eぶらあぼ 2019.5月号
158/199

155コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPAL■第18回佐治敬三賞に「第三回 伊左 治直 個展~南蛮劇場」 第18回(2018年度)佐治敬三賞に「第三回 伊左治直 個展〜南蛮劇場」が決定した。同賞は、公益財団法人サントリー芸術財団により創設。わが国で実施された音楽を主体とする公演の中から、チャレンジ精神に満ちた企画でかつ公演成果の水準の高い優れた公演に贈られる。 芥川作曲賞など多くの受賞歴をもつ伊左治の新作を含む11作品が演奏された18年12月の公演では、弦楽四重奏から篳篥・笙を交えた作品まで独自の世界が展開された。◎贈賞理由(抜粋)摩訶不思議な個展であった。粒ぞろいの曲目と演奏者はもちろんのこと、歴史的空間である東京・本郷の求道会館という会場の選定からチラシのデザイン、プログラム冊子の装丁に至るまで、作曲家の趣味と嗜好が貫徹しており、越境と混淆の宴をまたとないシチュエーションで完璧なまでに実現した。サントリー芸術財団https://www.suntory.co.jp/sfa/■第29回出光音楽賞の受賞者が決定  第29回出光音楽賞の受賞者が決定した。同賞は主にクラシックの音楽活動を対象に、育成という観点から意欲、素質、将来性などに重きを置き、新進の音楽家を顕彰している。受賞者にはそれぞれ賞状ならびに賞金300万円が贈られる。 今年の受賞者は以下の通り。(五十音順)◎牛田智大(ピアノ)1999年福島県いわき市生まれ。2012年3月に日本人ピアニストとして最年少(12歳)でユニバーサルミュージックよりCDデビュー。各地でのリサイタルに加え、ミハイル・プレトニョフ指揮ロシア・ナショナル管弦楽団ほかの日本公演のソリストを務める。18年、浜松国際ピアノコンクールで第2位入賞。◎郷古 廉(ヴァイオリン)1993年宮城県多賀城市生まれ。2013年ティボール・ヴァルガ シオン国際ヴァイオリン・コンクール優勝。新日本フィル、読響、東響、東京フィル、日本フィルなど各地のオーケストラと共演。現在、ウィーンにて研鑽を積みながら、ヨーロッパにおいても徐々に演奏機会を増やしている。◎LEO/今野玲央(箏)1998年横浜市生まれ。16歳で第20回くまもと全国邦楽コンクール最優秀賞・文部科学大臣賞受賞。2016年にヴァイオリニスト五嶋みどり創設の「Midori & Friends」に招かれNYでソロ演奏。17年3月、アルバム『玲央1st』でデビュー。東京藝術大学音楽学部邦楽科箏曲(現代箏曲)専攻在学中。出光興産株式会社https://www.idss.co.jp/enjoy/culture_art/music_prize/■第31回ミュージック・ペンクラブ音楽 賞が決定 第31回ミュージック・ペンクラブ音楽賞の受賞者が決定した。同賞は、クラシック、ポピュラー、オーディオの3部門が設けられ、約160名のミュージック・ペンクラブ・ジャパン全会員の自主投票によって選定される。その年に公開または発表された音楽界の全プロダクツやイベントが受賞対象。クラシックに関連する受賞者・受賞作は次の通り。◎クラシック《独奏・独唱部門》 佐藤俊介(ヴァイオリン)《室内楽・合唱部門》 新国立劇場合唱団《オペラ・オーケストラ部門》 NHK交響楽団《現代音楽部門》 細川俊夫 オペラ《松風》(新国立劇場)《研究・評論部門》 礒山 雅(研究・評論/バッハ研究)左より:牛田智大 ©Ariga Terasawa/郷古 廉 ©Hisao Suzuki/LEO 今野玲央受賞公演の出演者たち

元のページ  ../index.html#158

このブックを見る