eぶらあぼ 2024.7月号
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■■■■■■〔Ⅰ〕オーストリアウィーン国立歌劇場◎10月1(20:00)日 S.ヨンチェヴァS◎10月2(18:30)日 モーツァルト:フィガロの結婚 指/I.ボルトン、演出/B.コスキー、出/A.シュエン、H=E.ミュラー、S.ザメチュニコヴァ、P.ケルナー、I.シニョレ◎10月3(19:00)、6(18:00)、9(19:00)日ヴェルディ:ドン・カルロ[4幕イタリア語版/24年9月プレミエ] 指/P.ジョルダン、演出/K.セレブレンニコフ、出/R.タリアヴィーニ、J.ゲレーロ、A.グリゴリアン◎10月4(18:30)、7(19:00)、11(19:00)、13(18:30)日 モーツァルト:ドン・ジョヴァンニ指/P.エラス=カサド、演出/B.コスキー、出/D.ルチアーノ、L.オルダー10月12(19:00)、15(19:00)、17(19:00)、21(19:00)日 ヴェルディ:マクベス 指/A.コーバー、演出/B.コスキー、出/G.フィンリー、R.タリアヴィーニ、E.セメンチュク★◎10月16(19:30)、19(19:30)、22(19:30)、25(19:30)、29(19:30)日 クルターグ:エンドゲーム(Fin de Partie)[プレミエ] 指/S.ヤング、演出/H.フリッチュ、出/C.ワークマン、H.サマーズ、P.スライ◎10月18(19:00)、20(18:00)、23(19:00)、27(19:00)日 モーツァルト:コジ・ファン・トゥッテ 指/A.フィッシャー、演出/B.コスキー、出/N.カー、C.モリナーリ◎10月26(19:00)、30(19:00)日 ブリテン:ビリー・バッド 指/M.ウィグルスワース、演出/W.デッカー、出/G.クンデ、H.M.レンドール、B.シェラット、A.エレート◎10月28(19:00)、31(19:00)日 プッチーニ:ラ・ボエーム 指/G.シュレキーテ、演出/F.ゼッフィレッリ、出/S.ピルギュ、E.カジュタジ、L.ネイヴァ、M.ヘスラーウィーン・フォルクスオーパー10月2(19:00)、7(18:30)、8(11:00)、12(19:00)、18(19:00)、23(19:00)日 バー 要注目!!という点で言えば、10月のハイライトは断然ミラノ・スカラ座だろう。何といってもペトレンコ指揮のR.シュトラウス「ばらの騎士」とティーレマン指揮のワーグナー「ラインの黄金」(新リング・ツィクルス)が揃い踏みするからだ。音楽監督のシャイーを差し置いて申し訳ないが、この2人の客演指揮者の登場はやはり強烈。前者ではストヤノヴァのマルシャリン、後者ではフォッレのヴォータン、と手堅いながらも歌手陣も充実。 また、来シーズンは、スカラ座以外でもワーグナー「リング」の新演出が続々登場する。10月はバーゼル歌劇場の「ジークフリート」と「神々の黄昏」(ノット指揮)。昨年からすでに上演されている前半2作(「ラインの黄金」「ワルキューレ」)が特に音楽通の間で話題を呼び、今秋の後半2作の期待値も高くなっている。演出のベネディクト・フォン・ペーター(生粋のドイツ人)は、ペーター・コンヴィチュニーのアシスタントを務めていた経歴もある才人肌。この「リング」は、来年5-6月にツィクルス上演もあるが、参考ながら、師匠格のコンヴィチュニー自身の「リング」もドルトムント劇場で来年5月にツィクルス上演される。いやはや大変な「リング」攻勢だ。ちなみに、バイエルン州立歌劇場でもトビアス・クラッツァー演出の「ラインの黄金」で「リング」新ツィクルスがスタートする。124ンスタイン:ウェスト・サイド・ストーリー(ミュージカル) 演出/L.デ・ベア◎10月3(19:00)、6(18:00)、11(19:00)、16(19:00)、21(19:00)、29(19:00)日 ビゼー:カルメン[24年9月プレミエ] 演出/L.デ・ベア10月5(19:00)、10(19:00)、14(19:00)、19(19:00)日 レハール:メリー・ウィドウ 演出/M.クレマン10月17(20:00)、22(20:00)日 J.ラーソン:チック、チック...ブーン!(ミュージカル) 演出/F.ブール10月24(19:00)日 J.シュトラウスⅡ:こうもり演出/R.ヘルツル★◎10月26(19:00)、31(19:00)日 E.ミルチ=シェリフ:アルマ[プレミエ] 指/O.M.ヴェルバー、演出/R.ブラウアー=クヴァムアン・デア・ウィーン劇場〔注〕2022年より継続していた改修工事が終了し、2024/25シーズンは元の劇場で公演が行われます。◎10月12(11:00)日 P.ポペルカ指揮ウィーン響(アン・デア・ウィーン劇場再開記念式) J.シュトラウスⅡ:こうもり〜序曲、ベートーヴェン:合唱幻想曲 独/藤田真央p★◎10月12(19:00)、15(19:00)、18(19:00)、20(19:00)、22(19:00)、24(19:00)日モーツァルト:イドメネオ[プレミエ] 指/D.ベイツ、演出/S.ヘアハイム、出/A.グラサー、E.シエッラ、J.ド・ビク、E.ツァラゴワ、演奏/ウィーン響ウィーン・フィル[会場:無印=ムジークフェライン(ウィーン)、(KH)=コンツェルトハウス(ウィーン)、(MAD)=テアトロ・レアル(マドリード)、(ZAZ)=アウディトリオ・パラシオ・デ・コングレソス(サラゴサ)、(BCN)=アウディトリ・バルセロナ(バルセああ、ペトレンコがいたら…などといらぬ妄想をしてしまうが、現音楽監督のユロフスキーの手腕も大いに期待できる。 ワーグナー以外のオペラの話題としては、アン・デア・ウィーン劇場が改修成ってついに新劇場としてオープンすることだろう。演出家のシュテファン・ヘアハイムが鳴り物入りでこの劇場のインテンダントになった途端に大改修工事に突入。別会場で不本意な演出を強いられたかもしれないヘアハイムだが、この10月にやっと本来の劇場で新演出(モーツァルト「イドメネオ」)を出す。なお、これに先立つウィーン響による「アン・デア・ウィーン劇場再開記念式」の公演には、何とピアノの藤田真央がゲストとして招かれた。相変わらずの活躍ぶりだ。その他の新演出オペラとしては、ベルリン・ドイツ・オペラのヴェルディ「ナブッコ」、エッセン歌劇場のモーツァルト「魔笛」、フランクフルト歌劇場のヘンツェ「ホンブルクの公子」(森内剛指揮)、シュトゥットガルト歌劇場のヒンデミット「聖スザンナ」、オランダ国立オペラのブリテン「ピーター・グライムズ」、メトロポリタン歌劇場のゴリホフ「アイナダマール」などの注目作が並ぶ。レギュラー公演では、グリゴリアンの出演するヴェルディ「ドン・カルロ」(ウィーン国立歌劇場)、シャーガー、ニールンドと歌手のそろったR.シュトラウス「影のない女」(ベルリン州立歌劇場)、ハンブルク州立歌劇場のムソルグスキー「ボリス・ゴドゥノフ」(ナガノ指揮)、同じくナガノ指揮のリゲティ「ル・グラン・マカーブル」(バイエルン州立歌劇場)、バッティストーニ指揮のボーイト「メフィストーフェレ」(ドレスデン・ゼンパーオーパー)等々。ウィーン国立歌劇場のクルターグ「エンドゲーム」、パリ・オペラ・コミークのG.ベンジャミン「Picture a day like this」など、現代オペラにも要注目公演は少なくない。 前月から続く音楽祭では、「リンツ国際ブルックナー・フェスティバル」と「パルマ・ヴェルディ・フェスティバル」の各公演が要注目。 オーケストラ関係では、11月の来日公演前のソヒエフ指揮ミュンヘン・フィル、音楽監督としての最初のオーケストラ公演となるティーレマン指揮のシュターツカペレ・ベルリン、バレンボイムとアルゲリッチが共演するベルリン・フィル、ウェルザー=メストの客演するライプツィヒ・ゲヴァントハウス管やバイエルン放送響、珍しくもムーティが登場するフランス国立管、そして八面六臂の活躍を見せるフルシャ指揮のバイエルン放送響やバンベルク響などがどれも要注目公演。 (曽雌裕一・そしひろかず)(コメントできなかった注目公演も多いので本文の◎印をご参照下さい)【本文中の記号】★=プレミエ[新演出]公演、◎=注目公演ロナ)、(PAR)=シャンゼリゼ劇場(パリ)、(SCN)=Eヴェルク・ザールブリュッケン(ザールブリュッケン)]◎10月1(19:30)(MAD)、2(19:30)(ZAZ)、3(20:00)(BCN)、5(20:00)(PAR)、6(19:00)(SCN)日 D.ガッティ指揮 ストラヴィンスキー:ミューズを率いるアポロ、ショスタコーヴィチ:交響曲第10番◎10月17(19:30)日 A.ネルソンス指揮 ショスタコーヴィチ:交響曲第9番、ドヴォルザーク:交響曲第7番◎10月18(19:30)(KH)、19(15:30)、20(11:00)日 A.ネルソンス指揮 プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番、マーラー:交響曲第5番 独/五嶋みどりvnウィーン響[会場:(MV)=ムジークフェライン(ウィーン)、(KH)=コンツェルトハウス(ウィーン)、(TW)=アン・デア・ウィーン劇場(ウィーン)]◎10月5(19:30)(KH)、6(11:00)(KH)日I.メッツマッハー指揮 ノーノ:管弦楽のための作品第1番、ブルックナー:交響曲第9番◎10月12(11:00)(TW)日 P.ポペルカ指揮(アン・デア・ウィーン劇場再開記念式) → 〔アン・デア・ウィーン劇場〕参照10月16(19:30)(MV)、19(19:30)(MV)日E.チャン指揮 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番、ラフマニノフ:交響曲第2番 独/チョ・ソンジンp◎10月25(19:30)(MV)、27(19:30)(MV)日 N.シュトゥッツマン指揮 プロコフィエフ:交響的協奏曲、ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 独/E.モローvc◎10月31(19:30)(MV)日 E.シュヴァルツ指揮(ヴィーン・モデルン) P.エトヴェシュ:レスポンド、D.シュネーベル:レアクションⅡ、C.イアノッタ:The purple fuchsia bled upon the ground、N.シェンク:管弦楽のための協奏曲独/A.タメスティva、P=L.エマールp曽雌裕一 編10月の見もの・聴きもの2024年10月の

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