eぶらあぼ 2024.8月号
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第724回 定期演奏会 秋山和慶指揮者生活60周年記念9/21(土)18:00 サントリーホール問 TOKYO SYMPHONY チケットセンター044-520-1511 https://tokyosymphony.jp9/3(火)19:00 東京オペラシティ コンサートホール問 ジャパン・アーツぴあ0570-00-1212 https://www.japanarts.co.jp41リン協奏曲「ある天使の思い出に」と、ブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」。若き日の秋山がブルックナーの作品を勉強しはじめたとき、師の齋藤秀雄に第4番からやりなさいと教えられたという。この曲こそが、秋山のブルックナー演奏の原点なのだ。 ベルクの耽美とブルックナーの雄大。83歳の名匠は、篤い信頼関係に結ばれた東響を指揮して、この2曲でどんな景色を見せてくれるだろうか。近年の秋山は年輪を重ねるにつれ、持ち前の明確さに加えて、より闊達な音楽づくりをするようになっているだけに、期待は大きい。牛田智大 ©Ariga Terasawa秋山和慶 ©堀田力丸文:山崎浩太郎文:飯田有抄秋山和慶(指揮) 東京交響楽団熟練のタクトが発する60年の重み 23歳の秋山和慶が東京交響楽団を指揮してデビューしたのは、1964(昭和39)年2月12日のことである。10月には東京オリンピックが開かれ、東海道新幹線が開通する、高度経済成長の真っ只中の年だ。 曲目はブラームスの交響曲第2番、潮田益子独奏のチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、ラヴェルの「ダフニスとクロエ」第2組曲。これは秋山が東響の専属指揮者に就任したお披露目も兼ねる特別演奏会だった。 じつはこのころ、東響は世の好景気とは裏腹に、経営危機の瀬戸際にあった。翌月には財団法人を解散、自主運営の団体として再出発するのだが、秋山は指揮者陣の主柱となって、混乱期を乗りきった。以後の東響の歴史は、秋山とともにあったといっても過言ではない。 その秋山が、指揮者生活60周年記念の演奏会の曲目に選んだのは、竹澤恭子を独奏とするベルクのヴァイオ牛田智大(ピアノ) 協奏曲の夕べ モーツァルト&シューマンの心を謳うオーケストラと対峙し、さらなる進化をみせる 12歳でデビューし、今年が活動13を取り上げているモーツァ年目となるピアニスト牛田智大。ショルトとシューマンだ。モーパンやラフマニノフといったコンポーツァルトのピアノ協奏曲第20番ニ短調は、明るい曲調ザー=ピアニストたちの華麗なる独奏が一般的であった当時の曲で聴衆を魅了してきた牛田だが、最協奏曲の風習に一石を投じ近では弦楽器とのデュオや五重奏とアた、悲哀を滲ませる傑作で、ンサンブルにも精力的に取り組み、室シューマンの協奏曲はドイ内楽というフィールドでも目覚ましいツ・ロマン派らしい情熱とス活躍を遂げている。そのレパートリーケールの大きさを感じられも多岐にわたり、ショパンやブラームスる人気曲である。共演は飯をはじめとするロマン派の作品から、森範親の指揮、東京フィルショスタコーヴィチやグバイドゥーリナハーモニー交響楽団。冒といった近現代のロシア作品に至るま頭にはモーツァルトのコンで、多彩な演目を取り上げている。真パクトで晴朗な交響曲第9摯に深く作品解釈を行う牛田が、この番も演奏される。牛田の包ように合奏の探究を続けていること容力、牽引力をもったピアは、音楽家として次なる段階へと突きニズムを実感できる、充実進んでいることを意味している。 そんな牛田が、一夜で2つのピアノの一夜となりそうだ。協奏曲を披露する公演が9月3日に開催される。曲目は、牛田が最近とくに力を入れて、ソロ・リサイタルでも作品

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