♪♪♪取材・文・写真:オザワ部長(吹奏楽作家) 「僕がサックスを始めたのは茨城県の小学校の吹奏楽部に入ってから。小2の秋でした。それまでピアノも何もやったことがなく、楽譜も読めませんでした。吹奏楽部でコンクールに出たりしていたんですけど、小4のときに地元東海村で開かれた須川展也先生のリサイタルを聴いて景色が変わりましたね。『サックスでこんな音が出せるのか、こんな面白いことができるのか』と。思い返せば、その出会いが大きかったです。小6からはプロを目指すようになりました」 上野耕平さんはそう語る。左:上野耕平さん 右:児玉隼人さん 上野さんは小学生のときから注目の存在だったが、それは児玉さんも同じだ。 「僕が楽器を始めたのは5歳のとき。クリスマスの朝、目が覚めたら枕元にサンタさんからのプレゼントでコルネットが置かれていたんです。それからチューバ奏者だった父に教えてもらったり、音源やネットの動画の真似をしたりしながら練習してきました。小学校に入る前、アンドレ・アンリさんの演奏を生まれ育った釧路で聴いて『この人と一緒の仕事40Vol.23 スペシャル対談 上野耕平&児玉隼人ふたりの天才管楽器プレイヤーの邂逅その共通点は「吹奏楽」だった 若手プロ吹奏楽団「ぱんだウインドオーケストラ」のコンサートマスターでサクソフォン奏者の上野耕平さんと、「14歳のスーパートランペッター」として国内外で注目される児玉隼人さん。 若くして音楽の才能を開花させたふたりの天才プレイヤーがいよいよ共演を果たす。6月30日、東京・めぐろパーシモンホールで開催されるぱんだウインドオーケストラの公演「ブラスで輝け、未来に羽ばたけ!」に、ソリストとして児玉さんが出演することになったのだ。 そこで、本番に先駆けてWインタビューをおこなったところ、ふたりとも意外なほど吹奏楽に関わりが深いことが判明した。
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