12/22(金)13:30 王子ホール問 王子ホールチケットセンター03-3567-9990 https://www.ojihall.jp57左より:オクサーナ・リーニフ ©Oleh Pavliuchenkov/マリア・ホセ・シーリ ©Michele Monasta/マリア・グレギーナ ©Petra Stadler/ファブリツィオ・マリア・カルミナーティ/フランチェスカ・ドット/脇園 彩 ©Studio Amati Bacciardiヴィオレッタよりノルマが合う」と言い切る。アダルジーザは欧州で活躍する日本人歌手の星で新国立劇場でもおなじみの脇園彩。この役は「世界で一番勉強した」そうで、ボローニャで聴いた際も大喝采を浴びた。ドットとの声の相性も抜群。ラモン・バルガスが演じるポッリオーネも加わり、キャストは申し分ない。 ボローニャ歌劇場はすごかったね、と語り草になる日は近い。 コロナ禍で途絶えていた海外歌劇場の引っ越し公演が再開し、本物に触れることの大切さを痛感している。欲をいえば、その歌劇場が最高に輝いているときに来日してほしいが、ボローニャ歌劇場公演ではその願いが叶う。昨年、ウクライナ出身のオクサーナ・リーニフが音楽監督に就任し、オーケストラの水準が一段、また一段と上がっている。女性で初めてバイロイト音楽祭の指揮台に立つなど、台頭著しい女性指揮者のなかでも圧倒的に注目されるリーニフを得て、飛躍のさなかに来日するのだ。 プッチーニの《トスカ》はリーニフ自身が棒を振る。彼女が指揮するオペラをボローニャで聴いたが、ニュアンスが濃密でドラマの運びが生命力に富み、すべての音が立っていた。オーケストラファ銀座ぶらっとコンサート #189 吉井瑞穂 鎌倉 to 銀座 Vol.5オーボエとフォルテピアノで巡るシューマン夫妻の世界 日本が生んだ国際派のオーボエ奏者、吉井瑞穂。四半世紀を過ごしたドイツを離れて2017年に帰国後は、故郷の鎌倉を拠点にユニークな演奏活動を展開中だ。王子ホールを舞台とする「鎌倉 to 銀座」も5回目のステージを数える。 今回のパートナーは小倉貴久子(フォルテピアノ)。すでに吉井は去る6月、王子ホールで川口成彦のフォルテピアノとヴィデルケールのソナタを演奏している。モダン楽器のオーボエとピリオド仕様の鍵盤楽器で得られる響きの美しさに確信を得た上で臨むのは、ロベルト・シューマンとその妻クララの曲を巧みに並べたプログラムだ。 ロベルトのオーボエ作品といえば、1849年の12月に完成し、クララへのクリスマス・プレゼントとなった「3つのロマンス」が名高い。しかしあえて同曲は取り上げず、その上でシューマン夫ンも期待してほしい。歌手もトスカの代名詞、マリア・ホセ・シーリとマリア・グレギーナのダブルキャストで、カヴァラドッシにマルセロ・アルバレスなど理想的だ。 ベルカントを知り尽くしたファブリツィオ・マリア・カルミナーティ指揮のベッリーニ《ノルマ》もすごい。以前、ローマ歌劇場日本公演《椿姫》で喝采を浴びたフランチェスカ・ドットは、エレガントで情感豊かなノルマを歌い、「私の声には《トスカ》 11/2(木)18:30、11/4(土)15:00 東京文化会館 11/7(火)18:30 高崎芸術劇場 11/12(日)15:00 大阪/フェスティバルホール《ノルマ》 11/3(金・祝)、11/5(日)各日15:00 東京文化会館 11/11(土)15:00 びわ湖ホール問 コンサート・ドアーズ03-3544-4577(11/12以外) キョードーインフォメーション0570-200-888(11/12のみ)https://concertdoors.com ※配役などの詳細は左記ウェブサイトでご確認ください。妻の音楽的な“絆”に光をあてた演目構成が心憎い。 まずはロベルトが結婚の前日にクララへ捧げた歌曲集「ミルテの花」から〈献呈〉。そこに続くクララの「3つのロマンス」は1853年に書かれたヴァイオリン作品だが、同時期にはロベルトがヴァイオリン協奏曲の筆を進め、どちらもヨアヒムに捧げられたという背景がある。 フォルテピアノのソロで演奏されるロベルトの「子供の情景」からの抜粋と、クララの「音楽の夜会」から〈ノットゥ吉井瑞穂 ©Marco Borggreve文:香原斗志文:木幡一誠小倉貴久子ルノ〉。それを取り囲むのがロベルトの「アダージョとアレグロ」と「幻想小曲集」(初期稿の題名が「夜曲集」)のオーボエ版。シューマン一家に囲まれたような音楽会の雰囲気に浸ってみたい。ボローニャ歌劇場《トスカ》《ノルマ》輝きを増したイタリアの名門が理想的なキャストとともに来日
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