eぶらあぼ 2024.1月号
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1/16(火)18:30 日経ホール問 日経公演事務局03-5227-4227 https://stage.exhn.jp第542回日経ミューズサロン ヴァハン・マルディロシアン(ピアノ) & 前橋汀子(ヴァイオリン) デュオ・リサイタル多才な名ピアニスト、6年ぶりの登場は日本が誇る巨匠とともに アルメニア出身のヴァハン・マルディロシアンはパリ音楽院でピアノと室内楽を学び首席で卒業した後、フランスをはじめとする各国で精力的な演奏活動を繰り広げてきた。近年は指揮者としての活躍ぶりが特筆され、日本でも2014年の東京フィルハーモニー交響楽団を皮切りに、NHK交響楽団などの公演にたびたび客演し注目を集めている。本公演ではその多才な俊英がチャイコフスキーのピアノ曲「四季」全12曲を演奏。ロシアの各月の移ろいを管弦楽さながらの豊かな音色で描き出Interview岡 昭宏(バリトン)藤原歌劇団創立90周年の幕開け公演で魅せる新境地 バリトン岡昭宏の個性には、「青年」た方でして、『曖昧母音もあるけれど、の一語が何より相応しい。藤原歌劇団ちゃんとした一つの音として、声帯をのスターとして活躍目覚ましく、モー使ってしっかりと発音すれば大丈夫だツァルト《コジ・ファン・トゥッテ》の士官よ』と教わりました。フランスものにグリエルモや三木稔《源氏物語》の光は、バリトンの華やかな役が多いです源氏で絶賛されたが、その彼が、今度し、これからも積極的に歌ってゆきたはフランス・オペラに新たな一歩を踏いですね」み出すことに。「オペラ史上最もヒット そうやってはきはきと語る岡の声音した作品」の一つ、グノー《ファウスト》は、まさしく凛々しく、力強いもの。引でヒロインの兄ヴァランタンを演じるき締まった体躯から圧倒的な勢いで放という(演出:ダヴィデ・ガラッティーニ・たれる彼の歌声は、多くのオペラ・ファライモンディ、指揮:阿部加奈子)。ンを一発で魅了するだろう。 「ありがとうございます。実は太りた 「ヴァランタンの第2幕のアリア〈門出くても太れない(笑)。暇があればスを前に〉は、バリトンなら必ず勉強するポーツをやっています。香川県の出身曲です。でも、今回、全曲スコアを開いてみたら、最初は妹思いの兄なのにですが、祖父が甲子園に出たことがあ第4幕では『お前なんか呪ってやる!』るので、小学校の頃は星飛雄馬のようといって死ぬからびっくりですよ(笑)。な日々を過ごしました(笑)。それからコンクール等で何度も歌ってきた〈門サッカーを始め、いまは水泳が中心で出を前に〉ですが、いまや僕の中で印す。日常生活では睡眠をしっかり確保できるよう注意していまして、6時間は象が全然違ってきています。稽古が楽熟睡したいです。お酒の量も睡眠第しみです」一で考えます」 ヴァランタンの妹マルグリートは未 国立音大で小林一男に師事した岡。婚のままファウスト博士の子を身籠り、ヴァランタンはファウストと決闘に。しかし、悪魔メフィストフェレスのせいで致命傷を負う。出番は限られるが、登場のインパクトがそれは大きい役なのだ。 「イタリアでの恩師アルベルト・クピード先生はフランスものもよく歌われしてくれることだろう。 ベートーヴェンの円熟期に書かれ、彼の最後のヴァイオリン・ソナタとなった第10番では、わが国を代表するヴァイオリン奏者として第一線での活躍を続けてきた前橋汀子が出演。両者は過去の共演を通じて深い信頼関係を築いてきた。歴戦の音楽家である彼らにこそ到達し得る奥深いベートーヴェンを聴かせてくれるに違いない。藤原歌劇団公演 グノー作曲《ファウスト》ニュープロダクション(全5幕/原語(フランス語)上演・字幕付)1/27(土)、1/28(日)各日14:00 東京文化会館2/3(土)14:00 名古屋/Niterra日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール 問 日本オペラ振興会チケットセンター03-6721-0874 https://www.jof.or.jp※配役などの詳細は上記ウェブサイトでご確認ください。ヴァハン・マルディロシアン前橋汀子 ©篠山紀信もとはテノールであったのが大学3年でバリトンに転向。結果、師のアドバイスを見事に活かして今日に至っている。 「《ファウスト》は東京と名古屋で歌わせていただきます。名古屋で歌うのはおそらく初めてなので、まずは皆さまに僕の顔と名前を憶えていただければ。名作オペラですが、上演は貴重ですので、是非足を運んでいただき、お楽しみください!」取材・文:岸 純信(オペラ研究家)文:近松博郎56

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