eぶらあぼ 2023.12月号
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36砂川涼子 ©Yoshinobu Fukaya林 美智子 ©Toru Hiraiwa加納悦子樋口達哉 ©Yoshinobu Fukaya村上敏明村上敏明彌勒忠史妻屋秀和 ©Takafumi Ueno田中祐子 ©sajihideyasu垣内悠希 ©Jean Philippe Raibaud大村博美12/14(木)18:30 サントリーホール■ ヴォートル・チケットセンター03-5355-1280http://operaconcert.net※出演者やプログラムの詳細は上記ウェブサイトでご確認ください。第8回 オペラ歌手 紅白対抗歌合戦 〜声魂真剣勝負〜豪華メンバーが心を射貫く名曲で繰り広げる一夜限りの熱きバトル文:室田尚子村上敏明と今井俊輔によるビゼー《真珠採り》から 他ではみられない豪華歌手20名が紅白に分かれの二重唱、彌勒忠史によるブリテン《夏の夜の夢》て競い合う「オペラ歌手 紅白対抗歌合戦 ~声魂真のカウンターテナーのアリアなど、ヴェリズモ・オペラ剣勝負~」も今年で8回目。コロナ禍がようやく落ち着きをみせ、出場歌手一同、観客の前で思いきり歌からドイツ、フランス、イギリスと様々な国々、時代のオペラが聴けるのも嬉しい。える喜びを、これまで以上に噛み締めながら着々と もちろん、そうしたオペラ通を唸らせるプログラム準備を整えているという情報が入ってきた。今年はだけが「オペラ紅白」の魅力ではない。公式サイト例年にも増してすごい勝負となりそうだ。以下に、現時点での主な観どころ、聴きどころを紹介しよう。とプログラムには、歌手や指揮者(田中祐子、垣内悠希)、司会者からのメッセージが掲載されており、 まずは紅組。「オペラ紅白」常連のソプラノ砂川涼それぞれの個性溢れる素顔が垣間見られる。また、子は、日本オペラの代表作である《夕鶴》から主人公毎年司会を務める本田聖嗣が紹介するオペラ・トリつうのアリア〈与ひょう、あたしの大事な与ひょう〉を歌う。砂川は今年《夕鶴》に初挑戦して大好評を博しビアは、オペラ初心者にとってこの公演を十分に楽しむための道案内となっている。た。日本が誇るプリマドンナが歌う日本の名アリア、 そして忘れてはいけない「オペラ紅白」最大のポインこれは聴き逃せない。同じく常連のメゾソプラノ林美トは、観客が勝敗を判断する審査員になること。すべて智子は、これまで誰も取り上げてこなかったガーシュの演奏が終わった後、観客はプログラムの赤面か白面ウィン《ポーギーとベス》から〈サマータイム〉に挑戦。ジャズのスタンダードナンバーともなっている曲だを掲げ、麻布大学野鳥研究部がそれを数えて勝敗が決する。この参加型形式も、観客席が熱気にあふれる要が、表現力・演技力ともにわが国随一の林がどんな因となり、出演者も真剣そのものの歌唱で挑んでくる。風に聴かせてくれるのか、期待が高まる。舞台と客席が一体となるこの時間は、音楽の素晴らし 次に白組。トップバッターには日本を代表するテノール樋口達哉が登場。ジョルダーノ《アンドレア・さ、喜び、熱量を何よりも感じられるものとなっているのだ。回を重ねるごとに、「オペラ紅白を観ずに年は越シェニエ》から〈ある日、青空を眺めて〉で観客の心せない」というファンが増えているのもむべなるかな。を鷲掴みにするのは間違いない。新国立劇場にも多数出演を重ねているバスの妻屋秀和が歌うのは、今年こそあなたも、その目と耳で体験してみてほしい。モーツァルトの《フィガロの結婚》からバルトロのアリア〈復讐だ〉。迫力ある低音が繰り出す機関銃のような言葉の連続が聴きものだ。 他にも、大村博美が歌う《道化師》の〈鳥の歌〉、加納悦子のリヒャルト・シュトラウス《ばらの騎士》、

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