第2010回 定期公演 Aプログラム 5/11(土)18:00、5/12(日)14:00第2011回 定期公演 Cプログラム 5/17(金)19:30、5/18(土)14:00NHKホール問 N響ガイド0570-02-9502 https://www.nhkso.or.jp42家の作品にも注目である。 Cプログラムはメンデルスゾーン・プログラム。2022年12月の交響曲第3番「スコットランド」での豊潤で質の高い演奏が記憶に新しいが、今回は交響曲第5番「宗教改革」が取り上げられる。この作品はルター派によるアウグスブルク信仰告白の300周年を記念して作曲され、コラールなども引用されている。演奏機会はそれほど多くないが聴き応えのある交響曲である。また、「夏の夜の夢」から人気の高い4曲が演奏されるのも楽しみだ。【第15回】9/28(土) 【第16回】2025.1/18(土)各日14:00 第一生命ホール 5/22(水)発売問 トリトンアーツ・チケットデスク03-3532-5702 https://www.triton-arts.net小山実稚恵 ©Hideki Otsukaツァルトのディヴェルティメント第17番と、ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」が取り上げられる。 そのコンサートマスターを務める矢部達哉は「時間を超えた普遍性を持つベートーヴェンの音楽は演奏するほど新しい発見がある」と常々語っており、矢部達哉 ©大窪道治ファビオ・ルイージ 写真提供:NHK交響楽団トリトン晴れた海のオーケストラ ©大窪道治2巡目のツィクルスでは、参加するメンバーそれぞれの意気込みもさらに熱が入っている。小山もこのオーケストラと共演を重ねており、高みに向かって音楽を作り上げていくアーティストたちの姿を実感することができる貴重な機会となるだろう。文:山田治生文:片桐卓也ファビオ・ルイージ(指揮) NHK交響楽団5月、首席指揮者がN響の真価を魅せる 昨年12月に第2000回定期公演をマーラーの交響曲第8番の名演で飾ったファビオ・ルイージ&NHK交響楽団が充実した演奏を続けている。5月定期公演のAプログラムでルイージが取り上げるのは、彼の祖国イタリアを代表する作曲家の一人であるレスピーギの「ローマ三部作」。どれも華麗な音色に彩られた描写的な音楽であり、ますます進化を続けるN響の今の魅力を知るには最適の作品といえるであろう。ルイージは、三部作を成立順ではなく、「ローマの松」「ローマの噴水」「ローマの祭り」の順番で演奏する。賑々しく派手な「松」と「祭り」の間に、繊細な「噴水」を置くことによって、各作品のコントラストを際立たせる配慮がなされている。演奏会の最初にはリッカルド・パンフィリ(1979年生まれ)の「戦いに生きて」(2017年世界初演)が日本初演される。レスピーギとちょうど100歳違いの現代イタリアの作曲トリトン晴れた海のオーケストラ 第15回・第16回演奏会ベートーヴェン・ツィクルス III・IVベートーヴェンの不滅の魅力を求めて 東京・晴海の第一生命ホールを拠点に、2015年から指揮者なしで活動を続ける「トリトン晴れた海のオーケストラ」は、18年から21年にかけてベートーヴェンの交響曲全曲を演奏する「ベートーヴェン・ツィクルス」を行った。コロナ禍では有観客の公演ができない時期もあったが、交響曲第9番「合唱付き」をなんとか聴衆を入れて実現させた。「第9番」の実現に至るリハーサルを含む過程はNHKでドキュメント番組が放送されるなど話題を呼んだ。 2023年からは27年のベートーヴェン没後200年を目指して、新たに2巡目となる「ベートーヴェン・ツィクルス」がスタートしている。24年度には、9月28日に「ツィクルスIII」、25年1月18日には「ツィクルスIV」が予定されている。「III」ではピアノの小山実稚恵を招きベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」、そして交響曲第4番が演奏される。「IV」では、初挑戦となるモー
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