eぶらあぼ 2023.9月号
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9/18(月・祝)14:00 Hakuju Hall9/30(土)15:00 愛知/宗次ホール小笠原伸子 バッハ 無伴奏ヴァイオリン全6曲演奏会 Vol.20133文:編集部長年日本語のオペラ作品に取り組み続けているこんにゃく座。9月の公演では、村一番のモテ男が色仕掛けで村のピンチを救うという、奇想天外なストーリーの《浮かれのひょう六機織大石哲史唄》を上演する。本作は往年の名劇作家・若林一郎(台本)と音楽監督になったばかりの林光(作曲)のコンビがこんにゃく座のために書き下ろしたもの。林の初期オペラが45年ぶりに、歌手・演出家として劇団を支えてきた大石哲史の新演出で再演される。横浜バロック室内合奏団のコンサートマスター、プロデューサーとして幅広く活動する小笠原伸子。「生活の中で身近に音楽に親しむ場を広げる事」をライフワークとし、クラシック音楽の普及に努める傍ら、2004年から毎年続けているのがバッハ「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」全6曲の演奏会。16年にCD化もされたこのシリーズが節目の20回目を迎える。数多の経験を経て、今年も大作と向き合う。気軽に一流の演奏を楽しめる「埼玉会館ランチタイム・コンサート」。第58回は、ハンガリー出身でソリストとしても活躍するイシュトヴァーン・コハーンと、イタリア出身で東京フィルの首席奏者を務めるアレッサンドロ・ベヴェラリによるクラリネット・デュオが登場。バッハ「2つのヴァイオリンのための協奏曲」やコハーンの自作曲など、アグレッシブなプログラムで、名手たちが極上のアンサンブルを聴かせる。オペラシアターこんにゃく座公演オペラ《浮かれのひょう六機織唄》新演出9/7(木)~9/10(日) 東京/俳優座劇場9/22(金)13:30 横浜みなとみらいホール(小)埼玉会館ランチタイム・コンサート第58回 イシュトヴァーン・コハーン&アレッサンドロ・ベヴェラリ9/26(火)12:10 埼玉会館林 光イシュトヴァーン・コハーン ©Lakeshore Musicアレッサンドロ・ベヴェラリ演奏・執筆の両面で、特にフランス音楽に積極的に取り組んできた青柳いづみこと、スペインで学び、かのカプースチンから作品を献呈されている西本夏生。二人のピアニストが9月、左:西本夏生 右:青柳いづみこ ©Tommy Lanceley2台ピアノで共演し、「スペインやラテンにインスパイアされたフランス音楽」を取り上げる。両国に縁のある彼女たちが、ドビュッシーやミヨーの20世紀作品のほか、アルベニス「スペイン狂詩曲」などを披露。当日はプログラム曲を収録したCDも発売予定。府中の森クラシックコレクション 上野通明チェロ・リサイタル ~ピアニスト 北村朋幹と共に~9/23(土・祝)14:00 府中の森芸術劇場 ウィーンホール府中の森芸術劇場が主催するシリーズ「クラシックコレクション」。9月の公演はジュネーヴ国際音楽コンクール・チェロ部門で日本人初の優勝を果たした上野通明のリサイタル。独特な存在上野通明北村朋幹 ©TAKA MAYUMI感を放つピアニスト・北村朋幹とともに、ショスタコーヴィチ、ブラームスの第2番というチェロ・ソナタの王道から、若い感性が光るベートーヴェンのソナタ第1番、そして幻想的なヤナーチェクの「おとぎ話」という骨太かつ多彩なプログラムを披露する。ドイツ政府給費留学生として留学し、研鑽を積んだソプラノ・池田京子。帰国後はソロ、オペラ、オーケストラとの共演と幅広い領域で活躍し、地元である愛知県の文化芸術にかかわる賞を多数受賞している。そんな彼女が今秋、演奏活動40周年を記念するリサイタルをひらく。2つの「母国」である日本とドイツの歌曲、ゲストの名バリトン・末吉利行との傑作オペラのデュエットなど、池田のこれまでの歩みが凝縮された公演になるだろう。青柳いづみこ × 西本夏生2台ピアノコンサート Caprice(気まぐれ)池田京子 ソプラノ・リサイタル~演奏活動40周年記念~掲載している公演の最新情報は、それぞれの主催者のホームページなどでご確認ください。月の9

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