eぶらあぼ 2020.12月号
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120一流オーケストラのサウンドと気鋭の若手演奏家の鮮烈な音色を味わう「フレッシュ名曲コンサート」。今回は、原田慶太楼指揮の新日本フィルハーモニー交響楽団と、第13回東京音楽コンクールで優勝したバリトンの清水勇磨、同じく第7回で2位となったソプラノの鷲尾麻衣を迎えて。前半は、珠玉のオペラ・アリアを集めて歌の花束のようなガラ、後半はベートーヴェンの傑作「交響曲第7番」で生誕250年を締め括る。クラリネットの伊藤寛隆は、日本フィルハーモニー交響楽団首席奏者を務める一方、室内楽にも力を注ぐ。「コロナ禍は、音楽家にとって大切なものを見つめ直す時間を与えた。今もっとも伝えたい音楽を」と、ピアノの出羽真理の共演を得て臨むリサイタル。ブラームスの2つのソナタ(作品120)を軸に、同じく「ユモレスク」から第3・7番、フェルディナント・リース「感傷的なソナタ」へ“演奏する喜び”を込めて。月の12オーケストラ・アンサンブル金沢クリスマス・メサイア公演田中淑惠(メゾソプラノ)海外躍進40周年記念リサイタル松浦愛美ベートーヴェンシリーズ第4弾高橋宗久(ヴァイオリン) & 松浦愛美(ピアノ)フレッシュ名曲コンサート 原田慶太楼 × 新日本フィル オペラ・ガラ & ベト7高崎芸術劇場 大友直人 Presents T-Shotシリーズ vol.2 亀井聖矢(ピアノ)伊藤寛隆(クラリネット)12/6(日)15:00 石川県立音楽堂12/19(土)14:00 トッパンホール12/13(日)15:00 京都/青山音楽記念館バロックザール12/13(日)14:00 調布市グリーンホール12/23(水)13:30 高崎芸術劇場 音楽ホール12/14(月)19:00 杉並公会堂(小)文:笹田和人©山口 敦毎年恒例となっている、オーケストラ・アンサンブル金沢の「クリスマス・メサイア公演」。長年、このヘンデルの傑作オラトリオの全曲上演を続けてきたが、コロナ禍を受けて、今年は合唱団を含まない、ソリストのみによる抜粋に。栁澤寿男の指揮、ソプラノ韓錦玉、メゾソプラノ小泉詠子、テノール青柳素晴、バリトン与那城敬、オルガン春日朋子が出演。「ハレルヤ」も、合唱の各パートを1人で歌う。栁澤寿男大阪音大から独ヴュルツブルク音大大学院に学び、欧州の数々の登竜門で実績を重ねたピアノの松浦愛美。ソロや室内楽など、多角的に楽聖の作品に対峙している「ベートーヴェンシリーズ」の第4弾は、ソナタ作品を特集。第21番「ワルトシュタイン」、第30番とピアノ・ソナタの傑作に、日本センチュリー交響楽団の第2ヴァイオリン副首席・高橋宗久を迎え、ヴァイオリン・ソナタの金字塔「クロイツェル」を披露する。東京藝大大学院からウィーン国立音大に学び、国内外の檜舞台に立ってきた名メゾソプラノ、田中淑惠。ミュンヘン国際と国際フーゴー・ヴォルフ歌曲、2つの難関コンクールを制して40周年を記念するリサイタルは、ピアノ中井恒仁、ソプラノ藤原千晶とともに。ドイツ・リートを中心に集めた“私が愛した歌曲”、ヴォルフ「イタリア歌曲集」から名歌を選りすぐる“私が恋した歌曲”と、イタリアやフランスの名アリアを集めた“私が燃えたオペラ”の3部構成で臨む。芸術監督・大友直人プロデュースによる、高崎芸術劇場の若手演奏家プロジェクト「T-Shotシリーズ」の第二弾に、ピアノの亀井聖矢が登場。17歳だった昨年、第88回日本音楽コンクールのピアノ部門、第43回ピティナ・ピアノコンペティション特級と二大コンクールを制して話題に。ショパン「ソナタ第3番」やリスト「ラ・カンパネラ」、ブラームス「パガニーニの主題による変奏曲」ほか佳品と果敢に対峙、瑞々しい音楽性を迸らせる。左より:高橋宗久/松浦愛美 ©www.emoeye.com原田慶太楼 ©Claudia Hershner

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