttps://officeyamane.netめ57Interview片岡リサ(箏)クラシック専用ホールで愉しむ丁々発止の“和の弦楽三重奏” 住友生命いずみホールが昨年から始めた邦楽の新シリーズ『新・日本の響き 和のいずみ』二度目の公演が、8月に行われる。いずみホールといえば客席数821席のクラシック専用ホールで、音響の良さに加え、意欲的な企画にも定評がある。自主企画の対象ジャンルはクラシック音楽にとどまらず、特に邦楽に関しては以前から「和の音を紡ぐ」というシリーズを、長唄三味線の人間国宝、今藤政太郎の企画で行ってきた実績が光る。 新シリーズ「和のいずみ」でプロデューサーを務めるのは、伝統音楽の枠を超えた音楽性が、様々なジャンルで高く評価されている箏奏者の片岡リサだ。彼女は、「いずみホールの素晴らしい響きを、邦楽とクラシック音楽双方のファンに体験していただこうと、3つのコンセプトを立ててコンサートを組み立てています」と話す。それは、「オープニングは高校生のフレッシュな演奏で始める」、「邦楽界のスーパースターをゲストに迎える」、「出演者全員で演奏する曲を、大阪や関西出身の作曲家に委嘱する」の3つだそうで、今回オープニングを飾るのは、全国大会の常連校で、最優秀校に選ばれた実績もある関西創価高等学校箏曲部。ゲストとして津軽三味線の上妻宏光を招き、彼のルーツとも言える「津軽じょん秋、浜離宮朝日ホールにて待望の都心初のリサイタルが開催される。前半では、ラフマニノフの前奏曲集 op.23からの抜粋、そしてシューマンの「子どもの情景」という、小品集でロマン派のめくるめく色彩感を提示。後半はリストのソナタ ロ短調を選曲。ノンストップ30分の単一楽章で壮大な作品世界を描く。コントラストの効いたプログラムで、中川優芽花の底知れぬポテンシャルを実感できそうだ。から節」や、今年生誕130年を迎える宮城道雄の「春の海」(片岡とのデュオ)を演奏する。そして、京都出身の坂田直樹が委嘱作品を作曲中なのだそうだ。 コンセプトに沿った充実の企画内容だが、そもそも和楽器によるアンサンブルは、どのように楽しめばいいのか。片岡に尋ねたところ「いずみホールのお客様の中には、室内楽や弦楽四重奏のように指揮者を置かず、奏者のアイコンタクトや息遣い、身振りなどで音楽を作り出すことに魅力を感じていらっしゃる方も多いはず。高い集中力と演奏技術を持った奏者の真剣なやり取りは、和楽器同士でも同じこと。おまけに和楽器には独特の揺れや間がある。どのようにそれらを克服し、瑞々しい音楽が誕生するのか、ライブで確かめていただきたいです」と語ってくれた。 今回は箏、津軽三味線に加え、木場大輔の胡弓も加わる珍しい“和の弦楽三重奏”だ。楽器特性の違うこれらを、坂田がどのような作品に仕上げるのか楽しみは尽きない。そして、様々な国や片岡リサプロデュース 新・日本の響き 和のいずみ 第2回8/10(土)16:00 大阪/住友生命いずみホール問 住友生命いずみホールチケットセンター06-6944-1188 https://www.izumihall.jpジャンルを股にかけ、多彩なコラボで聴衆を魅了する上妻と、関西邦楽界の若きリーダー片岡との共演は、ファンや関係者がいつか見たい!と願い続けた夢の顔合わせ。片岡は「上妻さんは最も尊敬する音楽家の一人。テクニックに加え、間合いや音色が素晴らしい。千載一遇のチャンスなので、ぜひいずみホールにお越しください!」と力を込めた。取材・文:磯島浩彰©Susanne Diesner文:飯田有抄中川優ゆ難関コンクールの若き覇者の妙技を味わうチャンス! 2021年、19歳でクララ・ハスキル国際ピアノコンクールにて優勝を飾った中川優芽花は、その集中度高く推進力のある演奏で、大きな注目を集めているピアニストだ。ドイツで生まれ育った中川は、彼女の生地デュッセルドルフで開催された19年のロベルト・シューマン国際コンクールでも優勝。すでにヨーロッパと日本の有名音楽ホールへの出演を果たし、読響、東京フィル、大阪フィルといった国内のオーケストラとの共演も行っている。 現在もドイツ在住の中川だが、この

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