eぶらあぼ 2019.6月号
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158焦点を当て、当時の音楽だけでなく、それらにインスピレーションを受けた現代音楽なども交えて紹介する。4月17日に同ホールで行われた記者発表には、リコーダー、コルネット奏者で音楽祭芸術監督を務める濱田芳通らが出席した。 濱田は「記念年に、かねがねやりたいと思っていたポリツィアーノの《オルフェオ物語》をついに上演します。ダ・ヴィンチに関連した企画をミラノ在住の作曲家・杉山洋一さんにご相談した結果、古楽に加え、現代音楽の分野でも貴重なプログラムをお届けすることになりました」と述べた。 核となる公演は、濱田率いる古楽アンサンブル「アントネッロ」と10名の歌手によるオペラ《オルフェオ物語》。濱田によれば、ダ・ヴィンチの時代にもオペラの萌芽とも言うべき祝祭劇が行われていたが、劇音楽の多くは即興で演奏され、楽譜は残っていないという。《オルフェオ物語》は、メディチ家に仕えた詩人アンジェロ・ポリツィアーノによる台本で、上演に際しダ・ヴィンチがプロデュースを手がけたと推察されている。今回は、台本のみが現存するこの作品の音楽を濱田が復元し、中村敬一の演出でオペラとして上演する試み。キャストは、オルフェオ役に坂下忠弘(バリトン)、エウリディーチェ役に阿部雅子(ソプラノ)など。 そのほか、杉山の企画による「ミラノのダ・ヴィンチ スフォルツァ家宮廷音楽と現代邦楽」、朴葵姫(ギター)がルネサンス・バロックのレパートリーに挑むリサイタルなど、4日間にわたり、さまざまな分野のアーティストが登場する。ダ・ヴィンチ音楽祭 in 川口 vol.1https://davinci.anthonello.com/■第1回若い音楽家のためのチャイコ フスキー国際オンラインピアノコン クールで谷 昂登が優勝 「第1回若い音楽家のためのチャイコフスキー国際オンラインピアノコンクール」の本選が4月18日に韓国・ソウルで行われ、谷昂登(あきと)が第1位に入賞した。前身の「若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクール」ピアノ部門も含めて、日本人の優勝は初となる。 結果は以下の通り。第1位 谷 昂登(日本)第2位 Sae hyun Kim(韓国)第3位 Aleksandr Doronin(ロシア) 谷は2003年北九州市生まれ。14年、ピティナ・ピアノコンペティション全国決勝大会にてJr.G級金賞を受賞。16年には、第20回浜松国際ピアノアカデミーコンクールにて特別賞を受賞している。現在、岡本美智子、永野栄子、鈴木弘尚に師事し、桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)に特待生として在学中。 17歳以下を対象とした同コンクールは、「チャイコフスキー国際コンクール」のジュニア部門として創設された「若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクール」のピアノ部門を引き継いだもの。アレクサンダー・ソコロフ審査委員長、渡邉康雄ら9名が審査委員を務め、予選の審査は、出場者が映像をアップロードすることによりオンラインで行われた。The International Tchaikovsky Online Piano Competition for Young Musicianshttp://tchaikovsky.iscu.ac.kr/■OTTAVAがウィーン国立歌劇場と提携、 動画配信事業をスタート インターネットラジオステーションのOTTAVAは、4月18日にウィーン国立歌劇場デジタル部門とパートナーシップを締結。5月9日よりウェブ動画配信サービス「OTTAVA.TV(オッターヴァ ドット ティービー)」を開局し、動画配信事業を開始した。5月から6月にかけて、同局で視聴可能なウィーン国立歌劇場のラインナップは、5/21《セビリアの理髪師》、5/25 歌劇場開場150周年記念ガラ公演《影のない女》、5/29《ダントンの死》、6/9《マノン》、6/20《オテロ》新演出、6/23《トスカ》、6/29《アイーダ》新演出など。料金は1公演1,650円(税込)。各演目は配信開始時刻より72時間閲覧可能。OTTAVA.TVhttps://ottava.tv/濱田芳通 Photo:I.Sugimura/Tokyo MDE

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