【 I 】11/14(木)18:45 【 ll 】11/16(土)14:30 紀尾井ホール問 紀尾井ホールウェブチケット webticket@kioi-hall.or.jp https://kioihall.jp※公演日によりプログラムが異なります。詳細は上記ウェブサイトでご確認ください。都響スペシャル(平日昼) 7/23(火)14:00 サントリーホール【定期演奏会1000回記念シリーズ⑩】第1005回 定期演奏会Aシリーズ7/24(水)19:00 東京文化会館問 都響ガイド0570-056-057 https://www.tmso.or.jp深みを増した、まさに壮年期にあるエーネスが、今回、ベートーヴェンの10曲のソナタを集中的に取り上げて、どんな演奏を聴かせてくれるのか楽しみである。使用楽器は1715年製ストラディヴァリウス「マルシック」。ピアノ共演は、ソロだけでなく、パールマンやハーデリヒらとの共演でも評価の高いオライオン・ワイスが務める。二重奏としての醍醐味を味わわせてくれるだろう。2日間でベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタをコンプリートするということは、聴き手にとってもたいへん貴重な体験になるに違いない。57アラン・ギルバート ©Rikimaru Hottaの重要レパートリーとなっている。独奏は首席奏者の池松宏。ハイポジションの連続や超絶的なカデンツァなど高い技量が求められる本作だが、池松は22年に紀尾井ホール室内管の定期で快奏している。所属楽団でしかもギルバートが指揮する今回は、さらに意欲満々のパフォーマンスが期待される。©Benjamin Ealovega文:柴田克彦文:山田治生池松 宏 後半のリムスキー=コルサコフ「シェヘラザード」は、色彩的で華麗なオーケストレーションの代表曲。ギルバートの語り口と雄大なスケール感、コンサートマスターをはじめとする各楽器のソロの妙技が、むろん聴きものとなる。これは全編が煌びやかで、オーケストラの醍醐味に溢れた公演だ。アラン・ギルバート(指揮) 東京都交響楽団めくるめく色彩感と名手たちの妙技を堪能 7月23日・24日の都響スペシャル&A定期は、世界的指揮者アラン・ギルバートが、色彩感とソロの妙味満載のプログラムを披露する。2018年4月から首席客演指揮者を務めるギルバートと都響の相性は抜群。ギルバートは自身の個性を存分に発揮し、都響はいつも以上にスケールの大きな音楽を聴かせてくれる。 本プロの前半は生演奏が貴重な曲が並ぶ。まずリンドべルイの「EXPO」(2009)は、フィンランドの人気作曲家がギルバートのニューヨーク・フィル音楽監督就任を記念して書いた(最初の公演で披露された)演奏会用序曲。タイトルは「ギルバートの才能と魅力のデモンストレーションとなる作品」を意味しているというから力も入るし、輝かしくダイナミックな音楽は高機能の都響でいかにも映えそうだ。次はエストニアからスウェーデンに移ったトゥビンのコントラバス協奏曲。こちらもメロディアスかつ極彩色の作品で、今や同楽器ジェイムズ・エーネス ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会 l & llCD録音でも評価高い楽聖のソナタ10曲をライブで聴く好機 カナダ出身のヴァイオリニスト、ジェイムズ・エーネスが紀尾井ホールにおいてベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲を2日間で演奏する。つまり第1番から第5番までが11月14日に、第6番から第10番までが16日に、番号順で弾かれる。 エーネスは、1976年生まれ。13歳でモントリオール交響楽団と共演するなど、早くから才能を開花させた彼は、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、ロンドン響などのオーケストラと共演するだけでなく、2010年にエーネス四重奏団を結成し、シアトル室内楽協会の芸術監督も務め、室内楽にも熱心に取り組んでいる。22年には、ファビオ・ルイージ&N響とベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を共演し、作品にふさわしい柔らかで伸びやかな美音で格調高い演奏を披露した。 ますます音色に磨きをかけ、表現に
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