eぶらあぼ 2024.2月号
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対談36――― 阪さんが山形交響楽団の常任指揮者になられて、山響はどう変わったと思いますか? 阪哲朗&山形交響楽団の快進撃が続いている。オペラから、モーツァルト、ベートーヴェン、そして新作に至るまで。最近では、オーケストラピットに入って演奏したJ.シュトラウスⅡ世の《こうもり》も大好評を博した。筆者もこのコンビのR.シュトラウスの《ばらの騎士》抜粋(2022年4月17日、創立50周年記念シリーズ第300回記念定期演奏会)やモーツァルトの交響曲第41番「ジュピター」(23年9月10日第311回定期演奏会)を聴きに彼らの本拠地である山形テルサホールまで足を運んだ。これまでの日本のオーケストラにはない、彼らの個性溢れる演奏の秘密を、阪哲朗と西濱秀樹専務理事にきいた。西濱:表現に滑らかさが加わったと思います。音が流線形といいますか、それでいて、メリハリがあり、シャープさもある。明確な呼吸が出せるオーケストラになってきたと思います。取材・文:山田治生山形交響楽団 常任指揮者 阪 哲朗山形交響楽協会 専務理事 西濱秀樹 山響のお客さまは音楽を感じて反応することが、体に染み込んでいるアツい!

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