eぶらあぼ 2019.8月号2
153/187
150らしい曲・詩だなと思いました。新体操ではあまり使われない曲だからこそ、どんな表現ができるか、いろいろ想像が膨らみます」 スケジュールの都合で会見を欠席した西本は、ビデオメッセージを寄せた。 「作品からどういうメッセージ性を感じるか、というのは国や時代によっても違ってくる。その時にしか感じられないものを、会場の皆さんと共有したいと思っています。日本を代表する才能をもったアーティストと、また違ったアプローチで作品づくりができます。それぞれの専門分野が重なって、私たちだけではできないことがまた広がっていくかもしれません」と述べた。 西本とイルミナートフィルによる壮大な響きが、身体の動きと呼応する一日限りの舞台に注目が集まる。ソニックシティhttps://www.sonic-city.or.jp/■第16回チャイコフスキー国際コン クール結果発表 6月17日から29日にかけてモスクワとサンクトペテルブルクで行われた第16回チャイコフスキー国際コンクールの審査結果が発表された。ピアノ部門では、日本の藤田真央が第2位に入賞した。藤田は本選でチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番とラフマニノフの同第3番を演奏した。また、ヴァイオリン部門では、金川真弓(アメリカ)が第4位に入賞した。 各部門の優勝者は、以下の通り。◎ピアノ部門Alexandre Kantorow(フランス)◎ヴァイオリン部門Sergey Dogadin(ロシア)◎チェロ部門Zlatomir Fung(アメリカ)◎声楽部門〈女声〉Maria Barakova(ロシア)〈男声〉Alexandros Stavrakakis(ギリシャ)◎木管楽器部門Matvey Demin(ロシア/フルート)◎金管楽器部門Yun Zeng(中国/ホルン)Aleksey Lobikov(ロシア/トロンボーン) 藤田は、1998年東京都生まれ。現在20歳。幼少期より国内外のピアノ・コンクールで好成績をおさめ、2017年には弱冠18歳で、第27回クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールで優勝。現在、特別特待奨学生として東京音楽大学3年 ピアノ演奏家コース・エクセレンスに在学し研鑽を積んでいる。 金川は、1994年ドイツ生まれ。4歳から日本でヴァイオリンを始める。その後ニューヨークを経て、12歳でロサンゼルスに移る。2018年、ロン=ティボー国際音楽コンクールで第2位に入賞。現在はベルリンのハンス・アイスラー音楽大学で、コリヤ・ ブラッハーのもとで学んでいる。International Tchaikovsky Competitionhttps://tch16.com/■第7回仙台国際音楽コンクール ヴァイオリン部門結果発表 6月15日から30日にかけて行われた第7回仙台国際音楽コンクールのヴァイオリン部門(審査委員長:堀米ゆず子)の入賞者が決定した。日本勢では、友滝真由が第3位、北田千尋が第4位、荒井里桜が第6位に入賞した。結果は以下の通り。第1位:該当者なし第2位:シャノン・リー(アメリカ/カナダ)第3位:友滝真由(日本)第4位:北田千尋(日本)第5位:イリアス・ダビッド・モンカド(ドイツ)第6位:荒井里桜(日本)、コー・ドンフィ(韓国)記者会見時の入賞者・聴衆賞受賞者たち写真提供:仙台市市民文化事業団藤田真央 ©Shigeto Imura金川真弓 ©Francisca Blaauboer
元のページ
../index.html#153