eぶらあぼ 2022年5月号
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33Information       いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭2022会期:4/28(木)~5/5(木・祝) [本公演]5/3(火・祝)~5/5(木・祝)会場:石川県立音楽堂、金沢市アートホール、北國新聞赤羽ホール、北陸エリア(福井・石川・富山)問 いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭 実行委員会事務局076-232-8113 https://www.gargan.jp ※本文内の[ ]は公演番号です。各公演の詳細は左記ウェブサイトでご確認ください。ンツ指揮セントラル愛知響と共演する[C21]。スケールの大きな名演を期待したい。名手バリー・ダグラスは田中祐子指揮セントラル愛知響とチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を披露[C12]。1986年チャイコフスキー国際コンクールの覇者にふさわしいプログラムだ。日本のベテラン勢の参加も心強い。清水和音は井上道義指揮京響とブラームスのピアノ協奏曲第2番[C32]を、小山実稚恵はスダーン指揮東響とラフマニノフのピアノ協奏曲第2番[C24]を演奏する。深い感動を残してくれるだろう。 音楽祭ならではの楽しみとして忘れるわけにはいかないのが室内楽。一ヵ所にさまざまな演奏家が集うことで、普段は聴けないアンサンブルが実現する。特に注目したいのは、小山実稚恵とOEK勢のアビゲイル・ヤング、江原千絵(以上ヴァイオリン)、古宮山由里(ヴィオラ)、ルドヴィート・カンタ(チェロ)が共演するシューマンのピアノ五重奏曲[A33]。数あるシューマン作品のなかでも飛び切りの傑作をこのメンバーで聴けユベール・スダーン ©N.Ikegamiクリストフ・コンツ ©Benjamin Morrison小山実稚恵 ©ND CHOW金子三勇士 ©Ayako Yamamoto井上道義川久保賜紀 ©Yuji Horiる機会は貴重だ。 ほかにもピアノの金子三勇士や舘野泉、ヴァイオリンの川久保賜紀、ソプラノの小林沙羅ら、そうそうたる顔ぶれがそろった。 ユニークなコラボレーションもこの音楽祭の見どころのひとつ。今回も意欲的な公演がとりそろえられている。目をひくのはダンサー、田中泯の出演だ[H23]。鶴見彩のピアノ、坂口昌優のヴァイオリン、般若佳子のヴィオラ、ルドヴィート・カンタのチェロの演奏で、ブラームスのピアノ四重奏曲第3番を踊る。きわめてシリアスな曲調の作品だが、はたしてこの曲からどんなダンスが生まれるのか、まったく想像がつかない。「能舞とクラシック」[H11]では宝生流の渡邊荀之助らの能舞でシューベルトの「ロザムンデ」が舞われる。演奏はガルガン・アンサンブル。シューベルトの世界観にどう能舞が融合するのか。静かなる異種格闘技といった趣だ。 趣向を凝らしたプログラムが待っている。宮田 大 バリー・ダグラス ©Katya Kraynova小林沙羅 ©NIPPON COLUMBIA田中 泯 ©Ken Kitano清水和音 ©K.Miura渡邊荀之助

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