5/19(日)15:00 王子ホール問 新演コンサート03-6384-2498http://www.shin-en.jp5/22(水)19:00 王子ホール問 プロアルテムジケ03-3943-6677https://www.proarte.jp5/31(金)19:00 トッパンホール問 ヤタベ・ミュージック・アソシエイツ 03-3787-5106 https://y-m-a.com61歌劇《ロメオとジュリエット》 グノー作曲 全5幕 ハイライト版垣岡敦子 AMORE 〜愛の歌 VOL.9自らが手がける演出で贈る、耽美なる愛の物語 イタリアのミラノ音楽院で研鑽を積み、同地のほかスペインやウィーンでオペラやコンサートに出演してきたソプラノの垣岡敦子。2009年に完全帰国したのちは、各地で活発な活動を続けている。2012年からスタートした「AMORE ~愛の歌」と題するリサイタル・シリーズでは、第6回《マノン》、第7回《トスカ》、第8回《蝶々夫人》とオペラのハイライト上演を手がけて好評を博してきた。 第9回となる今回取り上げるのはグノーの《ロメオとジュリエット》。毎回デビュー30周年記念 今川映美子 ピアノリサイタル節目に挑む二人の巨匠が残した晩年の大作 今川映美子は桐朋学園大学在学中にウィーン国立音楽大学へ留学し、同大学院でも研鑽を積んだピアニスト。イタリアのサレルノ国際コンクール最高位をはじめ、数多くの国際コンクールで上位入賞を果たしており、国内外のオーケストラとの共演、明確にコンセプトを打ち出したリサイタルの開催、後進の育成など幅広く活躍している。 これまでシューベルトのピアノ・ソナタ全曲や、フランスゆかりの作曲家の作品を集めたリサイタルといった多彩なプログラムで聴衆を魅了してきた彼相手役を務めてきた宮里直樹が今回もロメオを演じるほか、ローレンス神父に実力派バスの斉木健詞を起用。ピアノは、音楽監督としてこのシリーズを支えている村上尊志。《ロメオとジュリエット》はフランス・オペラの代表作だが、なかなか全曲の舞台上演を聴く機会がないので、今回のように優れた歌手によってハイライトで上演されるのは、オペラファンにとっては嬉しいことこの上ない。脚色と演出も自ら手がける垣岡が生み出すロマンティックなオペラの世界を存分に堪能したい。女が、活動30周年を迎えて開始する新しいリサイタル・シリーズは、ベートーヴェンとシューベルト最後の3つのピアノ・ソナタを核としたもの。その第1回となる今回は、ベートーヴェンの第30番にシューベルトの第19番、そしてモーツァルトの第11番「トルコ行進曲付き」が並ぶ。ウィーンとゆかりの深い作曲家たちの作品を、同地で長く学んだ彼女の気品あふれるピアニズムで楽しむことができる。葉を際立たせながら役の深奥に入り込む。その間、21年には東京藝大で博士号を取得しており、実践と理論の両面からその歌唱は深みを増している。 今回歌うのは木村お気に入りのヴォルフに、博士論文でも取り上げたレーヴェという、2人の作曲家による「歌物語」。理解が深まる朗読(山崎美貴)がつくのもうれしい。あのフィッシャー=ディースカウの薫陶を受けた子安ゆかりのピアノを得て、珠玉の声による魂を揺さぶる物語がいくつも繰り広げられる。垣岡敦子 ©STUDIO KUMU木村善明 ©Olliver von Salzen文:室田尚子文:長井進之介文:香原斗志©武藤 章木村善明 バスバリトン リサイタル 歌物語への誘い II〜朗読と共に紡ぐ、H.ヴォルフ & C.レーヴェのバラード作品〜ドイツ語の「歌物語」が最高に輝くとき 言葉と音楽の密接な結びつきが魅力のドイツ・リート。なかでも物語詩に作曲されたバラードは、生命力がある言葉に感情が活写された音楽が注ぎ込まれたとき、聴き手を深い感動へといざなう。そんな歌唱を届けられる日本人歌手として、真っ先に思い浮かぶ一人がバスバリトンの木村善明である。 東京藝大大学院修了後、2007年に渡独した木村は、現在ビーレフェルト歌劇場の専属歌手として活躍しており、オペラでも艶やかなやわらかい美声で、言
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