eぶらあぼ 2022年5月号
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5/9(月)19:00 浜離宮朝日ホール 5/10(火)19:00 名古屋/電気文化会館 ザ・コンサートホール 5/11(水)19:00 京都コンサートホール アンサンブルホールムラタ 5/12(木)19:00 福岡/FFGホール(福銀ホール)問 プロアルテムジケ03-3943-6677 https://www.proarte.jp長谷川陽子 デビュー35周年記念 チェロ・リサイタルベートーヴェン チェロ・ソナタ全曲演奏会5/19(木)19:00 東京文化会館(小)問 ジャパン・アーツぴあ0570-00-1212https://www.japanarts.co.jp39Interview長谷川陽子(チェロ)ベートーヴェンの強さ、逞しさ、生命力の豊かさに共感して 長谷川陽子が念願のベートーヴェン「チェロ・ソナタ」全曲録音(第1~5番と3つの変奏曲/日本アコースティックレコーズ)を松本和将(ピアノ)とともに完成、5月19日には東京文化会館小ホールで、同じコンビによるソナタ全曲の「長谷川陽子デビュー35周年記念リサイタル」に臨む。 長谷川はベートーヴェンと正面から向き合うのを長い間、「まだ早い」とためらってきた。コロナ禍でデビュー以来初めて「人前で弾けない時間」を体験するなか、「一回はどん底に落ちながら、強く這い上がったベートーヴェン」への深い共感が生まれ、全曲録音と演奏会に踏み切った。CDの解説を執筆する前に長谷川の話を聴き、1ヵ月後に再びインタビューを行った。「この間、一貫してベートーヴェンの強さ、逞しさ、生命力の豊かさに励まされる日々でした」と打ち明ける。 「貴族に雇われ、注文を受けた作品にむき出しの感情を書くことができなかったハイドンと違い、ベートーヴェンは民衆か芸術品。プログラムにも《ウィリアム・テル》序曲、「カルメン」「くるみ割り人形」各組曲といった新鮮な感触が得られる名曲や、共に作曲家でもあるリンドバーグの無伴奏曲「日出ずる国」(東日本大震災直後の来日公演のために書かれた曲)、ペンティネンの「ルール・ブルー(青の時間)」などなど、胸躍る作品が並んでいる。ともかく本公演はら生まれた革命思想に共鳴して弾け、感情を解放した最初の作曲家です。これがロマン派から近代、さらには現代に至る音楽の扉を開いたのだと思います」 ベートーヴェンのチェロ・ソナタ創作史は、初期2曲にみられた宮廷音楽の余韻が中期の第3番で完全に消え、同じ作品番号にもかかわらず極端な対照をみせる後期2曲で終わる。 「第5番が『作曲家とはどうあるべきか?』と大きな問いかけを伴う“公”の作品なら、第4番は完全に“私”。素の部分で愛情に激しく飢え、女性を美化し過ぎる傾向にあったベートーヴェンが明らかに『愛しいひと』の面影を追い、『愛情をもって』と指示を書き込んだ貴重な作品です」 長谷川は松本の「ドーンと安定した大きな土台」に乗り、作品それぞれのキャラクターを多彩な音色で描き分ける。「音色の豊かさはヘルシンキのシベリウス・アカデミーで、アルト・ノラス先生から授かったもの。ヨーロッパ留学最大の収穫でした」。文:柴田克彦 これまでを振り返って一番うれしかったことを尋ねると、「2021年にコロナ禍でファンクラブの活動を1年間休止した後『再開します』と宣言したら、即『待っていました!』と反応があり、5年ぶりのCDリリースも実現したことです。待っていてくださる方々の存在こそ、演奏を続ける原動力といえます」。逆に嫌だったことは「爪を伸ばせない、タイトスカートをはけない…」と、ごくごく普通の女性の思いが返ってきた。左:クリスチャン・リンドバーグ右:ローランド・ペンティネン管楽器ファンならずとも必聴! キャリア的にみて日本公演は毎回が貴重ゆえに、こぞって足を運びたい。取材・文:池田卓夫©武藤 章CDデビュー35周年記念アルバム『ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全曲』日本アコースティックレコーズ NARD-5079/80(2枚組)¥4400(税込) 5/25(水)発売クリスチャン・リンドバーグ(トロンボーン) × ローランド・ペンティネン(ピアノ)デュオ結成40周年記念 ジャパンツアーレジェンドの超絶凄技を見逃すな! “トロンボーンのパガニーニ”クリスチャン・リンドバーグと、実力派ピアニスト、ローランド・ペンティネンが、デュオ結成40周年記念ツアーを行う。これはまさに待望の公演だ。かたや神業的な速吹きから蕩けるように甘い表現まで、変幻自在の超絶的奏者。かたや世界的に活躍し、ベートーヴェンのソナタやリスト「巡礼の年」の全曲演奏会でも評価を得ている本格派ピアニスト。このスウェーデンの盟友ソリスト・コンビの演奏は、傾聴すべきパフォーマンスと言うほかない。特にリンドバーグの常識を超えた凄腕はもはや歴史的

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