6/24(金)19:00 Hakuju Hall問 Hakuju Hall チケットセンター03-5478-8700 https://hakujuhall.jpN響ベストクラシックス 秋山和慶 × 荒井里桜 × NHK交響楽団若き才能と巨匠が織り成す名曲ステージ 巨匠秋山和慶とN響による名曲コンサート。前半は将来を嘱望されるヴァイオリニスト、荒井里桜(りお)が登場し、ブルッフ「ヴァイオリン協奏曲第1番」を演奏する。荒井の受賞歴は華々しい。東京藝術大学を首席で卒業。第15回東京音楽コンクール弦楽部門第1位および聴衆賞、第87回日本音楽コンクールバイオリン部門第1位、併せてレウカディア賞・鷲見賞・黒柳賞も受賞した。オーケストラとの共演も多く、これまで東京フィル、新日本フィル、東響、日本フィル、仙台フィル、群響などと演奏している。現在、ローザンヌ高等音楽院にて、ジャニーヌ・ヤンセンに学んでいる荒井のヴァイオリンの魅力は、完璧なテクニックはもとより、ヴィブラートのかかった美しい音色とオーケストラに負けない鳴りの良さにある。荒井は今回がN響デビューとなるが、協奏曲の“合わせ”にも定評のある秋山との共演は心強い。ソリストと6/4(土)16:00 かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール問 かつしかシンフォニーヒルズ03-5670-2233 https://www.k-mil.gr.jp 全員で奏でるのはドヴォルザークの弦楽六重奏曲。イ長調特有の明朗さや生命力に溢れた名曲で、作曲者お得意の民族色と恩人ブラームスばりの重層感が耳を楽しませる。同曲は編成的に生演奏が稀少ゆえ、今回ぜひ耳にしたい。前半はプッチーニの「菊」とブラームスの弦楽四重奏曲第2番。前48左より:カルテット・アマービレ(笹沼 樹、中 恵菜、篠原悠那、北田千尋) ©T.Tairadate/山崎伸子 ©武藤 章/鈴木康浩 ©王子ホール/撮影:横田敦史者の哀切なトーン、後者の精緻なベートーヴェン的迫力がいかに表現されるか? 両曲ではアマービレの真価も堪能できる。常設グループに名手が加わると、語法が統一された土台の上で、立体的な厚みや清新なニュアンスが生まれるもの。その唯一無二のアンサンブルに期待が集まる。秋山和慶して最高の舞台を得て、更なる飛躍を遂げるに違いない。 後半のブラームス「交響曲第1番」は、秋山が東響を指揮した演奏を今年1月に聴いたが、巨匠の名にふさわしい風格と重厚さとともに、爆発的なエネルギーと若々しい表現力に驚嘆した。第1楽章の力強さや第4楽章の圧倒的な荒井里桜 ©Toyohiro Matsushima高揚感は、81歳という年齢が信じられないほどだった。秋山のN響ステージデビューは1972年の特別演奏会。以来両者は数多くの共演を重ね、お互いの信頼を築いてきた。ドイツ音楽本流の伝統を持つN響と秋山のブラームス「交響曲第1番」への期待は高まるばかりだ。文:長谷川京介文:柴田克彦カルテット・アマービレ BRAHMS Plus 〈Ⅲ〉気鋭グループに加わる豊穣な厚み Hakuju Hall独自の室内楽シリーズ「カルテット・アマービレ BRAHMS Plus」の第3弾が開催される。これは、新世代の弦楽四重奏団「カルテット・アマービレ」が、毎回名手をゲストに迎えて、ブラームスを軸にした多様な室内楽曲を聴かせる好企画。これまで、チェロの堤剛&ヴィオラの磯村和英、ピアノの清水和音というベテランとともに五、六重奏曲を披露し、普段とはひと味異なる音楽世界へ誘ってきた。 2015年に結成されたカルテット・アマービレは、16年に難関のARDミュンヘン国際音楽コンクールで第3位に入賞して注目を集めた気鋭グループ。以後、精緻かつ鮮烈な演奏で目覚ましい活躍を続けている。そして今回のゲストは、ソリストで桐朋学園大学特任教授などを務めるチェロの山崎伸子と、読売日本交響楽団ソロ首席ヴィオラ奏者・鈴木康浩。室内楽にも長けた彼らが、また新たなサウンドと音楽をもたらしてくれる。
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