第2008回 定期公演 Cプログラム4/19(金)19:30、4/20(土)14:00 NHKホール第2009回 定期公演 Bプログラム4/24(水)、4/25(木)各日19:00 サントリーホール問 N響ガイド0570-02-9502 https://www.nhkso.or.jp Ⅰ . 6/8(土)18:00 Ⅱ. 6/9(日)17:00 Ⅲ. 6/11(火)19:00Ⅳ. 6/12(水)19:00 Ⅴ. 6/13(木)19:00 Ⅵ. 6/15(土)18:00サントリーホール ブルーローズ(小)問 サントリーホールチケットセンター0570-55-0017 suntoryhall.pia.jp※プログラムの詳細は上記ウェブサイトでご確認ください。サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン 2024ウェールズ弦楽四重奏団 ベートーヴェン・サイクル Ⅰ〜Ⅵ日本のトップ・クァルテットが現在地をしめす金字塔の全曲演奏 毎年6月にサントリーホールのブルーローズで開催されている室内楽の祭典「チェンバーミュージック・ガーデン」の柱の一つに、ベートーヴェン・サイクル(ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲演奏会)がある。これまで、海外の実力派弦楽四重奏団が招聘され(唯一の例外は2016年のクァルテット・エクセルシオ)、全曲演奏がなされてきたが、今年は、名実ともに日本を代表する弦楽四重奏団の一つとなったウェールズ弦楽四重奏団(崎谷直人、三原久遠、横溝耕一、富岡廉太郎)がその大役を担う。 同クァルテットは2006年に桐朋学園の学生により結成された。08年にミュンヘン国際音楽コンクールで第3位に入賞し、一躍注目される。ウェールズ弦楽四重奏団にとって、ベートーヴェンは最も中心的に取り組んできたレパートリーである。17年から20年まで大分市のiichiko総合文化センターで、1945でもとりわけ内省的な性格を持った傑作。エッシェンバッハとN響がシューマンの深く豊かな作品世界へと誘ってくれることだろう。 Cプログラムはブルックナーの交響曲第7番。休憩なしの短めのプログラムだ。N響はこれまで数々の大指揮者たちとこの作曲家の名演を披露してきたが、おそらくエッシェンバッハは一味ちがったブルックナー像を打ち立ててくれるのではないだろうか。ときには音楽の自然な流れに抗うように軋みをもたらすことで、作品の核心に迫るのが指揮者エッシェンバッハの魅力。心に残る名演を期待したい。年から22年にかけて東京の第一生命ホールで全曲演奏会をひらいてきた。そして、それらに合わせてCDの録音も行い、これまでに6枚がリリースされている。今回のように8日間・6公演で全曲を演奏するというのは、彼らにとって初めての挑戦である。それぞれの演奏会は、初期、中期、後期の弦楽四重奏曲を交ぜて、プログラミングされている。彼らの音楽作りはこれまでの世代のベートーヴェン演奏とは一味も二味も違う。丁寧かつ緻密に作られた新時代の演奏を聴く絶好のチャンスといえる。クリストフ・エッシェンバッハ ©Eric Brissaud文:飯尾洋一文:山田治生©Satoshi Oonoクリストフ・エッシェンバッハ(指揮) NHK交響楽団円熟を極めた名指揮者の至芸を聴く ドイツの名匠クリストフ・エッシェンバッハがNHK交響楽団の4月の定期公演に登場する。マエストロは1940年生まれ。来日するたびにその壮健さと音楽に対する飽くなきパッションを印象付けている。今回はオール・シューマンのBプログラムと、ブルックナーのCプログラムでロマン派ドイツ音楽の真髄に迫る。 Bプログラムはシューマンの歌劇《ゲノヴェーヴァ》序曲、チェロ協奏曲イ短調、交響曲第2番ハ長調の3曲。チェロ協奏曲では気鋭の若手キアン・ソルターニが独奏を務める。ソルターニはイラン人の音楽一家のもとオーストリアに生まれ、ダニエル・バレンボイムが創設したウェスト・イースタン・ディヴァン管弦楽団で首席チェリストを務めた。エッシェンバッハをはじめ、バレンボイム、アルゲリッチ、ムターらとも共演し、注目を集めている。交響曲第2番はシューマンの4曲の交響曲のなか
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