3410/4(金)〜10/6(日) 日立システムズホール仙台(青年文化センター)、太白区文化センター、仙台銀行ホール イズミティ21 他■ せんくら事務局(仙台市市民文化事業団内)022-727-1872https://sencla.com※フェスティバルの詳細は上記ウェブサイトでご確認ください。左より:橘和美優 ©Ayane Shindo/北田千尋 ©Lorenzo Barassi/佐藤晴真 ©Seiichi Saito/郷古 廉 ©Hisao Suzuki/三浦謙司 ©Harald Hoffmann/上岡敏之 ©武藤 章左より:太田 弦 ©ai ueda/森谷真理 ©タクミジュン/山下牧子/山本耕平/大西宇宙 ©Marco Borggreve/ジュゼッペ・アンダローロ文:飯尾洋一シューマンのピアノ協奏曲を演奏し、メンデルスゾーンとシューマンという同時代のふたりの天才に光が当てられる。また、北田はピアノの青柳晋とのデュオ・リサイタルでベートーヴェンの傑作ソナタ「クロイツェル」に挑む(同46)。第1回ピアノ部門優勝者であるイタリアのジュゼッペ・アンダローロは、前述のファイナル・コンサートに加えて、「星は光りぬ、プッチーニを交えて〜ピアノ音楽の再創造」(同32)で、オペラ・アリアからプログレまでを含めた斬新なプログラムを用意してくれた。 出演アーティストには、日本を代表する名手たちの名前が並ぶ。気鋭のチェリスト、佐藤晴真はリゲティ、バッハ、クラムからなる無伴奏チェロ・リサイタルを開く(同10)。郷古廉のヴァイオリンと三浦謙司のピアノの共演も注目を集めそうだ。プーランクのヴァイオリン・ソナタ(同17)、ラヴェルのヴァイオリン・ソナタ(同22)は大きな聴きもの。興味深いのは上岡敏之のピアノ・リサイタル(同19)。名指揮者上岡がピアニストとしてドビュッシーやスクリャービンを披露する。フルートの上野星矢は太田指揮仙台フィルとビゼー(内門卓也編)の「カルメン幻想曲」を初演(同79)。同公演ではベートーヴェンの交響曲第7番も演奏され、会場がわきあがることは必至。秋の仙台にクラシック音楽の熱風が吹く。せんくら 仙台クラシックフェスティバル2024杜の都の祝祭に“歓喜の歌”がふたたび響きわたる! 今年も「せんくら」こと「仙台クラシックフェスティバル」が10月4日から6日までの3日間にわたって開催される。日立システムズホール仙台(青年文化センター)、太白区文化センター、仙台銀行ホール イズミティ21の各会場で、45分から60分程度の短時間の公演が朝から晩まで多数開かれる。チケットは安価。公演をはしごして、自分の好みに合ったコースを楽しむことができる。3歳から入場可能な公演も多く、ファミリーでも足を運びやすい。 今年の大きな話題は、仙台銀行ホール イズミティ21がリニューアルを経て、3年ぶりに「せんくら」に帰ってくることだろう。ファイナル・コンサート(公演番号80)では、実に5年ぶりにベートーヴェンの「第九」第4楽章が演奏される。若きマエストロ、太田弦指揮による仙台フィルが、森谷真理、山下牧子、山本耕平、大西宇宙による充実の独唱陣とせんくら合唱団と共演、「歓喜の歌」でクライマックスを迎える。同公演ではジュゼッペ・アンダローロのピアノによるラヴェルのピアノ協奏曲も演奏される。祝祭感にあふれたフィナーレになりそうだ。 仙台国際音楽コンクールの過去の入賞者たちの活躍も「せんくら」ならでは。前回、第8回ヴァイオリン部門入賞の橘和美優は仙台出身のピアニスト三又瑛子とともにリサイタルを開く(同45)。イザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番や、ヴィエニャフスキの《ファウスト》の主題による華麗なる幻想曲など、プログラムは多彩。第7回ヴァイオリン部門入賞の北田千尋は、太田指揮仙台フィルとの共演でメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲のソロを務める(同23)。同公演では現在大活躍中の阪田知樹が
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