eぶらあぼ 2024.6月号
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第34回 平日の午後のコンサート 7/4(木)14:00 東京オペラシティ コンサートホール第22回 渋谷の午後のコンサート 7/7(日)14:00 Bunkamura オーチャードホール■■■■■■■■■問 東京フィルチケットサービス03-5353-9522 https://www.tpo.or.jp7/7(日)17:00 すみだトリフォニーホール問 トリフォニーホールチケットセンター03-5608-1212 https://www.triphony.com 2機の惑星探査機ボイジャーが打ち上げられたのは1977年のこと。そろそろ半世紀が経とうとしているが、現在でも時折、太陽系を離れた機体から通信が届くというのだから、ロマンを感じさせる。 クラシックで宇宙をテーマにした曲といえばホルストの「惑星」が有名で、「木星」のカヴァー曲がヒットしたことで一般にも広く知られるようになった。実は今年はホルストの生誕150年にあたる。 この二つを結び付け、来る7月7日、つまり七夕の日にすみだトリフォニーホールで面白い演奏会が予定されて56左より:シズオ・Z・クワハラ/新日本フィルハーモニー交響楽団 ©K.Miura/清水研作 ©魚住誠一/秋本悠希 ©Noriyuki Ikedaく作品をアップデートする。ボイジャーに搭載されたゴールデンレコードに収録されたバッハやベートーヴェンの作品も引用されているというから、どこに隠れているか耳を傾けるのも一興だ。 他にホルストの「アヴェ・マリア」「セントポール組曲」も取り上げられ、我が国ではまだまだ知られていないこの作曲家の横顔を紹介。また天文学界の重鎮によるトークセッションも行われる。急速な展開を見せる宇宙研究の最先端にも触れられるだろう。ノフ作の絵本に心を込めて音楽を付けた。オリジナルはピアノ伴奏だが、今回はジャン・フランセのオーケストラ編曲版が使われる。 プログラム後半は、三ツ橋がピアノと指揮を担当する久石譲作曲の映画『菊次郎の夏』より「Summer」と、映画『ハウルの動く城』より「人生のメリーゴーランド」の2曲で始まる。いずれも久石を代表する名曲で、誰もが一度は耳にしたことのある美しいメロディ。三ツ橋の弾き振りを見られるのは午後のコンサートならでは。 締めくくりは、モーツァルトの交響曲いる。新日本フィルがシズオ・Z・クワハラの指揮で「惑星」を演奏するのだが、7つの惑星を表した楽章に新たにボイジャーを描いた第8楽章が書き加えられ、初演されるのだ。 作曲はホルストが講師を務めたことのあるハーバード大学出身の清水研作。「惑星」の絢爛たる楽器編成をさらに増強し、今や宇宙の果てへと消えていくボイジャーを擬人化した〈さらば地球よ〉というソプラノ独唱(秋本悠希)まで加えて、21世紀の宇宙観にふさわし三ツ橋敬子 ©Earl Ross文:長谷川京介文:江藤光紀大山大輔第31番「パリ」。モーツァルトとしては珍しいほど推敲を重ねた傑作で、初演ではパリの聴衆から大喝采を受けた。華やかで輝かしい音楽は夏のパリにふさわしい。東京フィルハーモニー交響楽団第34回 平日の午後のコンサート/第22回 渋谷の午後のコンサート 〈夏のパリへ〉■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 東京フィルの「午後のコンサート」は長年続く人気シリーズで毎回ほぼ満席となる。7月に開催される「平日の午後のコンサート」(東京オペラシティ)と「渋谷の午後のコンサート」(Bunkamura オーチャードホール)は、パリ2024夏季オリンピックにちなみ〈夏のパリへ〉とタイトルが付けられた。 指揮とピアノとお話は、2009年『Newsweek Japan』誌にて「世界が尊敬する日本人100人」に選出された三ツ橋敬子。幕開けは、今井光也「オリンピック東京大会ファンファーレ」、古関裕而「東京オリンピック・マーチ」で盛り上げる。続いて語り付きの音楽をテーマに、ブリテンの「青少年のための管弦楽入門」とプーランクの「子象のババールの物語」が披露される。語りはバリトンの大山大輔。ブリテンは青少年=夏のイメージ、プーランクはパリ生まれという関連もある。プーランクは子象ババールの成長を描いたジャン・ド・ブリュホルスト生誕150年記念 組曲「惑星」 ~ボイジャー楽章付き〈世界初演〉 ~愛し地球よ、さらば! ボイジャー宇宙航海の旅へ~■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

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