eぶらあぼ 2024.2月号
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26左より:シルヴァン・カンブルラン ©読響/鈴木優人 ©読響/尾高忠明 ©読響/小林研一郎 ©読響/ユライ・ヴァルチュハ ©読響 撮影=藤本 崇第6番「悲愴」にも期待したい(5/25, 5/26)。 常任指揮者として6シーズン目のヴァイグレは、十八番のドイツ音楽中心の選曲。なかでもベルクの歌劇《ヴォツェック》(25.3/12, 3/15)の演奏会形式での上演が注目される。ベルリン国立歌劇場の首席ホルン奏者を経て、指揮者に転じ、バルセロナのリセウ大劇場やフランクフルト歌劇場の音楽総監督を歴任した彼は、ドイツ・オペラで最も本領を発揮する。《ヴォツェック》は、指揮者にとってもオーケストラにとっても演奏の難しい作品であるが、ヴァイグレ&読響なら、高いレベルで作品を再現してくれるに違いない。そのほか、生誕150年にあたるシェーンベルクの初期の傑作、交響詩「ペレアスとメリザンド」(24.6/14)、ヒンデミットの「ウェーバーの主題による交響的変容」(6/20, 6/22, 6/23)などの20世紀音楽も楽しみである。 カンブルランは、マルティヌー、バルトーク、メシアンという得意の近現代プログラム(4/5)。鈴木は、古楽のオーソリティ(チェンバロやオルガンの名手)セバスティアン・ヴァイグレ ©読響文:山田治生新たな布陣でおくる豪華絢爛なラインナップ 読売日本交響楽団の2024/2025シーズン、常任指揮者セバスティアン・ヴァイグレ、桂冠指揮者シルヴァン・カンブルラン、指揮者/クリエイティヴ・パートナー鈴木優人、名誉客演指揮者・尾高忠明、特別客演指揮者・小林研一郎、という指揮者陣に、首席客演指揮者として、新たにユライ・ヴァルチュハが加わる。スロバキア出身のヴァルチュハ(1976年生まれ)は、パリ国立高等音楽院で学び、ナポリのサンカルロ劇場を経て、ヒューストン交響楽団の音楽監督を務めている。2011年にはベルリン・フィルにデビューし、チャイコフスキーの交響曲第1番「冬の日の幻想」を指揮した。22年8月の読響との初共演ではマーラーの交響曲第9番を取り上げ、彼の新たな解釈のもと、指揮者とオーケストラが素晴らしい化学反応を起こし、今回の首席客演指揮者のポストにつながった。5月の就任披露となる演奏会(5/19, 5/21)でもやはりマーラーを取り上げ、大作・交響曲第3番で指揮者としての真価を示すであろう。そのほか、チャイコフスキーの交響曲Orchestra Focus読売日本交響楽団

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