第721回 定期演奏会 6/15(土)18:00 サントリーホール問 TOKYO SYMPHONY チケットセンター044-520-1511 https://tokyosymphony.jp第136回 新潟定期演奏会6/16(日)17:00 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール問 りゅーとぴあチケット専用ダイヤル025-224-5521 https://www.ryutopia.or.jp6/18(火)19:00 東京オペラシティ リサイタルホール問 東京オペラシティチケットセンター03-5353-9999 https://www.operacity.jp51楽団の首席指揮者への就任も決まった。 日本でのデビュー公演で取り上げるのは、ラヴェルの「道化師の朝の歌」と「マ・メール・ロワ」、そしてストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」だ。熱狂と抒情に彩られるラヴェル。そして、快活な運びのなかに、一つひとつの声部を明確に描くストラヴィンスキーが期待できるのではないか。 「ペトルーシュカ」は、ピアノが活躍する1947年版。第10回東京音楽コンクールで優勝し、ピアノ・デュオ176(アンセットシス)のメンバーでもある高橋優介が担当するのも頼もしい限りだ。ルート・ソナタで始まり、メンデルスゾーンの「無言歌集」から〈ヴェネツィアの舟歌〉ほか6曲。細川俊夫の「スペル・ソング――呪文のうた」は、尺八や筆の動きからインスピレーションを受けた作品で、繊細な響きの魅力を味わえることだろう。 2022年からハンブルグ・アンサンブル・レゾナンツのゲスト首席をメインに活動しているが、これまでチューリヒ歌劇場オーケストラにもゲスト首席として参加し、オペラに親しんできた経験も持つ副島。最後にヴェルディのオペラにもとづくパスクッリの「《椿姫》の素敵な思い出」をとりあげる。オペラのモティーフを軸に、華やかな技巧も披露する曲で、「歌手の方が歌っているような演奏ができたら!」という。ドミトリー・マトヴィエンコ©Keiichi Soejima文:鈴木淳史文:伊藤制子ドミトリー・マトヴィエンコ(指揮) 東京交響楽団■■■■■■■■■■■■■■■■ マゼール、ゲルギエフ、パーヴォ・ヤルヴィ。いずれも東京交響楽団を指揮して日本デビューを果たした指揮者だ。近年では、ウルバンスキ、ロレンツォ・ヴィオッティ、ロウヴァリ、ポペルカといった若手指揮者たちも続く。 今回そんな精鋭たちに加わるのが、ベラルーシ生まれの33歳、ドミトリー・マトヴィエンコだ。サンクトペテルブルクとモスクワの音楽院で学び、ロジェストヴェンスキー、ウラディーミル・ユロフスキー、クルレンツィス、ヴァシリー・ペトレンコに指導を受けた。合唱指揮者として、ユロフスキー、クルレンツィスのアシスタントを務めたことも。 彼がヨーロッパで注目を浴びたのは、2021年のマルコ・コンクール。デンマークで開催される若手指揮者の登竜門で優勝したのだ(なかでもストラヴィンスキーの「火の鳥」演奏が高く評価されたらしい)。2024/25シーズンからはデンマークのオーフス交響東京オペラシティ Bビートゥーシー→C 副島理沙(オーボエ)■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 兵庫県立西宮高校音楽科から、シュトゥットガルト音大に進学。パリ国立高等音楽院やリューベック音大、ローザンヌの高等音楽院でも学び、欧州各地で活躍中のオーボエ奏者の副島理沙。リューベックやチューリヒの歌劇場のアカデミー生、フランス国立管、ノルウェー放送管などにも出演している気鋭の「今」を知ることができる絶好の機会が、6月18日開催の東京オペラシティのB→Cシリーズだ。「長く続いているシリーズに出演できて光栄」という副島が選んだのは、オーボエのオリジナル作品と、オーボエ以外の楽器のための作品だ。 前半はバッハのト短調ソナタに続き、オルガニストとしても人気のフランス人作曲家エスケシュによる「カントゥスIII」。そしてデュティユーの名作ソナタ、そしてドイツの作曲家キルシュの「ダンス(サトゥルヌスの紋章)」がプログラミングされた。後半はバッハのフ
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