eぶらあぼ 2019.5月号
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525/23(木)19:00 アルカディア・クァルテット、7/27(土)15:00 クァルテット・エクセルシオ、11/3(日・祝)15:00 ドーリック・クァルテット、2020.2/20(木)19:00 ベネヴィッツ・クァルテット、4/11(土)15:00 アタッカ・クァルテットあいおいニッセイ同和損保 ザ・フェニックスホール問 ザ・フェニックスホールチケットセンター06-6363-7999 http://phoenixhall.jp/ 日本室内楽振興財団06-6947-2184 http://www.jcmf.or.jp/第10回 大阪国際室内楽コンクール & フェスタ2020 プレイベント世界をリードする弦楽四重奏の響宴文:佐藤千晴 大阪国際室内楽コンクールに過去に入賞した5つのクァルテットの“里帰り公演”「世界をリードする弦楽四重奏の響宴」が、今年5月から来年4月にかけて、大阪のザ・フェニックスホールで開催される。 2020年の第10回コンクールに向けてのプレ企画で、ルーマニア、日本、イギリス、チェコ、アメリカと多彩な国の弦楽四重奏が聴ける。同年のベートーヴェンの生誕250年にちなみ、それぞれ中・後期の弦楽四重奏曲から1曲をプログラムに入れる。 トップを切って登場するのはルーマニアのアルカディア・クァルテット(第8回コンクール1位)。06年にゲオルゲ・ディマ音楽アカデミーの学生で結成された、新進気鋭の注目株だ。ハイドンの弦楽四重奏曲ニ長調「ラルゴ」、バルトーク(生地は現ルーマニア領)の第4番、ベートーヴェンの第10番「ハープ」を演奏する。 続いては日本のクァルテット・エクセルシオ(第2回 2位)。1994年に結成、直後の入賞で脚光を浴びた。日本では数少ない常設の弦楽四重奏団として年間70公演以上を重ねている。2016年のドイツデビューは現地紙に「繊細優美な金銀細工のよう」と称賛された。プログラムはハイドンのニ長調op.71-2、ベートーヴェンの第9番「ラズモフスキー第3番」、シューマンの第1番。 イギリスからはドーリック・クァルテット(第6回 1位)が来日。1998年に結成、ハイドンから現代の新作までレパートリーは広く、作品の背景を探求した演奏解釈が高い評価を得ている。大阪ではベートーヴェン晩年の大曲第13番を大フーガ付きで演奏する。ほかにハイドンの「ひばり」、メンデルスゾーンの第6番。 来年2月に登場するチェコのベネヴィッツ・クァルテット(第5回 1位)は、チェコのヴァイオリンスクールの創設者アントニン・ベネヴィッツの名を冠して98年に結成。チェコ・フィルハーモニー室内楽協会のレジデンスなど故国に根ざした活動と海外での演奏の両輪で活躍している。曲目はスメタナの第2番、シューマンの第2番、ベートーヴェンの第15番。 掉尾を飾るのはアメリカのアタッカ・クァルテット(第7回 1位)。2003年にジュリアード音楽院の学生で結成、同音楽院でジュリアード弦楽四重奏団のアシスタント、メトロポリタン美術館のレジデントなどアメリカのクァルテットの王道を行くキャリアを歩む。ヴァイオリンの一人は日本人の徳永慶子。ベートーヴェンの第14番、ハイドンのハ長調op.20-2と並べて、現代音楽の新たな潮流として注目の若手作曲家キャロライン・ショウの作品を弾く。ベンジャミン・フリス ピアノリサイタルイギリスが誇る名手が「ディアベリ」を引っさげてやってくる文:長井進之介 マルタ・アルゲリッチなど国際的なピアニストを輩出してきたブゾーニ国際ピアノコンクールで最高位入賞、ルービンシュタイン国際ピアノコンクール優勝を果たしたイギリスのピアニスト、ベンジャミン・フリス。多くのオーケストラからオファーが殺到し、ズービン・メータ指揮によるイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団など、世界的なオーケストラとの共演も多い彼は、ベートーヴェンやメンデルスゾーンなどのドイツ音楽を得意とする。NAXOSレーベルから多数の録音をリ6/19(水)19:00すみだトリフォニーホール(小)問 MCSヤング・アーティスツ03-3473-2880 https://mcsya.org/リースしており、そのどれもが非常に高い評価を得ている。 そんな彼が大曲「ディアベリ変奏曲」をはじめとするベートーヴェン・プログラムと共に、すみだトリフォニーホールに登場。ウィーンでも評価の高い彼のベートーヴェンを堪能できる貴重な機会だ。室内楽奏者としても名高いフリスは、本公演の5日後には、バレンボイムなどの巨匠たちにも愛されるティモシー・リダウト(ヴィオラ)との共演も同会場で予定されている(6/24)。こちらにも注目だ。左より:アルカディア・クァルテット/クァルテット・エクセルシオ/ドーリック・クァルテット/ベネヴィッツ・クァルテット ©Kamil Ghais/アタッカ・クァルテット ©Shervin Lainez
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