eぶらあぼ 2024.2月号
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57Interview渡邊順■■■生(チェンバロ)ローマ・メディチ荘所蔵の名器が生み出す至高の響き 日本を代表するチェンバロ・フォルテこれまで数多くのオリジナルのチェンピアノ奏者の渡邊順生。オランダでグバロを弾いてきましたが、あれほどすスタフ・レオンハルトに学んで帰国してばらしい楽器は他にありません。魂が以来、ソロや室内楽、指揮など精力的に揺さぶられるサウンドです。メディチ活動を行ってきた。コジマ録音等に膨荘は広大な庭園をもつ宮殿で、スペイ大なディスクがあり、バッハにいたってン階段を登った丘の上の教会の隣にあは主だったチェンバロ独奏曲を網羅しります。車の音を避けるために昼間はたうえで、複数台のチェンバロのため自分の家にいるように過ごして(笑)、の協奏曲集や「フーガの技法」まで録音深夜に録音を行いました」した人は世界広しといえどそうはいな ルイ・クープランはよく知られたフい。そんな渡邊の新録音はローマのランソワの伯父。若くして故郷からパメディチ荘所蔵の歴史的な名器によるリにでてきて、その後一族が独占する『フローベルガー&ルイ・クープラン』。サン・ジェルヴェ教会のオルガニストとなった。フローベルガーは17世紀ドイ ローマのメディチ荘といえば、フランツを代表する鍵盤楽器の音楽家で神スの芸術家の登竜門といわれたローマ聖ローマ帝国の宮廷オルガニストの頃賞受賞者が留学先で滞在したことで知らに欧州を旅行し、1650年代のパリでルれる。同荘のチェンバロは1961年から77年まで館長を務めた画家のバルテュイらと交流した。 「ピアノが一番美しく響くのがショパンだスが購入、80年代に修復された。録音は2023年4月上旬に4日をかけて行われとすると、チェンバロのそれは今回収録たが、この間、メディチ荘に滞在し、録音した二人の作曲家です。そのことをオ前に同荘でコンサートを開いた。この時ランダ留学中に学びました。スタイルのことを「私の音楽人生でほとんど類のや響きが非常によく似ていますが、とないほど幸福な時間だった」という。ことん暗いフローベルガーに対してル 使用楽器は「1700年頃にフランスで製作された作者不詳」のオリジナルだが、これが驚くほど力強く奥深いサウンドでなんともいえない香りがある。 「一説によればリヨンの製作家ドンゼラーグの作と言われています。私はば取り上げられる組曲「天使」とは違い、レコーディング音源以外では聴く機会の少ない「悪魔」の名をもつ作品群の中の名曲をライブで楽しめる貴重な機会だ。今回のピアニストは、2021年のリサイタルで、横坂と息の合った演奏を聴かせた盟友の萩原麻未だが、その時のアンコールがピアソラの「アヴェ・マリア」と「アディオス・ノニーノ」だった。あの時聴いた衝撃的なピアソラが戻ってくる。期待せずにはいられない。2/3(土)19:00 大阪/ザ・シンフォニーホール問 ザ・シンフォニー チケットセンター06-6453-2333 https://www.symphonyhall.jpCD『フローベルガー&ルイ・クープラン チェンバロ精華集メディチ荘の17世紀フランス様式チェンバロ』コジマ録音ALCD-1220¥3300(税込)イは明るくてどこかスマートというように好対照をなします。今回この楽器を知ったことで、彼らの作品に求める響きや演奏のスタンダードが変わってしまいました。自分の中で『メディチ荘以前と以後』ができてしまった(笑)」 メディチ荘の名器による極上のチェンバロの音楽をお聴きあれ。取材・文:那須田 務©Takashi Okamoto©Margherita Nuti文:磯島浩彰横坂 源 チェロ・リサイタル 2024 悪魔のロマンス好対照をなすプログラムで、聴き手の感性を刺激する! 人気と実力を併せ持つチェロの逸材、横坂源。日本を代表するクラシック音楽の殿堂ザ・シンフォニーホールでのリサイタルでは、これまでロマン派の作品を中心に取り上げてきた横坂だが、今回は趣向を変えてドイツを代表するベートーヴェンとR.シュトラウスのチェロ・ソナタを演奏し、アンコールのようにサン=サーンス「白鳥」で前半を終える。 そして後半はガラッとスタイルを変えて情熱的なピアソラ作品に挑むという。コンサートタイトルにもなっている「悪魔のロマンス」は、甘美な旋律が印象的な作品。コンサートなどでしばし

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