4/27(土)、4/28(日) びわ湖ホール※音楽祭の詳細は下記ウェブサイトにてご確認ください。 爽やかな風と眩い新緑の中、今年も大型連休最初のお楽しみ「びわ湖の春 音楽祭」の幕が開く。2024年度のびわ湖ホール年間テーマは、「芸術が成立するために不可欠なもの」として “夢と憧れ” に決定。それに伴い、音楽祭のプログラムも「このテーマから連想される作品を出演者にお願いした」と同ホール芸術監督の阪哲朗は語る。 公演規模としては、有料公演が16公演(大、中、小ホール)、無料公演が9公演(メインロビー)。5年ぶりに無料のロビーコンサートが復活。飲食ブースや物販ブースもあり、ほぼコロナ前の仕様に戻る。公演スケジュールを見ながら、ロビーコンサートと有料公演を組み合わせて自分だけの鑑賞プランを作る幸せといったら…。有料公演は休憩無しの45分が中心で、チケットは1,650円から2,750円と手頃な料金で楽しむことができる。ジャンルはクラシック音楽が中心にはなるが、邦楽やガムラン、吹奏楽のマーチングなど、ラインナップされている公演のクオリティはどれも高く、間違いはない。 今年、大ホールのコンサートに出演するオーケストラは京都市交響楽団で、阪監督が指揮をする。オープニング・コンサートでは小林沙羅(ソプラノ)と藤木大地(カウンターテナー)が華やかに歌い上げ、ファイナル・コンサートではウィーン交響楽団のコンサートマスターを務めるダリボル・カルヴァイがソリストとして、圧巻のブラームスのコンチェルトを聴かせてくれるに違いない。他に大ホールでは、吹奏楽の強豪校として知られる滝川第二高等学校と京都橘高等学校がマーチングを披露する。 中ホール公演は、4月27日に京都フィルハーモニー室左より:阪 哲朗/ダリボル・カルヴァイ/小林沙羅 ©NIPPON COLUMBIA/藤木大地 ©hiromasa/園田隆一郎 ©Fabio Parenzan/黒田祐貴内合奏団が「0歳児からのコンサート」で、お子さまのコンサートデビューをお手伝い。28日はバリ・ガムランの「ギータ・クンチャナ」と、びわ湖ホール声楽アンサンブル・ソロ登録メンバーのコンサート。 小ホールは1日4公演で、すべて出演者の魅力が伝わるリサイタルを開催。27日は遠藤千晶(箏)、山本修也(十七弦)による邦楽演奏から始まり、カルヴァイと山中惇史(ピアノ)でベートーヴェンの“スプリングソナタ”他を演奏した後、園田隆一郎が指揮するびわ湖ホール声楽アンサンブルでオペラの合唱曲を。そしてびわ湖ホール2度目の出演となる新進気鋭の黒田祐貴(バリトン)、山中によるドイツ・リートで初日を締め括る。28日は、2022年のボルドー国際弦楽四重奏コンクールの覇者レオンコロ弦楽四重奏団のハイドン&ヤナーチェクからスタート。人気の石田泰尚(ヴァイオリン)、岡本知也(ピアノ)がテレマンやドビュッシーを演奏し、藤木が園田のピアノでスペシャルプログラムを届けてくれる。そして、ヨーロッパを中心に活躍し、現代曲にも定評のある川﨑翔子(ピアノ)のリサイタルで、小ホールの全スケジュールを終える。 この音楽祭は、幼いうちから本物の音楽に触れてほしいと、3歳以上の子どもから入場が可能というのも嬉しいポイント。そして、音楽祭の前後には滋賀県各地でびわ湖ホール声楽アンサンブルが中心となる関連コンサートも開催される。見どころ満載の「びわ湖の春 音楽祭 2024」に、期待は高まるばかりだ。文:磯島浩彰びわ湖ホールチケットセンター077-523-7136 https://festival.biwako-hall.or.jp滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールは、関西随一のオペラ劇場として、一流のオペラやバレエに加えコンサートも開催。また、国内外の実力派アーティストが充実したアンサンブルやソロを披露するほか、講座なども開催しています。このコーナーでは、びわ湖ホールが主催する注目の公演をご紹介します。びわ湖ホールPreviewびわ湖の春 音楽祭 2024 ~夢と憧れ~ うららかな湖畔で一流アーティストの音楽に浸る二日間
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