eぶらあぼ 2019.9月号
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64©井村重人〈トリオ〉ウィーン・フィル首席チェリストとの華麗なる饗宴9/2(月)19:00 王子ホール問 ロンドンTKアーツ090-6986-0407/londontkarts@yahoo.co.jp〈リサイタル〉 10/11(金)19:00 東京文化会館(小)問 カメラータ・トウキョウ03-5790-5560 http://www.camerata.co.jp/泉 里沙(ヴァイオリン)国際的なセンスとキャリアを備えた瑞々しい逸材の魅力に触れる取材・文:長井進之介Interview ロンドン生まれの泉里沙は、イギリス、日本、ウィーンで研鑽を積み、演奏活動を展開する国際派ヴァイオリニスト。現在はイギリスと日本を主な拠点に、幅広い演奏活動にいそしむ。日本では東京藝術大学附属音楽高等学校、同大学、大学院で学んでいるが、その前にはロンドンの王立音楽院のジュニア課程で研鑽を積んでいる。 「ジュニア課程ではソロだけではなくバランスよくアンサンブルやピアノなども学びました。また、室内楽やオーケストラで演奏をする機会もたくさんいただき、ジュニア・オケでは7歳からコンサートマスターとして演奏活動もしてきました。みんな心から音楽を楽しんでいて、私もとても自然体で音楽に向き合っていましたね」 泉は東京藝大の修士課程に在学中にウィーン・コンセルヴァトリウム大学院修士課程を首席で修了し、ソロ・ディプロマコースでも研鑽を積んで藝大の院に復学して修了した。日本とウィーンではソロを中心に学び、より自分自身の音楽に対峙していったという。 「日本ではコンチェルトをたくさん学び、コンクールに挑戦する機会も増え、自分の技術や音色を深め、音楽をどうつくっていくか常に考える日々でした。ウィーンに行ってからはソナタを弾く機会が多く、時代や作曲家ごとにどういうスタイルで演奏するかを徹底的に学びましたね」 9月にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団首席チェリストのタマーシュ・ヴァルガ、ウィーン国立音楽大学教授のクリストファー・ヒンターフーバーとともにトリオの公演「華麗なる饗宴」、10月にはピアノの佐藤卓史とリサイタルを行う。これまではヨーロッパでの演奏活動が多かったが、これを機に日本でもさらに演奏活動を積極的に行いたいという。 「今回、本当にすばらしい共演者と日本で演奏できるのでとても嬉しいです。一昨年から草津音楽祭で演奏させていただくようになり、ヴァルガさんやヒンターフーバーさんとはそれがご縁でご一緒するようになりました。佐藤さんはウィーンの留学時代からよく共演し、とても信頼するピアニストです。どちらのコンサートでも、私が大切にしてきたレパートリーを演奏しますので、これまで積み重ねてきたものを皆様にぜひお聴きいただきたいです」 9月のトリオではブラームス(第1番)にメンデルスゾーン(同)などの大曲、10月のリサイタルではヴィエニャフスキやラヴェルの超絶技巧作品にブラームスやフランクのソナタが並ぶ。“国際派”ヴァイオリニストの幅広い音楽性を、充実のプログラムで存分に堪能して欲しい。わくわくブラス! at 横浜音祭り2019プロとアマチュアたちが席を並べ繰り広げる熱いアンサンブル文:宮本 明 昨年好評を博した、横浜みなとみらいホールの「わくわくブラス!」が帰ってくる。公募で集まった「腕自慢部門」(オーディション)と「やったことある部門」(抽選)合計36人のアマチュア・プレイヤーたちが、トップ・プロの「ぱんだウインドオーケストラ」(横山奏指揮)とともに、パート別の個別練習から始めてステージで共演するという夢企画。でも「プロがアマチュアに教えてあげる」という単純な図式から一歩踏み込んで、プロもアマのエネルギーを浴び、今年もコンサートでは予測不能の化9/22(日)16:00 横浜みなとみらいホール問 横浜みなとみらいホールチケットセンター045-682-2000 https://yokooto.jp/左より:横山 奏/ヤン・ヴァン=デル=ロースト学反応が起こりそうだ。昨年は司会の竹平晃子アナウンサーもサックスで演奏に参加するなど、実に温かい空気がホールに充満した。今年はさらに、名曲「カンタベリー・コラール」ほかを、作曲者ヤン・ヴァン=デル=ローストが指揮するというのも、吹奏楽ファン・関係者にとって必見・必聴の、垂涎もののプレゼントになる。吹奏楽をやる人も聴く人も、横浜に集まれ!

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