eぶらあぼ 2019.7月号
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107首席客演指揮者 コルネリウス・マイスター山田和樹常任指揮者 セバスティアン・ヴァイグレお申込み・お問合せ 読響チケットセンター(10時~18時/年中無休) 0570‒00‒4390 https://yomikyo.or.jp/9月までの1回券、絶賛発売中。10、11月公演は7/13(土)発売、「第九」公演は7/20(土)発売!≪2019年7月~8月の聴きどころ≫ 7月6、7日は読響特別客演指揮者の小林研一郎が登場。79歳を迎え、円熟味を増す“炎のマエストロ”がドヴォルザークの傑作として名高い交響曲第8番を振り、温かく優美なメロディをたっぷりと歌い上げる。ウェーバーのクラリネット協奏曲では、日本でも大人気のアンドレアス・オッテンザマーが共演。弱冠21歳でベルリン・フィルの首席奏者に就任した “クラリネットの貴公子”は、同曲を今年8月にザルツブルク音楽祭でも演奏する予定。世界を魅了する変幻自在の音色に注目だ。 11日は、欧米で注目を浴びるハンガリーの俊英ナナシがお国もののバルトークなどを指揮。ナナシは、今年メトロポリタン歌劇場へバルトーク「青ひげ公の城」でデビューを成功させ、バイエルン国立歌劇場、パリ・オペラ座などにも客演を重ねている注目株だ。「管弦楽のための協奏曲」は、死の歌を経て生の肯定へ至るドラマティックな作品。細部を緻密に構築しつつ、壮大なサウンドを読響から巧みに引き出し、スケールの大きな音楽が聴けるはず。サン=サーンス「エジプト風」でソロを務めるのは、欧州で大ブレイク中のドゥバルグ。2015年のチャイコフスキー国際コンクールで優勝候補に挙げられ、個性的な演奏で聴衆から絶大な支持を得るも結果は4位入賞となり、大きな話題を呼んだ。独自の哲学と豊かな感性に裏付けられた、独特だが説得力のある演奏で、「一度聴いたら病み付きになる」とファンが激増中。エキゾチックで煌びやかな響きの中に、高い技巧と素朴な愛の歌が同居する「エジプト風」は、彼の多彩な表現力を確かめるのにうってつけだ。 15、16日は巨匠トーヴェイが「惑星」を振る。ライトセーバーを持ってスターウォーズを振るお茶目な動画が有名だが、ニューヨーク・フィルには200回に迫る客演を重ね、ボストン響との定期公演は年間演奏会大賞に輝くなど確かな実力を誇る。雄大に響くジュピターの旋律を堪能したい。ドゥバルグはこの両日も登場し、ラフマニノフの人気協奏曲を披露。前例にとらわれず、狂気すら感じるほど強く理想を追い求める“新時代の鬼才”が名曲からどんな解釈を引き出すのか、興味は尽きない。 8月18日は、真夏の人気企画《三大交響曲》。シカゴ響、ベルリン・ドイツ響などを振る新鋭レーニンガーが、「未完成」「運命」「新世界」の3つの傑作交響曲を一挙披露する。21日の《三大協奏曲》では、バルトーク国際コンクール第2位のヴァイオリニスト髙木凜々子、ゲルギエフに絶賛されて共演を続けているチェロのラム、ロシアが生んだ17歳の天才ピアニスト、マロフェーエフの3人が共演。両公演とも完売必至。お買い逃しなく。リュカ・ドゥバルグ©Felix Broedeヘンリク・ナナシ©Gunnar Gellerアンドレアス・オッテンザマー©Katja Ruge◆俊英ナナシが振る 興奮のバルトーク7/11(木)19:00 サントリーホールS¥7,500 A¥6,500 B¥5,500 C¥4,000指揮=ヘンリク・ナナシピアノ=リュカ・ドゥバルグコダーイ/ガランタ舞曲サン=サーンス/ピアノ協奏曲第5番 「エジプト風」バルトーク/管弦楽のための協奏曲◆情熱のドヴォルザーク7/6(土)、7(日)14:00 東京芸術劇場S¥7,500 A¥5,500 B¥4,500 C¥4,000指揮=小林研一郎(特別客演指揮者)クラリネット=アンドレアス・オッテンザマーウェーバー/歌劇「魔弾の射手」序曲 クラリネット協奏曲第1番ドヴォルザーク/交響曲第8番◆鬼才が弾くラフマニノフ & 壮大なる「惑星」7/15(月・祝)14:00横浜みなとみらいホール7/16(火)19:00 サントリーホールS¥7,500 A¥6,500 B¥5,500 C完売指揮=ブラムウェル・トーヴェイピアノ=リュカ・ドゥバルグラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番ホルスト/組曲「惑星」◆サマーフェスティバル 《三大交響曲》8/18(日)14:00 東京芸術劇場S¥7,500 A¥5,500 B¥4,500 C¥4,000指揮=マルチェロ・レーニンガーシューベルト/交響曲第7番 「未完成」ベートーヴェン/交響曲第5番 「運命」ドヴォルザーク/交響曲第9番 「新世界から」◆サマーフェスティバル 《三大協奏曲》8/21(水)18:30 東京芸術劇場S¥7,500 A¥5,500 B¥4,500 C¥4,000指揮=マルチェロ・レーニンガーヴァイオリン=髙木凜々子チェロ=アレクサンドル・ラムピアノ=アレクサンダー・マロフェーエフメンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲ドヴォルザーク/チェロ協奏曲チャイコフスキー/ピアノ協奏曲第1番◆名匠・尾高、入魂の《悲愴》8/24(土)、25(日)14:00東京芸術劇場S¥7,500 A¥5,500 B¥4,500 C¥4,000 指揮=尾高忠明(名誉客演指揮者)ヴァイオリン=アナ・マリア・ヴァルデラーマメンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲チャイコフスキー/交響曲第6番「悲愴」 他アレクサンダー・マロフェーエフ©Evgeny Evtyukhov尾高忠明©Martin Richardsonマルチェロ・レーニンガー©Andy Terzes
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