eぶらあぼ 2019.6月号
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38 北陸新幹線と上越新幹線が分岐する高速交通網の要所、群馬県高崎。2019年秋、その高崎に音楽と舞台芸術の新たな殿堂が誕生する。名称は高崎芸術劇場。場所は高崎駅東口からわずか徒歩5分。駅からペデストリアンデッキで直結するという恵まれた立地にある。音楽ファンにとっては、高崎の新しい顔ができることになる。大劇場、音楽ホールなど4施設を中核とした「鑑賞と創造」のための複合施設 高崎芸術劇場を構成するのは、大劇場、スタジオシアター、音楽ホール、創造スペースの4つ。大劇場は約2000席の収容人数を持ち、オーケストラのコンサートやオペラなどに使用される。多様な演出にも対応できる舞台機構を備える。また、音響反射板を使用した場合はコンサート専用ホールと同等の音響効果を実現するという。 スタジオシアターは演劇や能、舞踊、ロック・コンサートなどを想定したフレキシブルな空間。舞台の奥行きは可変で、500席規模の中劇場としても使える一方、客席まですべてフラットな平土間にしてスタンディングのイベントとして利用した場合は最大約1000人を収容する。 音楽ホールはリサイタルに最適な本格的な音楽専用ホール。415席というコンパクトな空間が魅力だ。アーティストとの距離が近く感じられるのではないだろうか。形状はシューボックス型で、左右に一列ずつのバルコニー席が設けられている。視覚的にも木の温もりが感じられるデザインで、居心地のよい空間を期待できそうだ。 創造スペースはリハーサル利用のための空間で、リハーサルホール、レッスンルーム3室、スタジオ5室からなる。市民の創造活動を支援するために設けられ、高崎芸術劇場が掲げる「鑑賞と創造」の一体化を担う。2019年9月20日「高崎芸術劇場」がオープン!北関東・上信越を代表する音楽と舞台芸術の殿堂が誕生──多彩な公演に対応した設備と充実のオープニング事業劇場外観(完成予想図)音楽ホール(完成予想図)

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