1/19(金)19:00 東京オペラシティ コンサートホール問 東京オペラシティチケットセンター03-5353-9999 https://www.operacity.jpコンチェルト・ナイト 3/25(月)19:00 東京芸術劇場 コンサートホールコンチェルト・アフタヌーン 3/26(火)14:00 横浜みなとみらいホール問 TOKYO SYMPHONY チケットセンター044-520-1511 https://tokyosymphony.jpタとの強い結びつきが確認されるからである。故に「ドイツ・レクイエム」に先立ってシュッツの「主にあって逝く死者は幸せだ」SWV391が演奏されるのは高度に戦略的である。「宗教的合唱曲集」に含まれるこのモテットは、「ドイツ・レクイエム」の第7曲とほぼ歌詞を原田慶太楼 ©MASATOSHI YAMASHIRO作品。20世紀のほぼ同時期に書かれたロシアとアメリカのコンチェルトを聴き比べることができる。 横浜みなとみらいホールで開催される「コンチェルト・アフタヌーン」では、前述のプロコフィエフにショパンの第1番が鈴木雅明 ©Marco Borggreve安川みく ©Chin Ryo亀井聖矢 ©平舘 平組み合わされる。こちらはモダンとロマンのふたつのテイストを楽しめる曲目。 亀井聖矢と原田慶太楼の間にどんな化学反応が起きるのかも興味深いところ。きっとスリリングな演奏になるはず。ヨッヘン・クプファー同じくしている。「ドイツ・レクイエム」は政治的、経済的に混沌とした時代に成立した作品である。ソリストに安川みく、ヨッヘン・クプファーを迎え、BCJが満を持して挑むブラームスは、現下の不穏な国際情勢にあって、普遍的な「慰め」のメッセージともなるはずだ。文:飯尾洋一文:大津 聡49東京交響楽団 特別演奏会 原田慶太楼(指揮) × 亀井聖矢(ピアノ)若き実力者のピアニズムを味わい尽くす二日間 今もっとも熱い注目を浴びる若手ピアニストといえば、亀井聖矢の名がまっさきに思い浮かぶ。早くから将来を嘱望され、2022年11月にはロン=ティボー国際音楽コンクールで第1位に輝いた。先行する人気にコンクール歴が追いついた感がある。 その亀井の協奏曲をたっぷりと味わえるのが、東京交響楽団による「原田慶太楼 × 亀井聖矢」。同楽団正指揮者である原田の指揮のもと、「コンチェルト・ナイト」と「コンチェルト・アフタヌーン」の2公演にわたって、亀井が3曲のピアノ協奏曲を演奏する。 東京芸術劇場で開催される「コンチェルト・ナイト」では、プロコフィエフの第3番とガーシュウィンのピアノ協奏曲 ヘ調他が演奏される。ひとつの公演で2曲の協奏曲を聴ける機会は貴重だ。モダニズムとリリシズムが一体となったプロコフィエフ作品と、ジャズのイディオムを取り入れたガーシュウィンバッハ・コレギウム・ジャパン ブラームス《ドイツ・レクイエム》後期ロマン派を代表する宗教音楽の新たなる地平 バッハ没後250年の記念年(2000年)以降、国際的な名声も獲得し、精力的な活動を続ける鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)。世界のピリオド奏法を牽引してきたBCJが、いよいよブラームスの「ドイツ・レクイエム」を披露する。 ピリオド・アプローチの波は今や20世紀のオペラにまで及んでいるが、BCJのレパートリーとしても、既に手がけているメンデルスゾーンのオラトリオ「エリアス」やシューベルトのミサ曲を経て、ついに19世紀後半の音楽までもが視野に入ってきたことになる。が、ブラームス、とりわけ「ドイツ・レクイエム」は、バッハの名を楽団名に冠するBCJにとって、本来近しい音楽であるに違いない。同作品は19世紀後半を代表する宗教音楽でありながら、歴史主義者ブラームスによる17、18世紀のポリフォニー音楽研究の集大成でもあり、シュッツの音楽やバッハのカンター
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