111コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報3月の見もの・聴きもの2021年3月の曽そし雌裕ひろかず一 編〔Ⅰ〕オーストリアウィーン国立歌劇場3月1日 ビゼー:カルメン[21年2月プレミエ]指/A.オロスコ=エストラーダ、演出/C.ビエイト、出/A.ラチヴェリシュヴィリ、C.カストロノヴォ、S.カイダロフ、P.ケルナー3月3、6、10日 R.シュトラウス:ナクソス島のアリアドネ 指/B.ド・ビリー、演出/S=E.ベヒドルフ、出/H.フェッティンガー、A.エレート、A.ブラウアー、B.ヨヴァノヴィチ、T.エーベンシュタイン、L.ダヴィドセン★3月4、7、12、17、20日 ヴェルディ:椿姫[プレミエ] 指/G.サグリパンティ、演出/S.ストーン、出/P.イェンデ、M.プルンマー、D.エレン、F.アントゥン3月13、19、23、26日 ドニゼッティ:ドン・パスクワーレ 指/E.ピド、演出/I.ブルック、出/M.ペルトゥージ、D.コルチャック、S.カイダロフ、R.フェオーラ3月14、18、25日 マスネ:マノン 指/E.ピド、演出/A.セルバン、出/L.オルダー、M.ファビアーノ、D.R.ドゥミトレスク3月21、24、27、30日 ヴェルディ:リゴレット 指/P.カリニャーニ、演出/P.アウディ、出/L.アヴェティスヤン、Q.ケルシー、N.ミナスヤン、E.ソロドブニコフ◎3月28、31日 プッチーニ:蝶々夫人[20年9月プレミエ] 指/J.マルヴィッツ、演出/A.ミンゲラ、出/ヘー・ホイ、R.アラーニャ、B.ピンハソヴィチ3月29日 D.ダムラウS 共/H.ドイチュpウィーン・フォルクスオーパー3月2(19:30)、6(19:30)日 M.リー:ラ・マンチャの男(ミュージカル) 演出/O.タンボジ3月3(19:00)、8(19:00)、14(18:00)日 プッチーニ:トゥーランドット 演出/R.ドゥセ3月4(19:00)、15(19:00)、18(19:00)日 カールマン:チャールダーシュの女王 演出/P.ルント3月5(19:00)、10(19:00)日 J.シュトラウスⅡ:こうもり 新校訂演出/H.ツェドニク★3月11(19:00)、13(19:00)、16(19:00)、20(18:30)、26(19:00)、30(19:00)日 S.ソンドハイム:イントゥ・ザ・ウッズ(ミュージカル)[プレミエ(13日)] 演出/O.タンボジ3月17(19:00)、24(19:00)、27(19:00)、31(19:00)日 ロルツィング:皇帝と船大工 演出/H.ホルストコット3月21(18:00)、25(19:00)、29(19:00)日レハール:微笑みの国 演出/B.ブランケンシップアン・デア・ウィーン劇場★3月17(19:00)、19(19:00)、21(19:00)、24(19:00)、26(19:00)、28(19:00)日 プロコフィエフ:炎の天使[プレミエ] 指/C.トリンクス、演出/A.ブレート、出/B.スコウフス、A.ストゥンディーテ、N.ペトリンスキー、E.ザレンバ、N.シコフ、演奏/ウィーン響◎3月22(19:00)日 ヴィヴァルディ:アルジッポ(演奏会形式) 指/F.ビオンディ、出/V.ジュノー、M.リス、G.ブリデッリ、L.デ・ドナート、演奏/エウローパ・ガランテウィーン・フィル[会場:無印=ムジークフェライン(ウィーン)、(BKL)=ツェラーバッハ・オーディトリウム(バークレー/アメリカ)、(BER)=フィルハーモニー(ベルリン)]3月2(20:00)(BKL)日 G.ドゥダメル指揮シューベルト:交響曲第5番、ラヴェル:スペイン狂詩曲、マ・メール・ロワ(組曲)、ストラヴィンスキー:火の鳥(1910年版)3月3(20:00)(BKL)日 G.ドゥダメル指揮ハイドン:交響曲第59番「火事」、プロコフィエフ:古典交響曲、交響曲第5番3月4(20:00)(BKL)日 G.ドゥダメル指揮リムスキー=コルサコフ:シェエラザード、チャイコフスキー:交響曲第5番◎3月12(19:30)、13(15:30)、14(11:00)、15(19:30)、26(20:00)(BER)日 D.バレンボイム(p)指揮 モーツァルト:交響曲第33番、第38番「プラハ」、ピアノ協奏曲第24番(26日は「フェストターゲ2021」(ベルリン)も参照)◎3月20(15:00)、21(11:00)日 A.フィッシャー指揮 ハイドン:交響曲第88番、トランペット協奏曲、ベレニーチェ何をしているの(シェーナ)、交響曲第103番「太鼓連打」 独/J.レジネーヴァS、J.ペヒハッカーtpウィーン響[会場:無印=コンツェルトハウス(ウィーン)、(TAW)=アン・デア・ウィーン劇場(ウィーン)]★3月17(19:00)(TAW)、19(19:00)(TAW)、21(19:00)(TAW)、24(19:00)(TAW)、26(19:00)(TAW)、28(19:00)(TAW)日 プロコフィエフ:炎の天使[プレミエ] 指/C.トリンクス → 〔アン・デア・ウィーン劇場〕参照3月21(11:00)日 A.マナコルダ指揮(ファミリーコンサート) ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲 語り/M.ジグル=ラダウアー3月23(19:30)、25(19:30)日 A.マナコルダ指揮 ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲、サン=サーンス:チェロ協奏曲第2番、ベルリオーズ:幻想交響曲 独/M.ホルヌングvcムジークフェライン[楽友協会]大ホール[ウィーン](主要公演のみ)3月1(19:30)日 L.カヴァコスvn バッハ:ヴァイオリン・ソナタ(2曲)、ブゾーニ:ヴァイオリン・ソナタ第2番、ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン・ソナタ 共/ユジャ・ワンp【本文中の記号】★=プレミエ[新演出]公演、◎=注目公演 新型コロナでドイツへの旅行もできない間に、ベルリンのメイン空港がテーゲル空港からブランデンブルク空港に移行した(10月31日開港)。度重なるトラブルを乗り越えて、当初予定から9年遅れでやっと実現した晴れの開港のはずが、このコロナ禍で観光客激減の何とも不運なタイミングだが、そんな新空港からベルリンの演奏会場に通えるようになる日は、これまた残念ながらまだ遠い。 さて、そのベルリンの3月は、復活祭期間に入るとベルリン州立歌劇場主催の恒例「フェストターゲ」で賑わうが、今回の目玉はモーツァルトの「フィガロ」。クレバッサの歌うケルビーノも楽しみだが、何と言っても、脇役のマルチェリーナにワルトラウト・マイヤー、ドン・クルツィオに往年のヘルデン・テノールであるジークフリート・イェルザレムを配するなど、例によってのバレンボイムの力業的豪華キャスティングに口あんぐり。ワーグナーの「パルジファル」の方は、絶好調のシャーガーに加え、往年の名ワーグナー歌手であるシュトルックマンやトムリンソンを登場させる小憎らしい演出。シュターツカペレ・ベルリンの演奏会にはアルゲリッチを呼んでモーツァルトの「2台のピアノのための協奏曲」を一緒に弾くなど、もうバレンボイムの独壇場。 一方のベルリン・フィルはこの時期バーデン=バーデンで「復活祭音楽祭」を行うが、今回ペトレンコが指揮するプレミエ・オペラはチャイコフスキーの「マゼッパ」。前常任指揮者のラトルが取り上げなかったレパートリーを巧みにチョイスしている印象もある。「ザルツブルク復活祭音楽祭」の方は、ティーレマン指揮のプッチーニ「トゥーランドット」(演奏会形式)が、主役にまたまたネトレプコを登場させて注目を集める。なお、エクサン・プロヴァンスでも「復活祭音楽祭」が開催されるが、ここでの目玉はクリスティ指揮レザール・フロリサンによる多数の作曲家の作品集。 一般のオペラ公演としては、アン・デア・ウィーン劇場でビオンディの指揮するヴィヴァルディ「アルジッポ」、ドレスデン・ゼンパーオーパーで谷口まりやの出演するモンテヴェルディ「オルフェオ」、フランクフルト歌劇場でのブリテンの「燃える炉」、バイエルン州立歌劇場で数十年ぶりに演出の変わるR.シュトラウス「ばらの騎士」(コスキー演出)、メータの指揮するモーツァルト「コジ」のプレミエ(フィレンツェ歌劇場)、今ヨーロッパ随一の才能とまで評するファンもいる俊英ロレンツォ・ヴィオッティの指揮するグノー「ファウスト」(パリ・バスティーユ・オペラ)、プティボン主演のプーランク「人間の声」(シャンゼリゼ劇場)、現代オペラでファン・デア・アーの「アップロード」(オランダ国立オペラ)、エッセン歌劇場で予定されるチェコフスカの「イムプレサリオ・ドットコム」、ドニゼッティ4作のオペラを2夜の上演のために編作した「バスタルダ」あたりが要注目公演。 オーケストラでは、ゲルギエフ=マリインスキー劇場管でなければなかなか企画できないストラヴィンスキーの連続ツィクルス(ムジークフェライン、フィラルモニー・ドゥ・パリ)、同じくロシアのソヒエフ=ボリショイ劇場管によるリムスキー=コルサコフとショスタコーヴィチの演奏会形式オペラ公演(フィラルモニー・ドゥ・パリ)、ラトル指揮バイエルン放送響のマーラーの交響曲第9番、メッツマッハー指揮ハンブルク・フィルのマーラーの交響曲第7番、メータ指揮フィレンツェ五月音楽祭管、マケラ指揮パリ管のブルックナーの交響曲第9番、同じくロンドン・フィルとのマーラーの交響曲第2番「復活」、クルレンツィス=SWR響のマーラー「大地の歌」、ガッティ指揮シュターツカペレ・ドレスデンのシノーポリ「ルー・ザロメ」抜粋(シノーポリは没後20年)等々、まだまだ書き切れないほど色々ある。(曽雌裕一・そしひろかず)(コメントできなかった注目公演も多いので本文の◎印をご参照下さい)
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