eぶらあぼ 2024.1月号
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1/6(土)14:00 宝塚ベガ・ホール問 オフィス・フォルテ03-6220-3367https://www.office-forte.comInterviewマキシム・ミロノフ(テノール)真正ベルカントを堪能できる極上のリサイタル マキシム・ミロノフ。彼ほど優美かトリーが中心ですが、時代をつ優雅に歌う歌手を私は知らないし、限定せず、歌唱様式が美しい彼ほど知的な歌手も私は知らない。そ曲を並べます。ロッシーニやして、200年前、ベルカント全盛期の伝ベッリーニの歌曲のほか、オペ説の歌手たちはこんなふうに歌ったのラ・アリアも《セビリアの理髪だろう、と思わせる。師》の〈もう逆らうのをやめろ〉 世界を舞台に活躍し、ミロノフと共演など、難度が高い技巧的なも経験もあるメゾソプラノの脇園彩が、さのから、《コジ・ファン・トゥッテ》らに具体的に説明するには、「1830年の〈愛のそよ風よ〉のような、代まで、テノールの超高音を胸声で響もっと内面的で、驚くほど旋律かせるのは下品だと考えられていましが美しい曲まで歌います」。た。彼はその当時の気品あるスタイ また、ジュリオ・ザッパのピルで歌える世界屈指の歌手。ファルアノだから期待はさらに膨らセットに胸声を交え、優雅さがほしいとむ。「ベルカントの伴奏者としきはファルセットを色濃くします」。今て偉大なスペシャリストである日、このような失われたテクニックを駆ザッパと一緒に演奏できるの使できるテノールは、世界にミロノフしは、本当にうれしいですね」とかいない。ミロノフ。結果として「極めて 新国立劇場の《セビリアの理髪師》や上質な音楽で満たされた最高《ドン・パスクワーレ》でも、そんな歌唱に心地よい夕べになる」と自信を覗かの一端は披露されたが、今回は本物のせる。そして、こんな話をする。 「歌舞伎とベルカントはよく似ていて、ベルカントを伝えるためのリサイタル。だから日本人はオペラの価値がわか世界一の優雅さを存分に味わえる。るのだと思います。ともに型があり、 ミロノフに尋ねると、「このリサイタ型をとおして真の感情や情熱を伝えまルでは自分がもつ最高のものを引き出す。そして、ベルカントの音楽では、適し、極上の質を提供したい」と語る。というのも、彼が日本で歌おうと思ったのは「ベルカントの芸術の真価がわかる人たちの前で歌いたいので」。それだけに「一切手を抜けない」と強調する。 プログラムは「ベルカントのレパーいものとして体感できるようになるはずだ。 演奏曲には「小フーガ ト短調」として有名なBWV578や、無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番のフーガに基づく「前奏曲とフーガ」BWV539ほかが並ぶ。冨田は12歳のころにバッハのオルガン音楽と出会い、若きバッハゆかりの地である北ドイツのリューベックでの研鑽を経て、一貫してこの作曲家の音楽を探究してきた。ぜひ彼の渾身の演奏に耳を傾けたい。マキシム・ミロノフ テノール・リサイタル ジャパンツアー20242/16(金)19:00 京都コンサートホール アンサンブルホールムラタ2/18(日)14:00 浜離宮朝日ホール2/22(木)18:45 名古屋/三井住友海上しらかわホール問 クラシック名古屋052-678-5310 https://clanago.com切な音楽、適切なテンポ、適切なメロディによって、型に適量の感情が盛り込まれています。僕はそれを可能なかぎりきちんと解釈して表現します」 こうして、世界でいちばん優美な歌が響き渡る。それはただただ陶酔するしかない、極上の時間になるはずである。取材・文:香原斗志文:近松博郎67冨田一樹 パイプオルガン・レクチャーコンサート精妙巧緻なパイプオルガンのしくみと音色の秘密を紐解く パイプオルガンといえば、実際の構造や演奏法が分かりづらい西洋楽器の代表格といえるかもしれない。非常に大がかりで複雑な構造を持ち、楽器に触れる機会も極めて少ない。本公演は、2016年のバッハ国際コンクールのオルガン部門で日本人初となる第1位に輝いたオルガニスト冨田一樹がパイプの種類や音色の組み合わせ方、また、機械的制御部分について詳しくレクチャーしつつ実演するという好企画。このコンサートを通じてオルガン音楽をより身近で親しみやす

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