eぶらあぼ 2019.5月号
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152ル・ロシア・プロ、オール・イタリア・プロ、スペイン・プロまで、オーケストラファンを夢中にさせる内容が発表された。 なお、ミューザ川崎シンフォニーホールは現在改修工事中で、リ・オープンは7月1日。フェスタサマーミューザKAWASAKI 2019https://www.kawasaki-sym-hall.jp/festa/■新日本フィル2019/20シーズン記者 発表会 新日本フィルハーモニー交響楽団が、2019/20シーズン(2019年9月〜20年7月)のラインナップについて記者発表会を行い、音楽監督の上岡敏之や理事長の宮内義彦らが出席した。 すでに年間プログラムは昨年11月に速報されていたが、上岡体制4年目となる次シーズンについて、改めて説明が行われた。 例年通り、トパーズ(14公演)、ジェイド(7公演)、ルビー(16公演)、サファイア(3公演)の4シリーズを軸に、「第九」など特別演奏会4公演や「大人のためのコンサート」2公演も行われる。特筆されるのは、1シーズンかけて、客演指揮者の協力も仰ぎながら、シューベルトの交響曲を全曲取り上げる点。 上岡は 「シューベルトの言葉と音楽の結びつきは、シューマン、マーラーとも違う。最も難しい、そう簡単には素晴らしさがお客様に伝わりにくいような音楽を一度シリーズとして取り上げて、さらに内面の充実をはかりたい。『他ではないものがここにはある』というオーケストラであってほしいし、それを実現できるような4年目にしたい」と抱負を語った。知名度の高い、いわゆる“名曲”だけではないこだわりの選曲については、「アール・ヌーヴォーもそうだが、文化は(政治より)■「フェスタサマーミューザKAWASAKI 2019」記者発表会 首都圏のオーケストラが集結し、工夫を凝らしたプログラムでリスナーを楽しませてくれる夏の風物詩「フェスタサマーミューザKAWASAKI」が、今年も7月27日から8月12日にかけて開催される。今回で15年目、主会場となるミューザ川崎シンフォニーホールも開館15周年ということで“2つのアニバーサリー”が重なり、例年にも増して賑やかなフェスティバルとなる。3月27日に記者発表会が行われ、福田紀彦(川崎市長)、秋山和慶(指揮者、ミューザ川崎シンフォニーホール チーフアドバイザー)、松居直美(オルガニスト、同ホール・アドバイザー)、小川典子(ピアニスト、同ホール・アドバイザー)、名倉真紀(日本オーケストラ連盟)、大野順二(東京交響楽団 専務理事・楽団長)の6人が登壇した。 会見では最初に福田市長のスピーチ。「2005年からスタートしたフェスティバルも記念すべき15回目を迎えた。東京交響楽団と神奈川フィルハーモニー管弦楽団による、『出張サマーミューザ@しんゆり!』や、ジャズなどバラエティに富んだ内容で特別な17日間となる。クラシックの初心者からコアなオーケストラ・ファンまで多くの人に楽しんでもらえる内容」と述べた。 第1回からこの「サマーフェスタ」に出演してきた秋山も、感慨深げに次のようにコメントした。 「“最初の”オープニングコンサートからあっという間の15年間だった。今回は首都圏のオーケストラだけでなく、ゲストとして仙台フィルハーモニー管弦楽団にもきてもらう。多くの人に聴いてほしい」 この後、山本浩(ミューザ川崎シンフォニーホール事業部長)より各オーケストラ(首都圏9団体+仙台フィル)と指演者、演目が紹介され、特撮TV番組『サンダーバード』の音楽から、ブルックナーの交響曲、オー左より:崔 文洙(新日本フィルハーモニー交響楽団 ソロ・コンサートマスター)、上岡敏之、宮内義彦、萩原康子(墨田区文化振興財団 常務理事) Photo:I.Sugimura/Tokyo MDE左より:秋山和慶、小川典子、福田紀彦、松居直美、名倉真紀、大野順二Photo:T.Shiroma/Tokyo MDE
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