eぶらあぼ 2023.8月号
27/137

©山田 毅/OMF 昨年は、小澤征爾総監督がカーテンコールに登場し、30周年の節目に大きな話題を集めたセイジ・オザワ 松本フェスティバルが今年も松本の夏を彩る。8月19日の開幕を前に、オーケストラ コンサートに出演するステファン・ドゥネーヴがオンラインで取材に応じてくれた。24代を代表する木管楽器の名手によるアンサンブルなど、松本でしか味わえない充実したラインナップとなっている。------------取材・文:片桐卓也— まもなく開幕! —ステファン・ドゥネーヴ Stéphane Denève/指揮マエストロ“OZAWA”への敬意を胸に、10年ぶりの登壇 日本の夏の音楽祭を代表する「セイジ・オザワ 松本フェスティバル(OMF)」は2023年も話題が盛りだくさんだ。映画音楽の巨匠として知られるジョン・ウィリアムズ(1932年生まれ!)が出演する「オーケストラ コンサート Bプログラム」はすでに完売。また、ウィリアムズ作品を含む興味深い選曲の「オーケストラ コンサート Aプログラム」では2013年以来の登場となるステファン・ドゥネーヴがタクトを執り、アメリカ的な魅力溢れるバーンスタイン作品とフランス近代の名曲などで、その実力を示す。 他にも、プッチーニの傑作オペラ《ラ・ボエーム》(第1・2幕)には、小澤征爾音楽塾の首席指揮者となったディエゴ・マテウスが登場し、日本の若手実力派歌手たちがフレッシュな演技、歌声を披露する。サイトウ・キネン・オーケストラのメンバーたちによる「ふれあいコンサート」も3つ用意されたが、その中には小澤征爾スイス国際アカデミー出身の奏者たちも加わる室内楽コンサート、世界的名手によるブラス・セクションのコンサート、またこちらも当2023セイジ・オザワ 松本フェスティバル

元のページ  ../index.html#27

このブックを見る