eぶらあぼ 2024.2月号
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第368回 定期演奏会 3/8(金)19:00 東京オペラシティ コンサートホール問 東京シティ・フィル チケットサービス03-5624-4002 https://www.cityphil.jp3/20(水・祝) 東京芸術劇場 コンサートホール【1回目】11:00 ※0歳から入場可 【2回目】14:00 ※4歳から入場可1/20(土)発売問 東京芸術劇場ボックスオフィス0570-010-296 https://www.geigeki.jp61いった交響曲の大作を毎年取り上げて、どの年もシーズン全体の集大成的な名演奏となっている。今回もシベリウスの幽玄な世界からマーラーの多彩で壮大なサウンドの爆発まで、好調の続く高関&東京シティ・フィルが特別な演奏を作り上げるだろう。 そういえば、マーラー5番の第4楽章「アダージェット」を有名にした映画『ベニスに死す』は、伝染病の急な流行がストーリーの背景になっていた。もちろん楽曲自体とは関係ないことだが、によるナビゲートがあったりと、子どもも飽きずに楽しめそうだ。 最大のポイントは、11時からの「0才から聴こう!!」と、14時からの「4才から聴こう!!」に分かれていること(プログラムも一部異なる)。人でいっぱいの客席、拍手の音、オーケストラの響き、太田 弦 ©Takafumi Ueno2023年公演より ©T.Tairadateすべてが刺激になる0才児と、音を“音楽”として認識できるようになり、メロディやリズムを主体的に楽しむことができる4才児とでは、同じ曲を聴いても反応はまったく異なるに違いない。春休みの思い出作りに、ぜひご家族で足を運んでいただきたい。高関 健 ©上野隆文生きる喜びを謳歌するような第5楽章が続くことを思うと、感慨深いものもある。3月、翻弄された数年間を吹き飛ばす快演を楽しみたい。文:林 昌英文:原 典子高関 健(指揮) 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団シーズン・ラストはコンビ9年目の集大成を 1860年生まれのマーラー。1865年生まれのシベリウス。同時代のヨーロッパを生きて、対照的な方向性の作品をのこした二人の大作曲家を組み合わせた演奏会が、3月の東京シティ・フィル定期で実現する。シベリウスは最後の管弦楽大作となった交響詩「タピオラ」で、フィンランドの森の神秘的な空気感に満ちた抽象的な音楽。マーラーは交響曲第5番で、葬送で始まり舞曲を経て勝利で終わる、多様な音楽と感情が詰め込まれた人間的で濃厚な音楽。両者のセンスを端的に示すような二つの傑作を並べて聴くことで、その対照性ばかりか相通じるところも体感できるに違いない。 このプログラムを聴かせるのは、東京シティ・フィル常任指揮者の高関健。彼らの“3月定期”といえば、コロナ禍初期の2020年が延期を経て曲目変更になった後、翌21年からはショスタコーヴィチ第8番、第7番、マーラー第9番と芸劇 & 読響0才から聴こう!! & 4才から聴こう!! 春休みオーケストラコンサート子どもと一緒に楽しむ迫力満点のサウンド 『ぶらあぼ』を手に取る皆さまは、日頃からコンサートに行く習慣のある方々だろう。しかし子どもが生まれてひとたび育児生活がはじまるや、コンサートホールは夢のまた夢の場所になってしまう方も少なくない。ならば子どもと一緒に行けばいい。“子ども騙し”ではない、クラシック愛好家の大人にとっても聴きごたえのあるコンサートに。 そこで自信を持っておすすめしたいのが、東京芸術劇場と読売日本交響楽団による「春休みオーケストラコンサート」。指揮の太田弦は1994年生まれ、2024年4月からは九州交響楽団の首席指揮者に就任する期待の若手筆頭である。プログラムもワーグナー、チャイコフスキー、ブラームスなど王道をおさえつつ、アンダーソン「シンコペイテッド・クロック」やヨーゼフ・シュトラウス「鍛冶屋のポルカ」のように打楽器奏者が活躍する楽曲があったり、しまじろうと一緒にうたのおねえさんを務める小川真奈

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