9/8(日)15:00 東京文化会館(小)問 東京文化会館チケットサービス03-5685-0650 https://www.t-bunka.jp特別演奏会 “新しい風”名曲コンサート vol.17/20(土)14:00 すみだトリフォニーホール問 新日本フィルチケットボックス03-5610-3815 https://www.njp.or.jp49Music Program TOKYO シャイニング・シリーズVol.15東京文化会館チェンバーオーケストラ音楽の殿堂から飛び立った腕利きたちが魅せる“クラシカル”プロ 東京文化会館が贈るコンサート企画「シャイニング・シリーズ」は、実力派の若手から中堅までを起用したフレッシュな演奏が魅力だ。今年1月には東京文化会館チェンバーオーケストラを同館音楽監督の野平一郎が自ら指揮し話題を呼んだが、9月には早くもその第二弾が実現する。 今回もまたコンマスの依田真宣を筆頭に30名が野平のタクトの下に結集するが、メンバーの多くが2003年より同館が主催する東京音楽コンクールの入賞者であることも特徴だ。依田も第4回の入賞者で現在は東京フィルのコンマスを務める出世頭だが、他にも一線で活躍する奏者を要所に配置しながら、最近の入賞者までを積極的に起用。若手の受賞後のキャリアを後押ししつつ、東京文化会館のトラディション・独自カラーも培っていこうという周到な戦略がうかがえる。 プログラムには「古典」を隠れたテー大井剛史 ©Ayane Shindoレパートリーをもち、超絶技巧の作品も鮮やかに弾きこなす強靭なテクニックに、音量と音色の豊かさ、スケールの大きな音楽づくりが魅力だ。最近は古典派の作品の演奏に力を入れ、表現力にますます磨きをかけている彼が今回演奏するのは、ラヴェルのピアノ協奏曲。野平一郎 ©YOKO SHIMAZAKIマに置きつつ、チェンバーオーケストラにとって王道のレパートリーが選ばれた。モーツァルトのディヴェルティメント第17番は全6楽章、50分ほどの作品で、聴き手を典雅な世界へと導いてくれる。メヌエット(第3楽章)の旋律は誰もが知るポピュラーなもの。ストラヴィンスキーの佐川和冴 ©Tetsuya Okukawa佐川の華麗なピアニズムと美音を存分に味わうことができる楽曲である。指揮はオペラやバレエも得意とする大井剛史がつとめ、ビゼーの「アルルの女」第1・第2組曲やラヴェルの「ボレロ」も奏される。フランスの風を感じられる魅力的なプログラムだ。依田真宣 ©大窪道治協奏曲「ダンバートン・オークス」はバロックの合奏協奏曲のスタイルをモダンな要素で彩った心地よい作品。そこからさらに宮廷舞曲を範とした「亡き王女のためのパヴァーヌ」、フランス・バロックの大作曲家の名前を冠した「クープランの墓」というラヴェルの名作へとつなぐ。文:長井進之介文:江藤光紀大井剛史(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団注目の若手ピアニストとともに味わうフランス近代管弦楽の色彩 多彩な企画力と音楽性で多くのファンをもつ新日本フィルハーモニー交響楽団が、あたらしいコンサートシリーズをスタートする。クラシック界の新星を発掘・紹介し、名曲とともに届ける「“新しい風”名曲コンサート」だ。これは 2023年10月に開催された同コンサートの好評を受けてシリーズ化が決定したもの。 その記念すべき第1回のソリストを務めるのはピアニストの佐川和冴(かずさ)。東京音楽大学ならびに同大学院修士課程を首席で修了し、第90回日本音楽コンクールピアノ部門第2位をはじめ、第21回東京音楽コンクールピアノ部門第1位、第4回Shigeru Kawai国際ピアノコンクール第2位(日本人最高位)および聴衆賞など数多くの受賞歴を誇る。すでに、新日本フィルに東響、東京フィルなどオーケストラとの共演も数多く経験している注目のピアニストだ。バロックから近現代まで幅広い
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