9/25(月)19:00 サントリーホール問 ジャパン・アーツぴあ0570-00-1212 https://www.japanarts.co.jp他公演 9/16(土) 兵庫/豊岡市民会館 文化ホール 9/18(月・祝) 香川/直島ホール9/20(水) 神奈川県立音楽堂 9/21(木) 大阪/住友生命いずみホール 9/23(土・祝) 水戸芸術館コンサートホールATM※来日ツアーの詳細は上記ウェブサイトでご確認ください。11/9(木)19:00 文京シビックホール問 シビックチケット03-5803-1111 https://www.b-academy.jp/hall/※来日ツアーの詳細は下記ウェブサイトでご確認ください。https://www.kajimotomusic.com/concerts/2023-royal-concertgebouworkest/37名門クラブさながらのチームプレイを披露する姿が目に浮かぶ。 文京シビックホールを舞台とする11月9日のコンサートでは、ビゼーの交響曲第1番とドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」(プログラムB)が演奏される。どちらもメロディアスな美観に富の協奏曲」に至るプログラム。武満を起点に近代フランスの室内楽史を遡る構成が意義深いし、武満とドビュッシーではシャープなグローヴナーとの音楽作り、ラヴェルではCDで生気に富んだ快演を展開しているモディリアーニSQの実演が楽しみだ。そして全員が揃うショーソンは、二重協奏曲、合奏曲、ピファビオ・ルイージ ©Monika Rittershaus庄司紗矢香 ©Laura Stevensロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ©Simon Van Boxtelみ、しかしそれをただ表面的に歌い上げるだけでは引き締まった構築感が得られない作品だ。ルイージの指揮を得て、その真価を再認識するステージとなるだろう。潤沢な音響効果に定評のあるホールの空間が、コンセルトヘボウ管の持ち味と相性抜群なことも想像に難くない。モディリアーニ弦楽四重奏団 ©Luc-Braquetベンジャミン・グローヴナー ©Marco Borggreveアノ六重奏曲など多様な性格を有する名品だが、変則編成ゆえに生演奏自体が貴重。むろん本メンバーならば高密度かつ高鮮度の名演が期待される。なお、ツアーの他3公演では平田オリザ演出の演劇と共に演奏されるので、そちらも要注目。深化をやめない名手の新たな世界、文句なしに必聴だ。文:木幡一誠文:柴田克彦ファビオ・ルイージ(指揮) ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団熱きマエストロが世界屈指の精鋭集団の本領を引き出す 2022年の9月からNHK交響楽団の首席指揮者のポストに就き、日本の音楽界における存在感もとみに増しつつあるファビオ・ルイージ。ドレスデンやMET、チューリヒといった名門歌劇場で輝かしいキャリアを積み上げ、シンフォニックなレパートリーに示す解釈も切れ味鋭い。優れた職人性と知的な洞察力の両面が、素晴らしくバランスのとれたマエストロだ。 その彼が今年の11月、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団と来日ツアーに臨むというから期待度満点。ベルリン・フィルやウィーン・フィルとも肩を並べる、ヨーロッパ屈指のオーケストラが能力を全開させながら、正攻法であると同時に新鮮味も豊かなルイージ一流のアプローチを、見事に音として鳴り響かせるに違いない。音色の深みと機動力を兼ね備えた弦楽器セクション、そして個人技と集団芸の両方に秀でた管打楽器セクションが、サッカーの庄司紗矢香(ヴァイオリン) 「フランスの風」モディリアーニ弦楽四重奏団 ベンジャミン・グローヴナー(ピアノ)深化を続ける名手がおくる高鮮度の室内楽 庄司紗矢香は、昨年ガット弦とクラシック弓を用いた古典派音楽で新境地を開き、今年のN響との共演では、レスピーギの「グレゴリオ風協奏曲」というレア作品から豊穣な音楽を引き出した。今や世界トップ級のヴァイオリニストでありながら、そのあくなき探求心は感服の一語。次なる展開にも熱視線が注がれる。 今秋彼女は、フランスもの、しかも室内楽を聴かせる。共に日本ではほぼ初披露の分野。イギリスが誇るスター・ピアニスト、ベンジャミン・グローヴナー、結成20周年を迎えたフランスのトップ・クァルテット、モディリアーニ弦楽四重奏団との共演(前者は初、後者は欧州でのコラボの成果から出演を望んだとの由)も興味津々だ。 公演は、武満徹の「妖精の距離」に始まり、武満に影響を与えたドビュッシーのヴァイオリン・ソナタ、ラヴェルの弦楽四重奏曲を経て、ショーソンの「ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のため
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