eぶらあぼ 2024.7月号
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第78回 ティアラこうとう定期演奏会 9/21(土)15:00 ティアラこうとう問 東京シティ・フィル チケットサービス03-5624-4002 https://www.cityphil.jp第52回 定期演奏会 7/13(土)16:00 大阪/住友生命いずみホール問 住友生命いずみホールチケットセンター06-6944-1188 https://www.izumihall.jp62品をISOのサイズに編曲します」 大阪に所縁のある少数精鋭の腕利きたちを取り纏めるのは、多くの音楽家を育てたソロ・コンサートマスターの小栗まち絵、指揮は常任指揮者の飯森範親という鉄壁の布陣。萩原は「ファリャの『スペインの庭の夜』は今回が初めて。このオケで弾けるのが嬉しいで出口大地 ©hiro.pberg_berlinび抜けたテクニックでバルトークの2番を弾き切った中野は、その優れた技術、素晴らしい音色だけでなく、作品への鋭い切り込み、解釈の奥深さも特筆される。有名協奏曲だが、その中に潜んだ新しい魅力を、発見してくれるはずだ。飯森範親 ©山岸 伸中野りな ©kisekimichiko 最後にはショスタコーヴィチの交響曲第5番が控える。作品の書かれた背景について、何かと話題となる曲だが、ここでも出口の音楽的な解釈に注目したい。そして東京シティ・フィルと一体となった音楽作りによって、この傑作の魅力をさらに深めてくれるに違いない。福川伸陽萩原麻未 ©Marco Borggreveす。オーケストラとピアノが響き合い、協奏曲というより、オケ中ピアノをよりソリスティックにした感じの音楽です」と話す。 西村が「鑑賞力の高さが誇らしい!」と絶賛した聴衆に混ざって、このスリリングなコンサートを一度体験してみてはいかがだろう。文:片桐卓也文:磯島浩彰出口大地(指揮) 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団共鳴する新世代の才能 世界で注目を集める若手演奏家が共演して、これまでも知られてきた魅力的なロシア音楽の新しい一面を教えてくれる。東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の第78回ティアラこうとう定期は期待の演奏会となる。指揮にハチャトゥリアン国際コンクールで日本人初の優勝を果たした出口大地、ヴァイオリンのソロに仙台国際音楽コンクールにおいて史上最年少で優勝を飾った中野りな(2004年生まれ)が登場。 コンサートはまずハチャトゥリアンのバレエ音楽「スパルタクス」より〈ガディスの娘の踊り~スパルタクスの勝利〉で始まるが、ここでは作曲家の名を冠するコンクール覇者である出口の意欲的な姿勢を感じ取ることができるだろう。続いて、あまりにも有名なチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲で、中野の実力をたっぷりと楽しむ。日本音楽コンクールでも仙台国際でも飛飯森範親(指揮) いずみシンフォニエッタ大阪スペインの風景―庭から望む森名手たちがいざなう南欧の自然を味わう旅 難解なイメージの現代音楽を、常に魅力的なプログラムと安定した演奏力で聴かせてくれるいずみシンフォニエッタ大阪(ISO)。音楽監督の西村朗が昨年9月に急逝したことで、新作の初演を軸とした、聴き手の知的好奇心を刺激するプログラムはどうなるのかと心配したが、今回の「スペイン音楽特集」は、アルベニス、グラナドスといった直球のスペイン音楽から、ファリャ、ロドリーゴ、そして同国を代表する現代作曲家・カサブランカスの作品が歴史を追うように並び、その変遷と魅力を十分感じさせてくれそうだ。 プログラム・アドバイザーの川島素晴は語る。 「今シーズンの定期演奏会までは、西村監督とプログラムを作り上げました。今回は、ピアノの萩原麻未さん、ホルンの福川伸陽さんをソリストに招いた協奏曲が2曲、日本初演の作品も並ぶ意欲的な演目。僕もファリャの作

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