2024.1/3(水)15:00 東京文化会館問 東京文化会館チケットサービス03-5685-0650 https://www.t-bunka.jp11/4(土)14:00 よこすか芸術劇場問 横須賀芸術劇場046-823-9999 https://www.yokosuka-arts.or.jp64東京文化会館 《響の森》Vol.53 ニューイヤーコンサート2024若き俊英らが絢爛な名曲で新たな年を寿ぐ お正月の東京文化会館恒例となっている「《響の森》 ニューイヤーコンサート」。まずはソリストとして登場する前田妃奈(ヴァイオリン)に注目。2022年10月のヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクール(ポーランド)で優勝に輝いた21歳。同コンクールでの日本人の優勝は1981年の漆原啓子以来という快挙だった。東京文化会館が主催する2020年の東京音楽コンクール弦楽部門優勝者でもある。彼女が弾くのはヴィエニャフスキの「グノーの《ファウスト》による華麗なる幻想曲」とサラサーテの「カルメン幻想曲」。超絶技巧を喜色満面で弾きこなす前田の、曲の感情と一体となってはじけるような音楽表現に引き込まれるはず。 オーケストラは原田慶太楼指揮の東京都交響楽団。《キャンディード》と《こうもり》というワクワクする2つの序曲の対照を軸に、バーンスタインとJ.シュトラウスIIを併置する卓抜な構成。『ウも楽しみだ。 ソロでは、村治奏一が自作の「虹」を演奏する。アルベニス「プレリュード」、ショパン「ノクターン」、ディアンス「フォーコ」というプログラムはとても多彩で、違った表情を持つ作品が並んでいる点が注目される。一方、村治佳織は久石譲「人生のメリーゴーランド」(小関佳宏編)、モリコーネ「ガブリエルのオーボエ」など映画にちなんだ作品と、自作「エターナル・ファンタジア~薬師寺にて」も取り上げる。それぞれのソロには充実の時期を迎えたふたりの「いま」が表現される。原田慶太楼 ©Claudia Hershnerエスト・サイド・ストーリー』が、「シンフォニック・ダンス」ではなくジャック・メイソン(1906~1965)編のオーケストラ・セレクションなのがいい。〈マリア〉〈トゥナイト〉〈ワン・ハンド・ワン・ハート〉〈アメリカ〉などの名曲が次々に登場前田妃奈 ©Taira Tairadateするおいしいところどり7曲メドレー。そして“ニューイヤー”といえばこれでしょ! のシュトラウス「美しく青きドナウ」。オペラ、オペレッタ、ミュージカルがかろやかに交錯して、年の始めを楽しく賑やかに!左:村治奏一 右:村治佳織文:宮本 明文:片桐卓也村治佳織 & 村治奏一 ギター・デュオ・リサイタル姉弟デュオの阿吽の呼吸が織りなす極上のアンサンブル それぞれがソリストとしての高い実力を持ち、時には姉弟デュオとしても活動している村治佳織&村治奏一がよこすか芸術劇場でギター・デュオ・リサイタルを開く。予定されているプログラムは第1部がデュオと村治奏一のソロ、第2部が村治佳織のソロとデュオという構成だ。 クラシック・ギター界では家族、兄弟のギタリストがデュオやアンサンブルを行うことも多いが、村治姉弟の場合は、お互いの個性を活かしたプログラミングが魅力だ。デュオでは誰もが知る名曲であるタレガの「アルハンブラの思い出」を取り上げる。たいていはソロで演奏されるこの曲をデュオで弾くと、その世界もまた違った広がりを持つ。他にJ.S.バッハ、トロイロ、ピアソラ、モリコーネなどが演奏される予定だが、ギタリストで作曲も行っている藤井眞吾の「ラプソディー・ジャパン」(抜粋)がプログラムに入っているの
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