7/15(月・祝)16:00 東京文化会館(小)問 プロアルテムジケ03-3943-6677 https://www.proarte.jp岩田「合唱を省き、ルチアと4人の男性だけしか登場しないという舞台なので、歌手の表現がより浮き彫りになり、登場人物が何を考えているのかがよりダイレクトに伝わるはずです。最近僕が非常に強い危惧を抱いているのは、“本来の舞台の演技”が失われてきているのではないか、ということ。舞台の演技とは言葉を聴かせるものであり、役者の肉体はその言葉を運ぶものだという認識を、今どれほどの舞台の役者が持っているでしょうか。言葉、オペラの場合それは歌ということになりますが、その歌と演技が一致しているということを、僕はもっと強く打ち出したいんです」 《ルチア》はスコットランドで実際に起きた事件をもとにした物語だが、互いに対立する勢力の戦い、という背景は、現室内楽ホール de オペラ 岩田達宗プロデュース 〜佐藤美枝子の「ルチア」7/6(土)13:30 第一生命ホール問 トリトンアーツ・チケットデスク03-3532-5702 https://www.triton-arts.net56Interview佐藤美枝子(ソプラノ)& 岩田達宗(演出)作品に込めたそれぞれの想いを舞台にのせて 第一生命ホール主催の「室内楽ホール de オペラ」シリーズで、この7月6日に「岩田達宗プロデュース ~佐藤美枝子の『ルチア』」が上演される運びとなった。これは2022年10月に予定されていたものの中止となった公演で、タイトルロールを演じる佐藤美枝子は、新たな決意を胸に抱いているようだ。佐藤「ドニゼッティの歌劇《ランメルモールのルチア》は、第11回チャイコフスキー国際音楽コンクール、そして第64回日本音楽コンクールで第1位という評価をいただいた作品で、私にとってはその後のオペラ歌手としての人生の出発点となった、特別な役です。オペラ歌手をやめるその時までは、ルチアをきちんとしたレベルで歌い続ける、ということが私の人生の目標でもあります。一昨年は公演直前で中止となり非常に悔しい思いをしましたが、その時を上回るクオリティでお届けすることが、今回私の果たすべき役割だと思っています」 演出を手がける岩田達宗は、佐藤が「演技の師匠」と呼ぶ演出家。オペラファンにはよく知られているように、常に現代社会と呼応する問題意識を持ちながらビジュアル的にも見応えのある舞台を創り出すことに定評がある。そんな岩田が今回この作品でみせたいのは、何よりも「歌の力」だという。渡辺健二 ©Ayane Shindo佐藤美枝子岩田達宗在もなお続いているウクライナやパレスチナの戦争を思い起こさせる。岩田「登場人物がウクライナやパレスチナの衣裳を着ている、というような表面的なことではなく、ドニゼッティがこの作品に込めた平和への想いを理解し、大切にしたいという思いがあります」 戦いをやめない男たちの犠牲になるルチアという女性の悲劇。それは今を生きる私たちにとっても決して他人事ではない、リアルなものとして迫ってくるような舞台がみられそうだ。取材・文:室田尚子文:飯田有抄渡辺健二 ピアノリサイタル ―古希を記念して―40年の歩みを祝すコンサートを愛弟子たちとともに「ラーコーツィ行進曲」などバラエティ ピアニストとして第一線で活躍し、豊かな作品を奏でる。東京藝術大学および大学院にて後進 第2部はいよいよ渡辺の独奏である。を育成し続けてきた渡辺健二が、古希リストのハンガリー狂詩曲第8番は、このを迎える記念リサイタルを開催する。初リサイタルから40年という節目の作曲家のスペシャリストとして円熟の解年でもあり、第1部は祝祭的なステー釈で届けられることだろう。また渡辺がジとなりそうだ。この部に出演するの近年関心を高めているというモーツァルトからは幻想曲 K.475を、そしてワーグは渡辺が育て、今や演奏家・教育者とナー=リストの作品も加えた充実のプロして活躍の目覚ましい「門下生幹事メグラムで、メモリアルな舞台を彩る。ンバー」たちである。古川かりん・小澤佳永、山中歩夢・松岡淳、安田里沙・菅野雅紀がそれぞれ連弾を組み、「ラプソディー・イン・ブルー」「スラブ舞曲」
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